紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

「超麺通団2 団長の事件簿「うどんの人」の巻」田尾和俊

2005年02月17日 | その他
“ハムの人”みたいに、“うどんの人”と呼ばれる田尾さん(笑)。
帯には、「笑いネタ満載で展開する、超うどんスペクタクル」と。
…もう、何がなんだか分かりませんが(笑)。
うどんとお笑い、どこがリンクするのか。不思議でしょう?
でも、田尾さんという人を知っている香川県民ならば、
誰も不思議には思わないことなのです(笑)。
その辺を順序だてて解説してくれているのが、本書(たぶん(笑))。

今のこの讃岐うどんブームを語るにあたって、
まず押さえておくべきところは、このブームの火付け役と
なった、田尾さんの人となりでしょう。どういう人が、
どういう風に、いち地方の名物でしかないものを全国的に
広がるブームにまでもっていったのか。気になりますね。
その基本となったのが「笑いの文化人講座」です。
“タウン情報”という全国的にネットワークされた情報誌が
あるのをご存知でしょうか。「タウン情報かがわ」は、
とある会社のもくろみがあり、またある種必然的に、
田尾さんを編集長として創刊されました。そして、この
雑誌の中の一つのコーナーとして生まれたのが、読者からの
投稿を掲載する「笑いの文化人講座」。それだけをみると、
どこにでもある普通のコーナーなのですが、そこには大きな
企みがあったのです。…詳しくは本を読んでね(笑)。
内輪うけのようなところも見られますが、きっとこの本を
読む方々はその辺まで分かっている人ばかりだと思われるので、
個人的にはほとんど心配はしてません(笑)。

昔から田尾さんに親しんでいる人なら、今のブームも、
田尾さんが大学の教授になってしまったことにも、
なんの疑問もないと思います。だって、それなりのことを
してきたんだもの。今も、もっと先を見つめて、新しいことを
しかけているはずです。次は何を出してくれるんだろう。
その辺、「超麺通団3」で書いてくれるのではないかと、
期待してたりして。たぶん、出るさ(笑)。


「超麺通団2 団長の事件簿「うどんの人」の巻」田尾和俊(西日本出版社)