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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

末永吉幸

2014-02-28 14:24:29 | 日記
1970年

十七日、後楽園でのナイター阪急一回戦で、新しいヒーローが誕生した。その名は末永。小倉工からノンプロ鹿児島鉄道管理局で二年間プレー。鉄壁の守りが、瓜生スカウトに買われて入団した今年三年生。この夜、東映は阪急のルーキー下手投げの山田に手が出ず、二対一で試合は終わるかと思われた。ところが、この末永は、八回右翼スタンドに1号、逆転2ランの大ホーマー。プロ入り一号ホーマーが三連覇を目指す阪急を沈める一発とは・・。試合後、マイクを突き付けられた末永は、興奮でブルブルふるえていたほど。「あすのスポーツ紙は全部買って豊前市にいる両親に送ります」これが、開口一番のセリフだった。松木監督も、「正直いってあそこでホームランが出るなんて想像もしなかった。これからスタメンに使っていく」と変なほめ方。昭和二十三年一月三日生まれというから、もともと縁起のいい男なのだろう。身長1メートル73、六八キロと、体格はそう大きくはない。顔つきお童顔で、とても九州男児には見えないが、いうことだけはやはり九州男児。「月給は八万円ほどで、とても実家へ仕送りするほどの余裕はありませんよ。たまの休みに、井上や二宮さんと酒を飲みに出かければそれで全部パー。もちろん、契約金だってもらっているけど、三年間のプロ生活で残っているものといえば、入団のときに買ったこのグローブだけ」どうやら心臓のほうは三原近鉄主砲永淵ばりらしい。今後どんな働きをするか・・。この小さな男に期待したい。

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