1984年
現役は退くが、コーチやマネジャー、あるいは打撃投手などとして、球界にとどまる選手もいる。渋い打撃が定評だった基満男(38)は、大洋の二軍打撃コーチに専任。巨人、阪急を経て五十六年から阪神の捕手だった笠間雄二(31)も二軍コーチとなった。近鉄一筋に十七年間活躍した小川亨(29)、脚力が売り物だった藤瀬史朗(31)、南海内野手の鐘井裕治(27)、中日投手の高橋三千丈(28)もコーチに。広島の上本孝一捕手(21)は審判へ。百八十度の変身を見せたのは巨人の外野手だった中井康之(30)と捕手の藤本貴久(22)。中井は十一月五日、東京都文京区に居酒屋「なかい」をオープンさせた。藤本はその店長。「夏ごろから準備を進めた。おかげさまで固定客もつきはじめた」とにこにこ顔の中井オーナー。同じように、飲食関係に進むのは、南海の北田嘉秀(22)、羽田広伸(22)のバッテリー、ヤクルトの後藤雄一投手(25)ら。近い将来の「開店」をめざして、すし店などで調理師の見習いに汗を流している。畑違いな分野に進む選手も多い。阪急、阪神で過ごした八木茂内野手(31)は電気関係、中日の正岡真二内野手(35)は事務職、日本ハムの和田博盛外野手(27)は印刷会社の営業、尾鼻晃吉捕手(20)は運送会社員、ロッテの佐藤薫(20)は縫製会社。新天地で花咲かせようと燃えている。しかし、ヤクルト(サンケイ)と巨人で十八年間投げた浅野啓司(35)らは「ただいま求職中」郷里へ帰って、再出発準備中の選手も多い。
現役は退くが、コーチやマネジャー、あるいは打撃投手などとして、球界にとどまる選手もいる。渋い打撃が定評だった基満男(38)は、大洋の二軍打撃コーチに専任。巨人、阪急を経て五十六年から阪神の捕手だった笠間雄二(31)も二軍コーチとなった。近鉄一筋に十七年間活躍した小川亨(29)、脚力が売り物だった藤瀬史朗(31)、南海内野手の鐘井裕治(27)、中日投手の高橋三千丈(28)もコーチに。広島の上本孝一捕手(21)は審判へ。百八十度の変身を見せたのは巨人の外野手だった中井康之(30)と捕手の藤本貴久(22)。中井は十一月五日、東京都文京区に居酒屋「なかい」をオープンさせた。藤本はその店長。「夏ごろから準備を進めた。おかげさまで固定客もつきはじめた」とにこにこ顔の中井オーナー。同じように、飲食関係に進むのは、南海の北田嘉秀(22)、羽田広伸(22)のバッテリー、ヤクルトの後藤雄一投手(25)ら。近い将来の「開店」をめざして、すし店などで調理師の見習いに汗を流している。畑違いな分野に進む選手も多い。阪急、阪神で過ごした八木茂内野手(31)は電気関係、中日の正岡真二内野手(35)は事務職、日本ハムの和田博盛外野手(27)は印刷会社の営業、尾鼻晃吉捕手(20)は運送会社員、ロッテの佐藤薫(20)は縫製会社。新天地で花咲かせようと燃えている。しかし、ヤクルト(サンケイ)と巨人で十八年間投げた浅野啓司(35)らは「ただいま求職中」郷里へ帰って、再出発準備中の選手も多い。
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