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作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

言葉の森・小1の作文 ママのおかげ

2011-10-17 | 作文
 小学校1年生の男の子、スイミングスクールの進級試験になかなか合格することができなかったそうです。問題は背泳ぎ。そこで、お母さんと一緒に背泳ぎの特訓をすることになりました。

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 ぼくは、せおよぎができないのでしんきゅうできません。だから、ママととっくんしました。ぼくはなんかいもなんかいもれんしゅうしました。そのあと、できるようになりました。ぼくは、大よろこびしました。
「やった。できるようになった。」
ぼくは、うれしかったです。ほんばんのときがきました。ぼくは、がんばってやりました。クロールはかんぺきでした。しんぱいなのは、せおよぎです。ぼくは、ふんばってやりました。そうしたら、できました。
「わーい、わーい。イェーイ。できるようになった。」
ぼくは、もういっかいがんばりました。
「やっぱり、できた。ママのおかげ。」
ママもほめてくれました。まるでゆめのようにうれしかったです。
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 「ママのおかげ」という言葉にこの男の子の気持ちが凝縮されているように感じたのは私だけでしょうか。低学年だからこそ書ける、素直な気持ちの表れた作品は、一生の宝になりますね。


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言葉の森・小2の作文 滑ったけど、滑らなかった作文

2011-01-12 | 作文
~小2の男の子の書いた作文から~

 スキースクールでの試験の日。とても緊張しています。

 いよいよしけんの日です。ぼくは、ドキドキしてたまりません。そして、ぼくの番がやってきました。ぼくは、きんちょうしました。でも、うかるとしんじました。

 緊張した状態にあっても、自分を信じたところがすばらしいと思います。もちろん、この男の子は、試験に合格しました。(滑ったけど、滑らなかったというわけです(笑)。)自分を信じたからですね!

 
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言葉の森・小2の作文 勉強に追われた日

2010-12-24 | 作文
~小2の男の子の書いた作文から~

 学校がお休みの日の出来事です。

 ぼくは、今日、べんきょうにおわれました。
(中略)
(お母さんは)ものすごいけんまくで、ぼくはふきとばされそうになりました。ひえー、こわいと思いました。べんきょうがおわったとき、ぼくは、二度とこんなことがありませんようにと思いました。


 正直な気持ちを明るく書いているところがいいですね。こうやって、自分の気持ちを発散できるところも作文を書く意義の一つだと思います。

 
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言葉の森・小6の作文 いすから水が!

2010-12-15 | 作文
~小6の女の子の書いた作文から~

 お兄さんのサッカー練習を見学しているときに起きた悲劇です。

 学校の校庭で、いすのようなものに乗って、サッカーの練習を見ていたら、十分後くらいに下から音がして、水が噴き出し、ビチョビチョになってしまった。私がいす代わりにしていたのは、スプリンクラーだった。

 まさかスプリンクラーの上にすわっていたとは……。灯台下暗し(笑)。

 
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言葉の森・小1の作文 初めて子犬が来た日

2010-12-14 | 作文
~小1の男の子の書いた作文から~

 初めて子犬がやってきたときのことを作文に書いてくれました。

 9月19日、ぼくは、はじめて犬をかいました。名まえは、あずきちゃんです。とてもおとなしいです。まるでおとうとのようです。ぼくは、いつもいつもがっこうで、あずきちゃんのことをかんがえています。

 最初の日、あずきちゃんは、緊張していたせいか、ワンとも言わず、一口もごはんを食べなかったそうです。学校にいるときも、そんなあずきちゃんのことが気になって仕方がなかったのでしょう。

 
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言葉の森・小4の作文 引き寄せの法則実践作文

2010-12-13 | 作文
~小4の女の子の書いた作文から~

 不安と期待でいっぱいの初めての飛行機。しかも、行き先はハワイ。着陸するまで、ドキドキひやひやで落ち着かない気持ちだったにもかかわらず、初めての経験が夢を広げたようです。

 私は、今も、行きたい国の様子を心に映し出したり、絵に描いたりしています。あの景色をまた見たいと私は思います。あの飛行機の窓は、同じ景色を人々に見せています。

 真剣に願ったことは、必ずかなうはず。次は、どんな国に行くのかな。

 
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言葉の森・小2の作文 ほのぼのと心温まる作文

2010-12-12 | 作文
~小2の女の子の書いた作文から~

 以前はできていた長繩の連続跳び。なぜか、急に跳べなくなってしまい、もう一生できないかもしれないとしょんぼりしていると……。

「マッキー、がんばれ。しょんぼりしてちゃできないよ。」
と、S君が大声で言いました。わたしは、
「そうだね。」
と答えました。二人ともにこっとわらいました。わたしは、ゆうきを出して、大なわにとびかかりました。そうしたら、れんぞくとびができました。わたしは、うれしくてうれしくてたまりませんでした。まるで、かもめのようにとびました。


 S君に励まされてうれしい気持ちが勇気を引き出したのでしょう。
 最後の「かもめのよう」は、自分の気持ちを表しているのかもしれません。

 
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言葉の森・小6の作文 目が覚めたときにはもう……

2010-12-11 | 作文
~小6の女の子の書いた作文から~

 テーマは「朝寝坊」。

 この日、彼女が起きたのは12時50分。
 この日の授業は4時間目で終わり。給食のない日だったそうです。

 今、学校に行っても、誰もいない教室に一人、水そうの音を聞くしかない。私の心は、「ブクブクブク」と水そうの音と一緒にしずんでいってしまった。

 みんなが下校した後の教室に一人いる自分の姿を想像しながら書いたわけですが、水そうの音が効果的に心境を表しています。ユーモラスに書いているところも好感が持てます。

 でも、実際には焦ったでしょうね~(笑)。

 
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言葉の森作文講師資格講座 表記指導レベル3

2010-04-27 | 作文
●常体で書く

 小学校5年生からは、常体(~である。~だった。)で統一して書く練習をします。最初のうちは、敬体(~です。~でした。)が混在してしまう場合も少なくありません。読み返しをして、敬体があれば二本線を引いて直すように指導します。

●一文百字以内

 一文が百字をこえてしまうと読みにくくなるので、一文は百字以内にます。百字をこえてしまう場合は、文を分けて書くように指導します。

●1200字以上を90分以内で

 小学校6年生の目標字数は1200字です。また、この1200字を90分以内で書き上げるのが理想です。作文の勉強には時間がかかりがちですが、ある程度時間を区切って勉強していくことも大切です。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル3(2)

2010-04-27 | 作文
●ことわざの引用

 自分の意見に合うことわざを引用する練習です。どこに引用してもよいのですが、結びに引用するのが理想です。ことわざの意味を覚えるためには学習マンガが効果的です。

●一般化の主題

 作文の結びに、個人的な感想ではなく、大きくとらえた感想を書く練習です。最初のうちは「人間にとって」「日本人にとって」などという言葉を入れてまとめてあればよしとします。その作文のテーマが友達であれば、「人間にとって友達とは○○○である。」、テーマが自然であれば「人間にとって自然とは○○○である。」という形にします。○○○のところは、先生が例を言って指導します。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル3(1)

2010-04-27 | 作文
 高学年の作文や感想文では、たとえなどの表現に磨きをかけると同時に、個人的な感想だけではなく、体験を通して学んだことや誰にでもあてはまるような結論を導き出す練習をします。

●体験実例

 感想文の勉強で、元になる長文の内容に似た話を自分の体験から見つけて書く練習です。自分の体験を重ね合わせることによって、より説得力のある感想を書くことができます。元の話の内容と少しずれてしまっても、少しでも似た話が書けていればOKです。
 要約の後、段落をかえて、「私にも似た話がある。」という書き出しで書いていくとよいでしょう。体験実例の部分は、普通の作文と同じような感覚で、たとえ、会話、思ったことなどを入れながら出来事を書いていきます。

●わかったこと

 作文の場合は自分が体験したことから、感想文の場合は長文を読んで学んだこと、悟ったこと、気づいたことを「わかった」という言葉を使ってまとめます。単なる感想ではなく、自分の成長に結びつくような気づきや学びを書きます。最初は、「わかった」という言葉を使ってまとめられればOKです。

●ユーモア表現

 作文の途中にくすっと笑えるような表現を入れる練習です。ダジャレでもよいのですが、自分の失敗談を書いたり、大袈裟な表現をすることによって、読む人の心を和ませるように工夫します。


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言葉の森作文講師資格講座 表記指導レベル2

2010-04-26 | 作文
●漢字を使う、ていねいに書く

 習った漢字を使い、字をていねいに書くよう指導します。
 特に男の子の場合、面倒くさがって漢字を使わずにひらがなで書いてしまう子供も少なくないので、漢字を使うように指導します。

●段落三文

 低学年のうちは、段落はつけず、文をつなげて書いていく練習をしましたが、小3か小4になったら、子供の様子を見ながら段落指導をしていきます。最初のうちは、句点三つで一つの段落というように形式的に段落をつける練習をし、慣れてきたら意味の変わるところで段落を変えるように指導します。形式的な段落の練習をしなくても自然に意味段落をつけられるようなら、句点三つで一段落にこだわる必要はありません。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル2(4)

2010-04-26 | 作文
●三文ぬきがき

 「三文ぬきがき」とは聞き慣れない名前だと思いますが、要約の前段階として、文章全体から三文を選んで抜き書きするということです。重要なところを選んで抜き書きするように指導することは4年生では難しいので、文章の「始め」「中」「終わり」から一文ずつで合計三文の抜き書きをするように指導します。
 長文全体を三つのかたまりに分け、それぞれから一文ずつ文を選び、選んだ文に線を引きます。最初のうちは、大事な文ということにこだわる必要はありません。また、三つの文がうまくつながらなくても気にする必要はありません。どこでも好きな文に線を引けばOKです。また、最初の数回は、生徒に選ばせるのではなく、先生の方で見本を示します。全体の感覚をつかみ、抵抗なく三文抜き書きができるようになってから、徐々に大事なところに線を引くように指導を発展させていきます。場合によっては、四つ以上の文を抜き出しても構いませんが、基本は三文ということで指導した方が生徒も混乱しないと思います。


●心の中で思ったこと

 口には出さなかったけれど(出せなかったけれど)、心の中で思ったことを書きます。作文に書かなければ誰にも言うことのなかったはずの感想なので、かなり個人的、個性的な内容になるはずです。心の中のひとりごと、心の中だけのつぶやきのようなものですが、指導するときは、「心」という言葉を入れて思ったことを書けばよしとします。初期段階では、「心の中で思いました」「心の中でつぶやきました」など、内容はともかく、形ができていればOKです。


●動作情景の結び/作文

 これまでは、作文の最後を感想でしめくくってきましたが、感想の後に、さらに動作や情景を表す一文を入れて結ぶ練習です。感想以上に、書き手の思いが伝わるような余韻のある結びを工夫します。あえて感想は入れずに、誰かの動作やその場の情景だけをさらりと書くのがポイントです。色や音などを入れて印象的な結びを工夫します。慣れるまではむずかしいので、最初のうちは先生が具体的な文を示します。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル2(3)

2010-04-16 | 作文
●自分だけがしたこと

 作文の題材には、できるだけ自分のしたことを書くことが大切です。それはその方がその人らしい作文になるからです。
 みんなと同じことを書くのではなく、自分だけがしたこと、初めてしたこと、人一倍がんばったこと、がんばったけれど失敗したことなどを書くように指導します。
 例えば、野球の試合の話を書くときに、「Aくんがヒットを打って、Bくんがバントをして、1点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがホームランを打とうとして空振りした」というようなことを書いていくということです。


●ですます

 事実文は、過去形で書かれる形が自然に多くなります。ここに、現在形を入れて文章の流れに変化を作る練習です。
 「です」は物事を説明をするときに自然に使えますが、「ます」は事実を描写するときに使う書き方なので、説明に工夫が必要です。例えば、「サッカーをしに近くの公園に行きました。今日は日曜日です。空は青く晴れています。」「友達がいました。こちらに向かって手を振っています。ぼくは走り出しました。」のような描写の仕方です。
 作文の中心になるのは、あくまでも「でした、ました」という過去形です。「です、ます」は途中に少しだけ入れていく方が効果的です。指導としては、「です」をどこかに一つ、「ます」をどこかに一つ入れられればよいとします。


●ダジャレ表現

 会話や思ったことなどの中にダジャレを入れる練習です。得意不得意が分かれやすい項目ですが、言葉遊びのつもりで頭を柔軟にして、気楽に取り組むように指導します。どうしても思いつかないという場合は、先生が代わりに考えてあげます。


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