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作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

私の名前

2015-10-02 | 作文
 10月1週の小学校6年生の課題は「私の名前」です。
 
 自分の名前の由来を聞いたり、歴史上の人物の名前や今流行っている名前について調べたりと、みんな工夫しながら作文を仕上げています。
 
 作文の最後は、「人間にとって、名前とは……」という形でまとめるのですが、なるほどと感心させられる内容が多いです。
 
=====

「人間にとって名前とは、生まれて初めて親からもらうプレゼントである。」

「人間にとって名前とは、まるで宝物のように大切なものである。」

「ある本に「テスの点数よりも、その横に記されている自分の名前の方が大切だ」と書かれていた。人間にとって名前とは、親の願いのこもった一番大切なものなのではないかと思う。」

=====

 生徒の作文を読んで、私も改めて自分の名前を大切にしようと思いました。^^


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子供を作文嫌いにさせない方法

2015-06-12 | 作文
 初めて教室に来る子供たちに「作文を書くのは好き?」と聞くと、「大好き。」と答える子供はごくわずかで、半数以上の子供が「あまり好きではない。」と答えます。中には、「国語は好きだけど、作文は嫌い。」あるいは「本は大好きだけど、作文は嫌い。」という子供もいます。

 中には、作文を書くことに対する拒絶反応が強く、原稿用紙を前に、一文字も書き出せない子供もいます。一文でも書いてくれれば、たっぷりほめて、書くことに対する抵抗を緩めることができるのですが、書いてくれないことには前に進めません。

 そのような子供(中には中高生もいます)は、例外なく、自分が書いた作文を注意された経験があります。その経験がトラウマになり、書くことに対して非常に大きな抵抗を示すようになってしまったのです。

 そこまで重症でなくても、作文を書くのが好きではない子供は、「何をどう書けばよいのかわからない」「一生懸命書いても注意されるだけ」といった思いを抱いていることが多いです。

 子供を作文嫌いにさせないポイントは、まず、事前に書き方を説明することです。何も指示を出さず、何でも自由に書いていいよというのは、一見、書きやすそうですが、実はそうではないのです。

 作文があまり得意でない子供にとって、自由ほどむずかしいものはありません。子供は、何をどう書いていけばよいのか途方に暮れてしまいます。でも、最初に、全体の構成を示し、それぞれの部分にどんなことを書いて、どんな表現を入れればよいかを説明すると、見よう見まねで書けるようになるものです。

 事前指導で気をつけることは、作文に対する敷居をできるだけ低くするということです。特に最初のうちは、字数もかなり少な目に、盛り込む表現も、「名前や数字をくわしく書く」、「会話を入れる」、「思ったことを書く」など、やりやすそうなものだけに絞ります。そうすれば、子供は安心して作文に取り組むことができます。

 それでもなかなか書き出せない場合は、子供の話を聞きながら、子供が一人で書けるところまで先生の言ったことをそのまま書く形にします。これを何度か繰り返しているうちに、子供は、必ず一人で書けるようになります。自転車の練習と同じで、最初から親が手を放す必要はないのです。子供が安心するまで、しっかり寄り添うことが大切です。

 事前指導の利点は、作文が書き易くなることだけではありません。事前指導のもう一つの利点は、できあがった作文について、プラスの評価がしやすいということです。説明したとおりに書けているところをほめてあげればよいからです。

 出来上がった作文を読むと、表記ミスがあったり、主語と述語が合っていなかったり、言い回しがおかしかったり、漢字の間違いがあったりと、注意したくなる点がたくさん見つかるかもしれません。しかし、作文は注意をして上達するものではありません。むしろ、その逆で、注意すればするほど苦手になってしまいます。

 欠点を指摘するのではなく、事前に指導したことがきちんとできていたら、その部分を中心にたっぷりほめてあげることが大切です。根拠を示しながらほめると、子供はどんどん自信をつけていきます。

 最初は一文字も書けなかった子供も、ほめられているうちに、書くことに対する抵抗がどんどん小さくなっていきます。そして、そのうち、びっくりするくらい上手な作文を書くようになります。

 書くことは、一生ついて回ります。書くことに自信をつけるためには、楽しい雰囲気の中、無理のない方法で勉強すること、注意はせずにほめることが非常に重要なのです。

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なみだがぽろり

2015-02-10 | 作文
 小学校4年生のやんちゃな男の子。今日の課題は「なみだがぽろり」です。

 小学校3年生以上の生徒は、自分の話だけではなく、おうちの人に取材をした話も書くことになっています。

 お母さんに聞いた話は、仕事が決まらず、落ち込んでいたときに、父親(その子にとってはおじいちゃん)から「おまえなら、大丈夫。」と励ましてもらい、思わず涙が出てしまったという内容でした。

 この男の子は、その話を聞いた感想として、「ぼくは、昔も今も同じだなと思いました。なぜなら、人は、だれかからやさしくしてもらって育つということがわかったからです。」と書いています。

 「人は、だれかからやさしくしてもらって育つ」、確かにそうですね。人は誰でも、たくさんの愛を受けて成長します。

 改めてそんなことを思い出させてくれた作文でした。(^^)



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会話の書き方いろいろ

2015-02-06 | 作文
 言葉の森では、小学校低学年のころから作文に会話を入れるように指導しています。最初は、「おはよう。」「ありがとう。」など、短い会話で十分なのですが、慣れてきたらなるべく長い会話が入るようにしていきます。長い会話の方が、話し手の個性が表れることが多く、その場の様子もよくわかるからです。

 さらに、カギかっこを閉じた後、単に「言いました」ではなく、どんな声で言ったか、どんな顔で言ったか、何をしながら言ったかを思い出して書くようにします。「「おはよう。」と、大きな声で言いました。」「「どうしよう。」と、困った顔で言いました。」「「ありがとう。」と、笑いながら言いました。」というような具合です。

 小学年中学年の生徒には、「言いました」を使わずに会話を書くように指導します。「言いました」を使わずに、表情や動作だけで会話を書くのです。「「おはよう。」と笑いました。」「「ありがとうございます。」とおじぎをしました。」などとなります。

 会話だけでも工夫次第でいろいろな書き方ができます。本をよく読んでいる子供は、このバリエーションが豊富です。

 高学年になると、「「ケーキは、あっさりしていて甘さ控えめのものでなく、甘くて濃厚なものでないと美味しくない。」 というのが母の言い分だ。」など、一味違う表現ができるようになります。これも、読書の積み重ねの成果です。

 ちなみに、この表現をした生徒は、森リン(小論文自動採点ソフト)で80点という高得点を取りました。

 12月の森リン大賞より(小5の部)


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問題集読書の効果

2015-01-30 | 作文
 言葉の森では、国語力をつけるための一つの方法として問題集読書をすすめています。

 毎日10分程度、入試の過去問の問題文だけを読んでいくという勉強法です。

 私が個別に指導している受験生たちにも問題集読書を宿題にしています。たぶん、最初のうちは、意味がよくわからないままとにかく読んでいるという状態が続いていたと思うのですが、数か月経つと、読むスピードも速くなり、作文に使われる語彙も明らかに増えていきます。

 以前だったら使わなかった(使えなかった)であろう難しい言い回しを取り入れているのです。

 そのことを指摘すると、「○○中の○○年の過去問の文章にありました。」と……。

 問題集読書は、問題集を数冊の冊子に分け(分解してしまいます)、それぞれを4回繰り返し読むことになっています。4回目を読むころには、印象的な言葉はそのまま覚えてしまうのでしょう。

 インプットがなければアウトプットはできません。

 日常的に使う言葉をインプットするのはたやすいですが、日常的に使わない言葉は意識してインプットしなければなりません。問題集読書は、そのための最適な方法だと思います。

 思考力をつける作文と、その裏づけとなる問題集読書
(言葉の森の問題集読書についての記事です。)



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いいとこ取りゲーム

2015-01-27 | 作文
 小学校4年生の女の子の作文の一部です。

「わたしはときどきクラスを見回して、それぞれのよいところをじゅんに言っていくゲームを心の中でします。一人一人にいいところがたくさんあって大変です。クラスでひょうばんがよくない子にもいいところがあります。クラスの子たちも、いろんな人のいろんなところをほめられるいい心の持ち主がたぁっくさんいます。」

 悪口に花を咲かせるよりも、一つでもいいから、口には出さなくてもいいから、ほめ言葉を考える方が自分も幸せになれるはず。

 そんなことをこの作文から教えられました。

 心の中で思っていることは、外側にも反映します。マイナス面に注目するより、プラス面を探す方が周囲にもいい影響を及ぼします。気になることはあっても、そこに留まらず、ふと目を逸らして、明るい方を見ようとすると全体の流れも変わっていくと思います。


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知らないことを知っている?

2015-01-25 | 作文
 今週の小学校5年生の感想文課題は、ソクラテスについての文章です。


 「ソクラテスは、自分が知らないということを知っていた。」という一文がこの文章のテーマを端的に表しています。

 「小さいころは、大人は何でも知っていると思っていたけれど、大人でも知らないことがたくさんあることが分かった。」と書いていた生徒がいました。

 確かにそのとおりです。私自身、幼いころは、大人になれば、いろいろなことがわかって、怖いものもなくなるのだと思っていました。でも、実際は、大人になった今でも、わからないことはたくさんあるし(むしろ、子どもに教えられることの方が多いくらいです。)、怖いものも一向に少なくなりません。^^;

 また、ある生徒は、知っているふりをして嘘をついてしまった話を書いてくれました。その後、心は、とげが刺さったようにずっと痛かったと書いています。小さな出来事だったけれど、ずっと苦しかったと……。

 でも、きっと、文章にすることで、その傷も少し癒えたのではないかと思います。作文は、心のどこかに残っている傷痕を浄化する効果もあるのかもしれません。(^^)

 自分が知らないということをきちんと認識していることは大切です。そのためには、視野の広さと、あらゆる可能性を想像できる心の広さが必要なのだと思います。



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花の絵を描き始めるとき

2014-08-10 | 作文
 今週の小学校5年生の課題は、「花の絵を描き始める時、心は画用紙のように真白でありたい……」で始まる星野富弘さんの文章についての感想文です。

 知識や先入観を持って物事を見ると、その物事の真実から離れてしまうことがあります。

 思い込みをなくし、真白な心で物事や人を見ることは、自分の世界を広げることにもつながるでしょう。

 この文章の似た話として、チューリップのことを書いてくれた生徒がいます。

 「ぼくは、ずっと、チューリップの花びらは6枚だと思っていた。でも、理科の授業で、外側の3枚はがくであることを知った。」

 (恥ずかしながら初耳でした。^^;)

 さらに、「このことは、一石二鳥の役割を果たしている。」と続けています。

 つまり、外側にある3枚のがくは、がくとして内側の花びらを守ると同時に、花を一層美しく見せるためにも一役買っているというのです。

 なるほどと感心しました。一つの真実が新しい発見につながっています。だからこそ、まずは、真白な心で物事を見ることが大事なのですね。

 子供は、本当に純真な心を持っています。(^^)


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痛かった思い出

2014-08-03 | 作文


 小学校5年生の8月最初の課題は「痛かった思い出」。

 みなそれぞれに痛かった思い出について書いてくれています。お父さん、お母さんにも痛かった思い出について取材をし、まさに痛々しい作文を仕上げてくれます。

 私は痛みに弱いので、毎回、心の中で「ああ、痛そう。」と悲鳴を上げながら読んでいます(笑)。

 そんな中で、ふと心が温まったのは、身体の痛みだけではなく、心の痛みにも触れられている作文でした。

 お母さんが大学生のころ、自転車でバイト先へと急いでいたとき、車にはねられてしまったという話なのですが、「お母さんは体が痛かったと思うけれど、車の運転手さんは心が痛かったと思う。」と書いていました。

 スピードを出していたとは言え、お母さんは被害者、車の運転手さんは加害者になるわけですが、そんな相手の気持ちを想像することができるというのはすばらしいと思います。

 また、痛みについてもマイナスにとらえるのではなく、注意した方がよいと知らせてくれるものとまとめていました。

 できれば痛い思いなどしたくはありませんが、痛みは自分を守ってくれているとも言えるわけです。痛みにも感謝しなければいけませんね。


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わくわく作文ランド 会話特集号

2014-04-26 | 作文
 あれだけ言ったのにまだ登録されていない方のために、わくわく作文ランド最新号をお届けします(笑)。

 ここで読めるから登録しないなーんていう方もいらっしゃるかもしれませんが。


==========


「今度のテーマは何かなあ?」

「なんだろうね。」

「もうそろそろネタが尽きてくるころじゃないかなあ。」

「いやあ、もうちょっといけるでしょう。」

「そうかなあ。だって、ほら、ブログだって……。」



 などというご心配をいただいているかどうかはわかりませんが、まだまだ
がんばります。


 ということで、今日のテーマは、会話。

 だれかの言葉を思い出して、そのままカギかっこに入れて書いてみましょう。



★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。



 会話を入れると、登場人物の息吹が感じられるようになります。


 出来事を説明的に書いていくだけの文章よりも、登場人物(自分も含めて)
の会話が入った文章の方が臨場感が増すというわけです。


 最初は、「おはよう。」「ありがとう。」など、短い会話を入れる練習をし
ましょう。カギかっこを使うタイミングがだんだんつかめてくると思います。

 慣れてきたら、少し長い会話を入れてみましょう。長い会話ほど、その人ら
しさが表われ、登場人物の個性がわかっておもしろい作文になります。


 上級者は、是非、味のある会話を入れてみてください。


 ここで、思い出すのが、先日の作文教室。

 生徒に、「味のある会話を入れようね。」と話し、できあがった作文を読む
と……。

「このラーメン、塩からいね。」
「このチャーハン、おいしいよ。」
「アイスクリーム、甘いね。」

 あ~あ、違うんだってばぁ……。


 その作文のテーマが「家族みんなの好物」だったこともありますが、完全に、
「味のある」の意味を取り違えていたのでした。


 「味のある会話」とは、つまり、話し手の人柄が表われた会話のことです。


 優しい人、厳しい人、クールな人、世の中にはいろいろなタイプの人がいま
すね。

 その人なりの気持ちが表われた会話を書くことで、登場人物の輪郭が浮かび上
がってくるのです。


 たとえば、運動会で勝ったときの会話。

(1)「よかったね。みんなでがんばったからだね。」

(2)「もっと簡単に勝てると思ったのにね。」

(3)「やっぱりね。最初からわかっていたよね。」


(1)は、いい人タイプ。
(2)は、ややひねくれタイプ。(素直に喜べばいいのに……。)
(3)は、自身過剰タイプ。

 それぞれに性格が表われているでしょう?


 話し言葉は、年代によっても違いがあります。また、方言などを入れるの
も非常に効果的です。

 昔話に出て来るおじいさんやおばあさんの会話には味があると思いませんか?

 みなさんも、その人の個性の表われた会話を意識して書いてみましょう。


 会話については下記のページもご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/pure7_2005/e/f4c14665946cd41492c07653f690f117



【まとめ】

 カギかっこを使って会話を入れると、臨場感のある作文になります。
できれば、その人の気持ちがよく表われているような長めの会話を入れてみま
しょう。


【お母様へ】

 作文の中に会話を入れることは、一度慣れてしまえば、それほどむずかしい
ことではありません。何回か、書き方を指導すれば、案外すぐに身につくもの
です。

 ただ、一つ注意していただきたいのは、子供たちの作文には、ありのままの
お母様の会話が入るということです。

 かと言って、突然、「ざます言葉」をつかうのも不自然極まりありません。

 せめて、作文に書かれても手直ししなくていいような言葉遣いを心がけてく
ださい。


【作文指導の現場から】

 「味のある会話」の後日談です。

 誤解を招くような指導をしたことを反省しつつ、「味のある会話がたくさん
入ったね。でも、人間の味の出るような会話も書いてみよう。」と講評を書いた
のでした。


 その生徒は、「先生、食べ物なら味も確かめられますが、人間の味はわかりま
せん。」と、複雑な表情をしていました。







 作り話です。m(_ _)m ゴメンナサイ


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。



【編集後記】

 作文の中に入れると効果的な方言。その方言の一例です。

 「どさ。」
 「ゆさ。」

 意味、わかりますか?

 「どこへ行くの?」
 「銭湯さ。」

 確か、東北地方の方言だったと記憶しています。中学校の国語の教科書に載っ
ていました。

 では、応用編。意味、わかりますか?

 「いさ。」
 「けさ。」



 「いつ?」
 「今朝。」




 たぶん、違うと思います。m(¬0¬)m アーゴメンゴメン

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公立中高一貫校の作文試験対策

2014-01-11 | 作文
 言葉の森では、公立中高一貫校合格を目指す生徒は、入試の4か月前から「受験コース」を選択できるようになっています。受験コースから入会する方もいらっしゃいますが、低学年のうちから言葉の森の教材で書く練習を積んできた生徒は、入試の過去問を見てもあわてることはありません。ほとんどが、一度は書いたことのあるテーマだからです。構成を意識して書くことにも慣れています。

 公立中高一貫校の作文課題は、小学生にとっては、難易度の高い問題が多いのですが、懇切丁寧な解説があるので、その解説を元に、家族で話し合いをして実例を考えてもらっています。家族での話し合いは、とても重要な過程です。お父さん、お母さんに聞いた話が入ると、作文の質がぐっと高くなるからです。また、家庭でよく話し合いをしているということで、印象点も上がります。

 4か月の間に書いた作文は、どんな参考書よりも役に立ちます。試験直前には、それらの作文を何度も読み返し、それぞれについて自作名言(「○○とはAではなく、Bである。」という形の文)を作ることになっています。作り方のコツをつかんでおけば、本番でも、この自作名言を効果的に使うことができ、鬼に金棒です。

 受験生のみなさん、入試まであとわずかですが、どんなテーマが出題されても、これまでに書いた作文の構成や実例を思い出しながら書けば大丈夫。必ず読み返しをして、漢字のミスや話し言葉が使われていないかどうかをチェックしてください。字数ぎりぎりまで、できれば字数ぴったりに書くことも忘れずに。自信を持ってがんばってください。


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私は私でいい

2013-12-21 | 作文
 先日、小3の女の子がこんな作文を書いていました。学芸会でのこと。他の学年の演じる劇を見ていたら、話の中に吸い込まれて、没頭してしまい、その様子を友達にからかわれたという話です。

「男の子たちや年下の子にまでからかわれました。私は、顔が赤くなったり、むかついたり、本当にいやでした。でも、これが私なんだなと思いました。私は私だからいいやと気を取り直しました。」

 そう、私は私でいいんですよね。
 それにしても、小3で、私は私でいいって素直に思えること、そして、それをちゃんと文字にできること、本当にすばらしいと思います。
 私は私でがんばりましょう。私以外の誰にもなれないのだから(笑)。


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対話について ~家族の対話は家族の歴史~

2013-10-10 | 作文
 言葉の森では、作文の勉強の予習として、課題について家族で対話をしておくことになっています。

 たとえば、「私の好きな遊び」という課題なら、お母さんが小学生のころは、リリアンやゴムとびが好きだったとか、お父さんが小学生のころは、栗のイガをつまんで、お互いに投げ合う遊びをした(危ない!)とか、道路で野球をしていたら、近所の家の窓ガラスを割って怒られたとか、そんな話を聞いてくるのです。

 このような家族から聞いた話とそれに対する感想が入ると、一味違う、厚みのある作文になります。

 小学校高学年以上になると、テーマも少し難しくなります。自然について、日本語について、資源について、先入観についてなど、さまざまなテーマについて家族の意見を聞きながら考えを深めていきます。最初はむずかしく感じられたテーマが、大人の人の話を聞くことによって、身近なものになっていくのです。

 お父さん、お母さんは、事前に下調べなどをする必要はありません。ざっくばらんに、そのテーマに関して知っている話を身近なところからさがして話してあげればよいのです。それだけで十分です。

 小学校低学年のころから、家族の対話の習慣を作っておくと、それは家族の歴史となって、子供の心に刻まれます。お父さんやお母さんは、あのときあんな話をしてくれたと、大きくなってからも必ず思い出すはずです。家族の対話の積み重ねが子供の成長につながっていくのだと思います。

お父さん、お母さんとの対話によって伸びる国語の思考力

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公立中高一貫校対策

2013-07-09 | 作文
 公立中高一貫校志望の方のお問合せが増えてきました。

 言葉の森では、作文指導はもちろん、他の適性検査の対策についてもアドバイスを行っています。

 公立中高一貫校対策の勉強は、家族の対話の時間が増え、子供の考える力を育てるという点で、実際には受検をされない方にもおすすめです。

 以下、言葉の森のホームページより。

 =====

◆公立中高一貫校の対策は,学習塾よりも家庭で

 公立中高一貫校の受験対策をする塾が増えていますが、そこで行われている勉強は実際の公立中高一貫校の適性検査の内容とは、かなりずれているようです。
 公立中高一貫校の試験問題は、読む力、考える力、書く力が総合的に要求されますが、それは実際に、読み、書き、考える中で身につくものです。問題集を大量にこなすような勉強では、実力はつきません。
 そこで、言葉の森では、「小5から家庭でできる公立中高一貫校対策」というオプションの自習講座を開くことにしました。これは、これまでの問題集読書の自習を発展させたものです。「家庭でできる」というタイトルになっていますが、公立中高一貫校の受験対策は、実は塾に任せるよりも家庭で行う方が能率よくしかも楽しくできるのです。

◆家庭でできる公立中高一貫校に向いている家庭

 公立中高一貫校の受験対策は家庭でできますが、それは問題集を黙々とこなすような勉強法ではありません。もっと人間的な関わりのある勉強法ですから、その勉強に向くような家庭を作る必要があります。
 どういう家庭が公立中高一貫校の受験対策に取り組みやすいかというと、まず第一は、自分で考えることが好きな子であることです。第二は、お父さんお母さんが、子供と話をすることが好きな親であることです。
 そういう家庭であれば、読み、書き、考えるという総合的な学習は、学習塾で行うよりもはるかに能率よく進みます。

◆公立中高一貫校に求められるスピードと時間配分は

 公立中高一貫校の試験問題は、考えることが好きな子であればどの問題も楽しく解いていけるようなものばかりです。特別の勉強をしなければ解けないような難問はありません。
 しかし、考える問題が多く、クイズやパズルを解くような考え方が要求されるために、普通に解いていると時間が足りなくなります。
 そこで、受験直前の1~3か月前からは、スピードと時間配分の対策をする必要があります。その方法は、実際の過去問を時間制限の中で解く練習をすることです。この期間は、受験勉強のようなスタイルの学習が要求されますが、それまでの準備期間は受験勉強というよりも家族とのお喋りの時間のような勉強になります。

◆どういう勉強法か(1)毎日の問題集読書

 まず、公立中高一貫校の入試問題集と勉強用のノートを用意します。受験対策で最も役に立つ教材は、受験対策用の問題集ではなく、実際の過去問です。
「公立中高一貫校適性検査問題集 2013年度受験用」(みくに出版)
http://www.amazon.co.jp/dp/4840304793
(2014年度受験用は7月ごろに発売されます)
 その問題集のひとつの学校の問題を1週間で解いていきます。1日に取り組む分量は、その中の1問で目安は15分程度です。できるだけ毎日やるのがいいのですが、家庭の実情に合わせて曜日を決めてもいいと思います。
 まず、問題を読み、自分で考え、次に答えを見て、また自分で考えます。こういう読み方を問題集読書という呼び方にします。そのあと、その問題と答えに関する自分の感想を自由にノートに書きます。問題のコピーしたものをノートに貼っておくと、あとで読み返すときに利用しやすくなります。感想以外に、絵をかいたり、関連する他の図や写真を貼ったりしてもいいでしょう。
 お父さん、お母さんは、そのノートを見てコメントを書きます。コメントは、注意や批判のようなものではなく、子供の書いたものを認め、似た例で発展させるようなものにします。明らかな誤字だけは直しておきます。祖父母や兄弟がいれば、同じようにコメントを書いてあげるようにするといいでしょう。
 また、低学年の兄弟がいる場合は、その低学年の兄弟も同じように、問題集の切り貼りと感想や絵をかく勉強をさせることができます。その場合の教材としてふさわしいものは、理科の参考書です。
「これでわかる理科小学3年」(文英堂)
http://www.amazon.co.jp/dp/4578213137
「くわしい理科小学4年」(文英堂)
http://www.amazon.co.jp/dp/4578211169
 もっと低学年の兄弟には、科学に関するお話の本を選んであげるといいでしょう。

◆どういう勉強法か(2)週に1回の家族の対話

 毎日15分の問題集読書と感想とコメントがノートに1週間分たまったら、週に1回家族の団欒(だんらん)の時間を決め、そのノートをもとに家族全員で話をします。そのためにも、ノートに書くコメントは、家族全員が書くようにするといいでしょう。
 この場合の話は雑談のようなものでかまいません。1週間の勉強の打ち上げ会のようなものと考えるといいでしょう。ノートをもとに自由に話を発展させます。この話の場合も、注意や批判や反論ではなく、相手の言うことを認めそれを似た例などで発展させるようにします。子供にレベルの高い話をすることを要求するのではなく、親がそういう話をしてあげるようにしてください。話はどんどん脱線してかまいません。
 ある程度の時間が来たら終了にします。ノートにみんなでサインをする、記念撮影をする、乾杯をするなど、イベントのしめくくりのような形にするといいでしょう。

◆言葉の森のフォローとしての予習室

 問題集読書と家族の対話という勉強法は、問題を解くような勉強に比べると形の残らないあてのない勉強です。だからこそ自分なりに考える力がつきます。しかし、その分、お父さんやお母さんの関わり方に、個性的な経験や発想のバックボーンが必要になります。しかも、お父さんやお母さんは、普段は多忙なことが多いので、子供の書いたものにじっくり目を通してあげる余裕がないことも多いと思います。
 そこで、言葉の森が、同じ問題集をもとに関わり方のヒントを提供します。似た例というものは、ほかの人の例を聞くと自分でも思いつくことが多いので、それぞれの家庭が相互に似た例の経験を共有できるようになれば、更に充実した関わり方ができるようになると思います。

◆公立中高一貫校を受験しない場合でもこの勉強法はおすすめ

 公立中高一貫校を受験する予定のない生徒の場合でも、この勉強法はおすすめです。
 これからは、知識よりも考える力が重視される時代になります。その考える力を育てる場所は家庭です。
 小学生のころから家庭で親子の知的な対話が日常的にできるようになれば、子供たちの学力も人間力も更に発展していくと思います。

◆当面、言葉の森の港南台教室で、その後は通信教室で

 具体的な取り組みとしては、7月から言葉の森の港南台教室で、小5、小6で希望する生徒を対象に、オプションの自習講座(無料)として「小5からの公立中高一貫校対策」を開講します。
 用意していただくものは、「公立中高一貫校入試問題集2013年度」と、ノートです。(2014年度用のものが発売されたあと問題集を切り換えます)
 言葉の森では、その問題集から毎週の取り組みの箇所を指定し、その部分についての予習室のウェブ掲示板を利用できるようにします。
 週に1回、教室の授業のある日にそのノートを持ってきてください。教室でチェックしてお返しします。
 お問い合わせ、お申込みは、言葉の森事務局まで。

◆将来は、低中学年の生徒から

 読書と作文と対話は、学力をつける基本です。
 公立中高一貫校受験対策と同じような勉強法は、教材を工夫すれば低中学年でも楽しくできます。
 将来は、低中学年の生徒も、このオプション自習に取り組めるようにしていく予定です。

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久々の体験学習生

2012-06-23 | 作文
 先週から久しぶりに体験学習の生徒を担当しています。先週は、学芸会の練習をしたことについて、見事な絵と作文で表現してくれました。物静かな男の子ですが、実はとても積極的で、前向きに取り組んでいました。

 今週は、ご両親の都合がつかないので、電話で授業を受けるということだったのですが、とても楽しかったので、一人で教室に行くと言っているとのこと。まだ2年生ですが、先ほど、一人で電車に乗って来てくれました。

 授業を楽しいと思ってもらえたというのは、本当にうれしいものです。特に、あまり表情には表さない、おとなしいお子さんの場合、気持ちをつかむのがむずかしいのですが、ちゃんと心が通じていたんだと思うとほっとします。

 今日は、電車の話を書くそうで、まずは、たっぷり時間をかけて水色の電車の絵を描き上げました。はっきり言って、私より上手です(笑)。集中力のあるお子さんなので、絵に時間がかかっても、作文を書く前に疲れてしまうということはないようです。はりきって、作文に取りかかりました。

 今日も、たくさんの花丸をつけてあげようと思います。(^^)


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