多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

見たぞ ! クレメンス: 日米オールスター戦観戦記

2004-11-06 19:20:50 | MLB
昨晩は午前2時過ぎ就寝で、日中もお疲れ気味。
仕事を早く片付けられたので、早く帰宅してゆっくりしよう。

そう言えば、今日から日米野球が始まることを思い出した。家でゆっくりTVでも見るか。
その時、今日のゲームは確か東京ドームであることを思い出した。
東京ドームと言えば、会社から徒歩15分ほどのwalking distanceにある。
一寸雰囲気でも味わいに秋の夜、近辺まで歩き球場の匂いでも嗅いでから帰ろうか、ということで、突如帰途への地下鉄駅とは反対方向の水道橋方向へ足を向ける。

東京ドームに着くと、久しぶりに野球を観戦できるファンの喜びの顔が溢れているようだった。
野球のない夜は長い。公式戦ではないにせよ、大リーガーを見られる期待感と興奮はそう簡単に得られるものではない。
喜びの子供たち、女性ファンの多さも目を引いた。外人さんの数も結構多く、国際的な雰囲気を盛り上げる。セレブな方々も結構集っているのではないか、なかなか華やかな雰囲気だ。
初めは、ここで帰宅、という予定であったが、ゲームを見てみたいと言う気分が少し頭をもたげてきた。
ゲームもそうだが、あのロケットこと、引退を噂されているRoger Clemensを見ておきたい、というリフレインがこだましてきた。
チケット売り切れでも、どうしても見たければ不本意ながらダフ屋から買うという最終手段も頭の中をよぎる。
球場入り口付近のチケット売り場には、しかしながら、「当日券」と言う看板が掛かっていた。もしかしてまだ空席もあるのかと思い、尋ねたところ十分にありそうだ。
結局、一番安価な外野指定席を購入、金5,000円なり。
ダフ屋からは買わずに済んだが、買った値段は最低料金でもダフ屋並みのお値段だ、と苦笑。

今回のMLBの来日メンバーは、結局若手のタレントのあるプレイヤー中心の編成となった。
当初の来日メンバーとして発表されていた、Albert Pujols, Alfonso Soriano, Miguel Tejadaといった超スーパースターは故障により来日が取りやめとなった。
正直、飛車角級が2,3枚足りず、All Starとは言い難い顔ぶれだ。料金もその観点からすると高いか。Yankeesの先発メンバーのほうが、よほどAll Starの名に相応しいくらいだ。
ただ、今年86年ぶりにWorld Championの栄誉に輝いたBoston Red Soxの3,4番のRamirez、Ortizはむしろ疲れにも拘らず、よく来日してくれたと感激している。(よっぽどギャラが良いのか?)
今回の目玉プレイヤーは彼ら二人とClemensであろう。

球場内に入る。東京ドームが出来て何年か知らないが、実はこれが初めてのことである。
昔前身の後楽園球場には、長島が監督になった1年目に1,2度来たことがあるが。
金曜日夜の影響もあるのか、客の入りは思ったより冴えない。
外野は9割、内野の良い席は7,8割の入りだが、内野奥のほうや二階席はかなりガラガラである。
きっとお値段のせいもあろう。(ついでに言えば、ビール代も600円は高いね、一番これが儲かるのだろうが。)
収容55,000人の器で本日の入場観客は33,000人ほどだったとか。

ゲームはClemensと上原の先発で開始。
MLB先発メンバーは以下の通り:

1. Carl Crawford, LF
2. Hank Blalock, 3B
3. Manny Ramirez, DH
4. David Ortiz, 1B
5. Moises Alou, RF
6. Vernon Wells, CF
7. Johnny Estrada, C
8. Marcus Giles, 2B
9. Michael Young, SS
Roger Clemens, P

昨年Yankeesでシーズンを終え99%引退と言いながら、結局地元のHouston Astrosでもう一年を過ごし今季18勝4敗、防御率2.98のRoger Clemens(42歳です)!!
通算では328勝、4,317奪三振、防御率3.18のスーパースターの恐らくは最後の登板機会を見たい、と言う気分は、彼の野球そのものを見る、というのもあるが、むしろ歴史の一こまに自分の身を置きたい、という欲求が大きい。
流石に彼がマウンドに登ると、その存在感、漂う風格で、グラウンドはオペラハウスに変わるようだ。
5回に制球乱し、バックのエラーにも足を引っ張られ2失点で途中降板も、力感あるピッチングは貫禄もの。日本の打者もバットに当てるのが精一杯のバックネット直撃のような飛球が多かった。

日本陣営では、上原の好投が光る。
一回のBlalock Ramirezの連続三振、World SeriesのMVP, ア・リーグ本塁打王のRamirezからは2三振を奪う。
5回まで完封、6回に疲れから乱れたが、フォークの切れとコントロールは十分通用しているようにみえた。早く大リーグへ行って欲しい。
本日のMLBサイトでも、”The Major League batters have an amazing eye for pitches."と、大リーガー打者が上原の投球を驚きの目を持ってみていた様子を伝えている。
同サイトではまた、Clemensが来日してすぐに上原と食事をしたことを伝えている。
二人はピッチングの話で盛り上がり、とても愉快な時間を過ごしたこと、更に今回の日本ツアーでは彼と一緒に色々な時間を過ごしたい、とClemensが発言したことを伝えていて、上原の今後の動向にも興味を抱かされるところである。

ゲームは全般的には、お互いに寄せ集めチーム、日米とも選手が実戦から離れていた後の緒戦でもあり、細かな連携プレーの精度がやや低く、打者の振りも鈍い。豪快なホームランも出ずじまいだったが、この辺は2戦目以降のお楽しみであろう。
7回表後のTake me to the ball gameの歌を聴いてから帰宅の途につく。
ビール売りのお姉ちゃんにビールの泡をかけられたり、携帯電話の忘れ物をしてしまったり、トータルとしての満足度は6割くらいか。

東京ドームは老朽化が目につく。人工芝の消耗も目立って綺麗ではない。
芝の緑、青空の下、きれいな空気の中で清々しい野球を見たいなあ。



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