神田東口にある古本屋で待ち合わせと言われた。
この人とまた一緒に仕事するなんて本当に嫌だと
思いながら、真夏の太陽が照りつける中、古本屋を
探す。ビルの2Fのガラスに本屋の名前が貼ってある。
珍しい、あんなの初めて見るなーと思いながら
ふと目をやると、奴がこっちに向かって歩いて来る。
なんだかいつもより元気ないじゃんと思う間もなく、
目の前になんと父が。
なんで?
混乱する私を最初から分かっていたかのように、
「彼とはもう、さっき話してきたから」
と言う。
聞いてないんだけど、そんな話。
大体わざわざ東京まで出て来たのか?そんなこと、
何も聞いてないんだけど。お母さんは?
「ダメだけど、彼は彼なりに意外と一生懸命やって
いるじゃないか」
急に何を言い出すのだろう。相変わらず全く分からない
父親の発言に、さっき話したというその内容を考える。
仕事のことか。病気のことか。
座敷で、和式のテーブルをはさんで、私と父は奴を
向かい合って座っている。
奴は相変わらずしょぼくれてうつむいたままだ。
父がどれだけ言葉の刃を向けたのかと想像する。
ざまあ見ろと思う気持ちの方が強い自分を感じる。
それにしても奴がへこむってことは、父は私の環境に
いる人間の中でも最強なのだろうか・・・?と、考えて
みたりもする。きっと父のこと、奴のダメっぷりを
片っ端から列挙したに違いない。そして突っ込んで
「どういうつもりなんだ」というようなことを聞いた
んだろう。
アラームの音に、心臓が口から飛び出そうになる。
また夢か・・・。
あまりにリアルすぎて、私の世界だけがどこかでねじれて
いるようだ。心臓の鼓動とすごい寝汗。
リアルさ加減が、つじつまの見事な合い方が、ねじれて
つながる世界の存在に、さらに拍車をかける。
どこに。
この人とまた一緒に仕事するなんて本当に嫌だと
思いながら、真夏の太陽が照りつける中、古本屋を
探す。ビルの2Fのガラスに本屋の名前が貼ってある。
珍しい、あんなの初めて見るなーと思いながら
ふと目をやると、奴がこっちに向かって歩いて来る。
なんだかいつもより元気ないじゃんと思う間もなく、
目の前になんと父が。
なんで?
混乱する私を最初から分かっていたかのように、
「彼とはもう、さっき話してきたから」
と言う。
聞いてないんだけど、そんな話。
大体わざわざ東京まで出て来たのか?そんなこと、
何も聞いてないんだけど。お母さんは?
「ダメだけど、彼は彼なりに意外と一生懸命やって
いるじゃないか」
急に何を言い出すのだろう。相変わらず全く分からない
父親の発言に、さっき話したというその内容を考える。
仕事のことか。病気のことか。
座敷で、和式のテーブルをはさんで、私と父は奴を
向かい合って座っている。
奴は相変わらずしょぼくれてうつむいたままだ。
父がどれだけ言葉の刃を向けたのかと想像する。
ざまあ見ろと思う気持ちの方が強い自分を感じる。
それにしても奴がへこむってことは、父は私の環境に
いる人間の中でも最強なのだろうか・・・?と、考えて
みたりもする。きっと父のこと、奴のダメっぷりを
片っ端から列挙したに違いない。そして突っ込んで
「どういうつもりなんだ」というようなことを聞いた
んだろう。
アラームの音に、心臓が口から飛び出そうになる。
また夢か・・・。
あまりにリアルすぎて、私の世界だけがどこかでねじれて
いるようだ。心臓の鼓動とすごい寝汗。
リアルさ加減が、つじつまの見事な合い方が、ねじれて
つながる世界の存在に、さらに拍車をかける。
どこに。