雪深い道を、弟はどんどん進んで行く。
一匹の獣がその後に続く。
自転車で追いかける私は中学生か高校生か。
「なんで先に行っちゃうの?」
「@*□☆※★▼・・・」
弟が私に批判をしているのは分かる。
どういう内容のことを言っているのかも。
でもそれを思い出せない。
獣は、弟の後をどんどん追いかけて行く。
「4区から来て12区に行こうと思ったんですけど・・・」
「12区? それはここから2時間戻ったところだよ」
そんな遠くまで来てしまっていたのか。
急いで戻らなきゃ。もう12区での約束も間に合わない。
そう焦った瞬間、出てきた弟と獣。
そして、あんなに仲良しだと思っていた弟は、どんどん
雪の中へ消えていってしまう。
そういえば、自転車も学校で探して見つけたんだ。
私は一体、どうしてこんな雪深い中を、わざわざ
12区まで乗って行こうとしたんだろう。
しかもその12区の住人は、私が大嫌いだったはず。
道を教えてくれた人達も、説明が抽象的でわかんない。
同じ文化圏の人達じゃなかったのか。
そして結局、私は見えなくなった弟の背中を追う。
一匹の獣がその後に続く。
自転車で追いかける私は中学生か高校生か。
「なんで先に行っちゃうの?」
「@*□☆※★▼・・・」
弟が私に批判をしているのは分かる。
どういう内容のことを言っているのかも。
でもそれを思い出せない。
獣は、弟の後をどんどん追いかけて行く。
「4区から来て12区に行こうと思ったんですけど・・・」
「12区? それはここから2時間戻ったところだよ」
そんな遠くまで来てしまっていたのか。
急いで戻らなきゃ。もう12区での約束も間に合わない。
そう焦った瞬間、出てきた弟と獣。
そして、あんなに仲良しだと思っていた弟は、どんどん
雪の中へ消えていってしまう。
そういえば、自転車も学校で探して見つけたんだ。
私は一体、どうしてこんな雪深い中を、わざわざ
12区まで乗って行こうとしたんだろう。
しかもその12区の住人は、私が大嫌いだったはず。
道を教えてくれた人達も、説明が抽象的でわかんない。
同じ文化圏の人達じゃなかったのか。
そして結局、私は見えなくなった弟の背中を追う。