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5章 シュメールとアヌンナキ-4:地球人のルーツ(Project vega)

2016-01-21 | 宇宙種族

Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/5_30.html 

(1章序文より抜粋) この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある

 

5章 シュメールとアヌンナキ : 地球人のルーツ

(つづき)

ニビル星人のセックス-------------------------------------------------------------------------------------

 イナンナは語る
 「ニビルの住民にとって、性の交わりは、最高の美の追求です。私たちにとってセックスは、神聖な性なる交わりです。セックスは、エネルギーの交換と創造を意味します。私たちアヌンナキも人間と同じように、法悦(エクスタシー)に浸りますが、この感覚を何よりも大切にしているのです。とはいっても、人間の官能を刺激するだけではありません。
 時に、男たちを飲み干す怪物のようにも思われたりしますが、私たちプレアデス出身のニビル星人は、無邪気に快楽を味わうだけなのです。私たちは、相手への執着も人間より大きいかもしれません。それが私、イナンナなのです。当然、アヌ一族も同じであり、地上で繰り広げるドラマもこの感受性の強さが現れているのです。私たちの性への執着もそうですが、そろそろ人間の神々に対する誤解を解かねばならないときが来ています。」


 アヌンナキのセックスへの自由奔放さは、やがて地球の時間軸で歪められていくことになる。今の地球において必要なのは、地球の人々の性への概念の受け取り方を正すことだとイナンナは語っている。それにはまず、彼らニビル星人たちのセックスによって生まれた人類に、彼らがどんな知識を植えつけたのかを知る必要があるのだ。地球で歪められてしまった性的モラルの色メガネさえ外せば、アヌ一族の物語を深いレベルで理解することができるだろう。

 セックスという行為、それは、男女のお互いの周波数の統合という目的があり、周波数を互いに振動させながら交換し合うものであるが、そのエネルギーはパワフルな創造力に転換させることができる。その奥義を地上に伝授したのが、他ならぬイナンナだった。これは今日、タントラとも呼ばれる一種の錬金術でもあり、このエネルギーの交換を利用して、人間はあらゆる創造を可能にすることができるのだ。

 ニビル星人は、このパワーを使ってさまざまなことを具現化してきた。特に、永遠に近い寿命を持つ彼らにとって、セックスとは長い命を退屈にさせないためのものでもあった。アヌンナキたちは、「聖なる結婚」という、特別な性交の儀式を行なって神々は結ばれる。女神たちによってこれは地球に伝えられたが、特にイナンナはこの儀式を通して、子孫を残すだけでなく音楽や舞踏などの芸術的表現や薬草の知識も教えた。さらには黒魔術も伝えたが、それは後に土着の宗教に溶け込み密かに後世に伝承されていった。

 人間はまだ、性的交わりによって生じるエネルギーの使い方を知らない。これは、彼らがそのように人間をプログラムしたからでもある。要するに、彼らと同じ能力は、まだ人間たちの中で眠ったままなのである。彼らが目覚め、それを知覚した時にこそ、性に対する歪んだ概念は、魔法が溶けるように消え去る。知覚から変化が訪れ癒されていくことで、地球は新しい段階(フェーズ)に突入することになるが、それまでは人間界におけるセックスとは、単純な官能と単なる繁殖機能にすぎない。

 アヌンナキの神々は性のエキスパートであり、中でもイナンナは、アヌンナキが生んだ人間たちとニビル星人が結ばれることを積極的に奨励した女神だった。イナンナは彼らと楽しみ、多くの混血の子孫(半神半人)を残した。また、性的パワーを活用できる彼らは、創造したいものを思うがままに具現化させていた。ニビル星人は“究極のアート”をマスターしていたのだった。

 そんな彼らにとっても、人間と味わう性的エクスタシー(恍惚感)は、きわめて原始的な感覚で、その懐かしさゆえにさらに地球人に魅せられていた。人間の快楽も、まんざら捨てたものではなかった。とにかく、ニビル星人の性の快楽には、罪の意識がまったくないといってもいい。創造のソースである創造主から、直接、性のエネルギーを取り込むことに関しては、罪悪感などは存在しない。そのパワーを彼らはまるで電源にスイッチを入れるように自由に取り入れていた。一旦彼らの肉体が、創造主とひとつになると、自発的にレセプタ(受容体)である彼ら自身がリセットされてパワーはますます増大する。そこから得られるパワーは、人間の数千倍にも及ぶほどだった。つまり、それほどのフォーカスパワーがなければ、タイムジャンプも不可能なわけである。

 ニビル星人は、人間が超能力と呼ぶ能力をさらに超越したパワーを備えていた。彼らにはプレアデスのテクノロジーである「me(メ)」と呼ばれる魔法のツールがあった。そのパワー源は、電気的なものであり、彼らはチャージされたエネルギーと一体化することによって、タイムジャンプやバイロケーションを可能にしていた。

 性を神聖化する彼らにとって聖なる結婚の儀式は、きわめて重要な行事だった。アヌ一族は皆、結婚式を盛大に執り行うのが好きだった。
 アンツの宮殿には、壮大な愛の神殿があった。そこでは、アヌ一族のための、聖なる結婚が執り行われていた。神殿には、創造主と直接繋がりエネルギーを受け取る神官(オラクル)がいた。儀式中に神官と創造主のエネルギーの交換が行なわれると、神殿中にエネルギーが振動し、言葉では表現できない周波数のエネルギーが生み出された。それは彼らにとって、究極の癒しのエネルギーであると同時に、喜びのエネルギーでもあった。

 聖なる結婚の儀式で誕生するニビル星人の新しい生命は、とてつもないパワーを受け継いで生まれて来た。アヌンナキの神々の寿命は永遠に等しく、呼吸が静止するその日まで、性の交わりによって創造主から与えられるネクターを飲み干し、生きる限り無限の創造を楽しんでいる。けれども、人間たちの性に対する恥の概念は、残念ながら一部のアヌンナキによって、あえてネガティブな概念が植えつけられたのも確かだった。これも、地球の人間たちを奴隷として支配するための策略でもあった。

 イナンナに「聖なる結婚」について教えたのは、アヌとアンツである。アンツは地上の人間のすべての偉大なる母であると同時に、セックスによって生じるエネルギーに関する知識を完璧にマスターしている。アンツはその知識を娘のニンマーや、イナンナをはじめとするニビルの女神たちに教えた。ニンマーはどちらかというと、あまり関心がなかったが、イナンナのほうは、セックスに注ぐ情熱は、ほかの誰にも負けず、それは永久に同じだろう。愛することの美しさをイナンナに教えてくれたのは、アンツである。彼女はイナンナの大祖母であると同時に、実の母以上にイナンナにとって重要な存在なのだ。イナンナはアンツから多くのことを学びとった。

 セックスによって生じるフリクエンシー(周波数)をどのように表現できるかについても、彼女はイナンナに教えた。そして、アヌもアンツと同じようにそのエネルギーについて教えた。ニビルの学者としても優れた才能を持つアヌは、そのことを哲学的にイナンナやニビルの若者たちに教えた。特に地球で生まれたイナンナのような子孫には、丁寧にアヌは教えた。「イナンナ」という名前は正式には、(イン・アンナ)であり、それは(アヌに愛される者)という意味である。このことからもいえるように、アヌとイナンナは深く結ばれていたのである。アヌンナキの「聖なる結婚」に関するの知識は、地上の人間たちにも伝わったが、人間の性行為のあらゆることが、彼らからはじまっている。

ニビル星人の色と寿命-------------------------------------------------------------------------------------

イナンナは語る。
「誰も私のことを束縛できません。私の暮らしは、あなた方からすれば、まるで楽園にでもいるかのような暮らしかもしれません。そう、その頃のアヌ一族は、何にも束縛されず、自由と愛を楽しんで暮らしていたのです。」

 美しい女神イナンナは、濃いブルーの肌の色をしている。彼女の肌の色は、床に敷かれた濃紺のラピスラズリと映えて、宮殿では皆の視線を一手に集めていた。イナンナはその視線を楽しみ、自分の美しさに陶酔した。もちろん、彼女は美しいだけでなく、自由に生きる崇高の女神として、厚い尊敬の念も受けていた。


 ニビル星人の姿人間よりもかなり大柄で、身体の作りはほとんど同じだった。肌の色はブルー系統が基本であったが、地球人の肌も微妙に色が違うように様々なブルーの色のスペクトルから成っていた。その神秘に満ちたブルーの肌は、決して絵の具の青のようなフラットなブルーではなく、内側から輝くようなトルコ色の海を感じさせる透明感がある深いブルーだった。
 地球にも太古の昔からブルーの存在たちの伝説は残されている。地球人は彼らのようなブルーの肌をもつ異星人とずっと昔から遭遇していたのだ。例えば、インド神話に登場するクリシュナ神の肌の色はブルーである。クリシュナもニビル星人と同じように、そのルーツがプレアデスにあるからである。なぜ彼らがブルーの肌を持っているかというと、体内の銅成分を増加させ、銀河の中心から降り注ぐ宇宙線から身を守るためだった。彼らの身体には、人間でいえば経絡(けいらく)のエネルギーのようにブルーのエネルギーが流れているのだった。


 アヌの血を受け継ぐ生粋のニビル星人の寿命は、人間からすると気が遠くなるほど長い。そもそもニビルの1年である1シャルは、地球年では3600年に相当し、ニビル星人は、ざらに100シャル(36万年)は生きることができる。特にアヌとアンツのような純粋なプレアデスの血を引く者はインモータルズ(不死身の存在)に近い命が与えられている。彼らの純粋な血を引き継いだイナンナの寿命も人間には測り知れないほど長いが、人間たちの方は、そんな永久に近い命を持つ生命体が存在することを気づかれないように、短い寿命で終わるようにプログラムされていた。ニビル星人は、永遠に愛の営みを楽しみ、愛し愛されることに命を賭けていた。

 現在、アヌンナキやその半神半人と思われる巨人が地球にいた証拠が、地球上の各地から出土している。偽物の合成写真が出回っている事もあるので注意が必要である。

 
近年、最も身長の高かった人間は272cm--------------------------------------------------------------

  アメリカ合衆国イリノイ州で生まれで、フリーメイソンの一員でもあったロバート・パーシング・ワドロー(1918年-1940年)は、「疑う余地のない医学的な記録がある中で、最も身長の高い人間」としてギネスブックに記載されている男性で、死亡時の身長は272cmという前例のないものであり、体重は約200kgであった。靴のサイズは43cmであった。ワドローは成人後も死ぬまで身長が伸び続け、このような高身長になったが、それは脳下垂体腫瘍(のうかすいたいしゅよう)のため成長ホルモンが過剰分泌され、末端肥大症的な巨人症になった。通常この疾患の死因は血液循環量の過大に伴う心疾患である。


エンキとエンリル-------------------------------------------------------------------------------------------

 ニンマーより先に地球に降りたったエンリルは、アヌとアンツとの間に生まれた王位継承者であることから、アヌンナキの代表をつとめる地球総司令官の立場を与えられた。
 ニビル星から移住する者たちは、地球に降りていくグループと、そしてもうひとつのグループは、中間ステーション「ラーム(火星)」に留まる者たちとに分かれた。ラームに向う者たちは「アヌンナキ」ではなく、「イギギ」とよばれ、2グループに分かれた。エンリルは両グループを指揮する総司令官として、大勢のニビル星人たちと一緒にシェムに乗り込み、地球へ向けて出発した。


 中間ステーションの「ラーム(火星)」は、太陽系内を地球と共に軌道するが、そこから地球を観測することも含めて、それがイギギたちの仕事となった。ニビル星から、地球への折り返し地点となる「ラーム(火星)」に降りた者たちは、やがて「イギギ」とよばれるようになり、同時に総司令官のエンリルと一緒に地球に降りたった者たち、いわゆる「天から地球に降りた者」を意味するアヌンナキ、“アン・ウンナ・キ;AN・UNNA・KI”とはっきりと区別されるニビル星人社会が形成された。

 アヌの第一子のエンキとエンリルは、母親違いの兄弟である。エンキは、アヌがまだアンツを娶る以前に、ニビルからヘビ族が支配する惑星を探検したときに出会ったヘビ族の帝国のプリンセスだったのが「イド」で、彼女とアヌの間に生まれたのがエンキである。イドは、ニビル星に移り住むと「ニムル」という名で呼ばれるようになった。

 そのころの宇宙は、ヘビ族ドラゴン族が激しい戦争を繰り広げていた。そしてたいていは、ドラゴン族がヘビ族を、宇宙の果てまで追い詰める結末となる。

 それにしてもドラゴン族に追い詰められて辿り着く星は、たいがい過酷な条件のもとに暮らすことをやもうなくさせた。彼らはドラゴン族の隙をみては、ラーム(火星)や地球に侵入し、彼らのテリトリーを広げていった。このようにしてついに彼らは、誕生したばかりの地球に辿りついたのだった。それは、まだアヌンナキが地球に降り立つずっと前のことだった。

 もともと、ヘビ族とドラゴン族は、犬猿の仲である。同じ「レプテリアン(爬虫類)」のグループの中でも、彼ら両種族にとって共通するのは、彼ら特融の頑固さとしぶとさである。その冷酷さきわまりない強さで、星から星へとスターシステムに移動しながら追いかけあいを永遠に続ける。そして、彼らの戦いの舞台が地球に移動したのは、ニビルの時間軸からすると、およそ2000シャル(720万年)前のことで、それは太古の昔地球が迎えた、俗に恐竜時代と呼ばれているジュラシック時代よりもはるかに遠い昔だった。

 そんなヘビ族の血を引くエンキが、もうひとつ、ほかのアヌンナキたちと比べてずば抜けていたのが、鋭い直感力だった。機敏さと切れた頭脳の両方を長所にもつエンキは、「水の神」とよばれるほど研究熱心な博士ではあるが、彼はニンマーのような学者タイプではなかった。どちらかというと、「魔法使い」、あるいは「仙人」のような存在なのだが、老人の姿ではなく、むしろ永遠の若々しさと魅力を秘めていた。特に水に関する知識はアヌンナキの誰よりも詳しく、そのため彼は「エ・ア(水が故郷の君)」と呼ばれた。

 エンキは本来なら、アヌ一族の王位受け継ぎに値するアヌの第一子として生まれたが、アヌの王妃アンツがエンリルを生んだことによって、一族のヒエラルキーを曲げて、エンキがアヌの王位継承者につくことはなかった。

 エンキはまた、ニビル一を誇る科学者でもあったことから、アヌは、兄のエンキをエンリルよりも先に地球に送った。エンキは、エンリルが到着するまでに、いち早く金の発掘作業をスタートさせていた。彼は優秀なエンジニアとしてアヌの要望を忠実に叶え、地中の鉱物を発見する「地球分割機」といった機械なども開発して、地中奥深くを探索しては金の採掘にあたった。

 エンキに次いで、その後エンリルもアヌの命を受けて地球に派遣されることになる。地球より4倍も大きいニビルは、それほどまでに金を必要とした。

タイムマシーン 「虹のはしご」--------------------------------------------------------------------------

 宇宙連合総司令官ソ・ラーラ:時間や場所さえ存在しない高次元のハイブリッドで男女を超越した存在。創造主の意志で宇宙連合ウエストスターのコマンダーを務める。ウエストスターにはソ・ラーラ以外にも、アシュターヴァイアーレス、トーリン、アラールといった最高地位のコマンダーたちがいる

イナンナ:天と地の女王かつアヌ一族の神々の中で最もパワフルな女神。古代バビロニア時代ではイシュタール、翼を持つバードゴデス、リリスとも呼ばれた女神
ナンナール:イナンナの父で月の神。エンリルの第一子で王位継承者

虹のはしご:me(メ)の一種。タイムマシーンの役割を果たし、ひとつは、ニビルのアンツの宮殿に、もうひとつは地下帝国ナガに、黄泉の国、エクルの中にある
me(メ):ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツール。さまざまな種類がある


 ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツールの一種で、彼らにとってそれは最高のお宝であり、もとはといえばそれは創造主から贈りものであり、彼らの宇宙における功績が称えられている証拠だった。中でも「虹のはしご」は、褒美として創造主から彼らに宇宙連合のソ・ラーラを通じて手渡された。
 その全部で三つある「虹のはしご」は、ニビル星人に手渡されたものである。そのひとつは、アンツの宮殿の中庭園の隅に設置された。アンツの宮廷の中庭といっても、それは巨大なスケールのもので、その中の小川の上にかけられたつり橋を渡ってからしか行けないエリアがあり、そこに「虹のはしご」は、アヌの妃アンツによって隠された。
 そこへはアンツは、誰も滅多に案内しない。誰も訪れることのない中庭の片隅に、彼女はクリスタルの塔(パゴダ)を建てさせた。
 そして大きな木の根元を下っていくところに、その「虹のはしご」を隠した。当時それを知っていたのは、当然、彼女と、アヌとそしてエンキだけだった。アンツは宇宙連合司令官のソ・ラーラから直接、その厳重な管理を任されていたので、彼ら以外にその秘密は明かされなかった。

 「虹のはしご」は、神さまが使う一種のタイムマシーンであり、それは虹色の雲が積み重なりあった階段のように現れたり、光を放つ柱のような形で現れたりする不思議なはしごだった。天の門に続くエレベーターとしてニビル星人は使い、また、これを逆さに使うと「黄泉の世界」にスムーズに一瞬にして着くことができる。この装置は、いわゆるタイムマシーンである。

 ニビル星人はまさしくこれを使って地球という惑星が存在することを、ニビルの科学者たちは最初から知っていた。しかも、アヌはアラルよりも先にそのはしごを使って、実質的には最初に地球の土を踏んでいた。アヌが最初に探し当てた場所は、地球のパワースポットであるシナイ半島周辺であり、そこを視察してから虹のはしごでアヌは一瞬にしてニビル星に戻るという、アンツの気がつかないところでそのはしごを使った。

 この同じタイムマシーンである虹のはしごは、またエンキがニビルを訊ねるたびに、これをこっそり無断で拝借しては、地球の人間たちに刺激を与えて楽しんでいた。今となっては地球の歴史に残る英雄的人物に、彼はそのはしご差しのべては昇ってくるように勇気づけ、楽しんでいた。たとえば、イスラム教創始者のムハマドにも、登ってくるようにとエンキはそのはしごを差し出した。

 虹のはしごは、イナンナと彼女の父ナンナールにとってもゆかりの深いものだった。なぜなら地球の最後の瞬間に、ナンナールがエンリルに助けを求めたとき、天から差しのべられたのが虹のはしごだった。ナンナールはニンガル(妃)と共に危険な地球から一瞬にして消えた。
 


イナンナは語る。
 「地球の愛する子孫に私たちの秘密を明かすことで、地球に平和と自由が戻ってくると信じています。私たちの血に秘めた謎、そして、私たちが開発したテクノロジーについて、ぜひ知っていただきたいのです。アヌ一族の中でこの私に賛成してくださるのは、きっとエンキさまだけでしょう。ニビル星人の優れたテクノロジーを地球でも活用するときがやってきました。今のところは特に、私たちの“マインドテクノロジー”を知っていただきたいのです。」

 アヌンナキは、人類の遠い親戚でありながら、異次元を出入りできるエイリアンでもあり、地球の近未来の存在たちである。地球では、農業など人類に欠かせない多くの物を与えた神々として崇められた。
 ニビル星人には、“me(メ)”と呼ばれる “打ち出の小槌(こづち)”のような便利なツールがあった。それは、瞬時に願いを叶える道具であり、小さなものから巨大なスーパーコンピューターのようなものまで種類豊富にそろっていた。さまざまな種類のme(メ)はアヌ一族の宝物で、神々がおもちゃのように使う魔法の道具である。
 むろん、アガデの都のアンツの庭園にある虹のはしごもme(メ)のひとつであるし、人間にもたらされた数多くの道具や装置も実は彼らのme(メ)によって開発されたものが多い。
 さらに言えることとして、今の人類にとって近い未来の可能星となる最新テクノロジーへのヒントも含まれている。しかしながらそんな“me(メ)”が原因で、後にエンキとイナンナは苦しむことにもなる。
 その虹のはしごを天への階段としてムハマドに差し出したのはエンキだったが、それとはちがう別の虹のはしごを反対に地に向けて使ったのはイナンナだった。彼女はこのはしごを使って黄泉(よみ)の国に降りて行った。それはアヌンナキが地球に降りてきてからずっと後の話である。
 
(つづく)
 

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