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4章 地球の第1から第3文明-7/7:地球人のルーツ(PrejectnVega)

2016-01-15 | 宇宙種族

Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/5_30.html 

(1章序文より抜粋) この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある。

 
 4章 地球の第1から第3文明 : 地球人のルーツ
 
(つづき)
 
■紀元前132万年頃

小惑星の地球への接近-------------------------------------------------------------------------------------

 ハイパーボーリア文明が興ってから約3万年後、天文学者やそれにかかわる学者たちは、非常に心配していたことがあった。それは遙か遠方にある巨大な小惑星が、地球に接近しつつあることが明らかであったことである。それはオーストラリアの中央にあったイキリト天文台によって最初に発見された。数ヵ月後には肉眼でも見えるほどの不吉に真っ赤に燃える光は、その数週間後にはますますはっきりと見えるようになった。
 オーストラリアやニューギニア、そして南極政府は、黄色人種たちの指導者たちによって直ちに提起された重大な事項に合意した。そして小惑星との不可避の衝突を前に、予想される大惨事の際に最も必要とされる医者や技術者などできるだけ多くの専門家を乗せて、飛行可能な宇宙船はすべて地球から離れることにした。
 この当時は地球の周りにはまだ月はない時代である。彼らの宇宙船はその時12週間の飛行が可能だったが、長い間に彼らの長距離飛行の能力は失われていた。彼らの計画では地球上の軌道に留まり、できるだけ早く戻って来て援助の必要な人々を救助する予定だった。そこで80機の宇宙船が用意され、一昼夜にわたる会合によって選ばれたグループを乗船させた。黄色人種は98機の宇宙船を用意した。しかしアフリカには宇宙船は1機もなかった。
 そして選ばれた人々の中には、各国の最高指導者以外の”大臣たち”は1人として宇宙船搭乗者に選ばれなかったことである。これは現代人には奇妙に聞こえることかもしれないが、もし今日の地球で同じことが起きたら、政治家たちの多くは自分と同じ皮膚の色をした人々を助けるために裏工作をするに違いないからである。
 すべての準備が整い、国民は差し迫った衝突について知らされた。人々が指導者たちに裏切られたと誤解してパニックを起こしたり、空港襲撃を起こすのを怖れて、宇宙船の役目は秘密に保たれた。また集団パニックを最小限に留めるために、指導者たちは衝突の衝撃は深刻なものにはならないと説明した。測定された小惑星のスピードを考慮すると、衝突はもはや避けられないほどに差し迫っていた。専門家たちは、あと48時間しかないという数字をはじき出した。来たるべき大惨事を考えて、宇宙船は衝突の2時間前に離陸し、12週間の飛行能力を最大限に利用して地球の軌道上にとどまる予定だった。

 この小惑星は、現在の南アメリカに衝突するものと計算されていた。こうしてすべての準備は整い、問題のその日、中部オーストラリア時間では正午に飛び立つ合図を待っていた。ところがあり得ないことに、計算に何か間違いがあったのか、突然、小惑星は加速し、オレンジ色の太陽のように午前11時に空に現れたのである。直ちに離陸命令が出され、すべての宇宙船は空に舞い上がった。素早く地球の大気圏と重力圏から脱出するために、現在のヨーロッパ上空へワープする必要があった。
 彼らの宇宙船には可能な速度であったにもかかわらず、彼らはワープできず、小惑星は地球に衝突した。小惑星が地球の大気圏内に入った際、それは3つの巨大な隕石に分裂した。その最も小さいものでさえ直径数キロメートルにも及び、1つは現在、紅海となっている地域へ落下した。別のさらに巨大な隕石は現在のティモール海に落下し、最大の隕石はガラパゴス諸島にある地域に落下した。
 またガーナへもその隕石の一部が衝突し、直径10.5kmの巨大な穴ができ、そこがゆっくりと水で満たされ、ボスムトゥイ湖ができた。隕石の破片は地球内部に達し、数百の火山が一度に噴火・爆発した。

 その瞬間に起こった衝撃は怖ろしいものだった。太陽は鈍い赤に変わり、気球が落ちるように水平線に向かって落ちていった。その後再びゆっくりと上昇を始め、半分の高さまで来るとまた落ちていった。そして地球が突然、地軸の傾きを変えるポールシフトが起こった。2つの隕石が地球の地殻を貫き、信じがたい規模の爆発が起こった。オーストラリアやニューギニア、日本、南アメリカだけでなく、実際には地球上のほとんどの地域で火山が噴火を起こした。
 瞬時に山々が形成され、高さ300メートルを超える津波がオーストラリアの5分の4を飲み込んだ。オーストラリア大陸からタスマニアが切り離され、南極の大部分が沈み、南極とオーストラリアの間に巨大な海峡部分を造った。そして現在ベンガル湾のあるミャンマーの大部分の地域が沈んだ。そして盆地が沈んで紅海が形成されたのである。
 それはほんの数時間であった。その大陸は、地球の最深部に端を発した隆起の結果、生じたガス状の帯によって持ち上げられたのである。地球表面の隆起は数ヶ月にわたり続いた。隕石が直撃した3つの地点では数千もの火山が造られ、有毒ガスがオーストラリア大陸中に広がり、ほんの数分で100万人もの黒人種が死んでいった。統計では、オーストラリアの人間や動物のほぼすべてが全滅した。その原因は怖ろしい有毒ガスだった。この大惨事が収まった時には、わずか180人だけが生き残っていた。

 宇宙船が逃げ出す時間はわずかな時間しかなかった。というのも、専門家たちが1つの間違いを犯したからである。しかし強いて言えば、彼らには何が起きるのか本当には予測できなかった。彼らは地軸の傾斜は予測していたが、その振動までは予測できなかったのである。宇宙船は反重力ワープに捕らえられ、隕石の地球大気圏再突入によって生じた逆流に引きずられたのである。さらに無数の隕石の破片によって攻撃され、その流れに引き込まれてしまった。黒人種の乗った3機と黄色人種の4機を合わせた7機だけが、どうにかこの怖ろしい地球の大惨事から逃れることに成功した。

アボリジニの起源------------------------------------------------------------------------------------------

 過去には黒人種がオーストラリアからニューギニアやアフリカへ広がっていったが、オーストラリアのアボリジニ(原住民)は、世界中の黒人種と大きく異なっている。それは大惨事の結果、地表にはかなりの隆起が見られ、沈殿していたウランが地表に飛び散って強い放射能を発した。しかしこれはオーストラリアにだけ起こり、生き残った人々の多くはこれに侵されてしまったのでちょうど被爆したようになった。彼らは遺伝子にも影響を受けたので、それで今日のアフリカ人の遺伝子とオーストラリアのアボリジニの遺伝子が異なっているのである。さらに環境がまったく変わり、食生活も大きく変化した。
 大地の隆起は続き、或る場所では突然に、またある場所では何日もかかって山々が形成されていった。一方で大地の割れ目が開いては街を飲み込み、その割れ目が閉じていった。このようにしてすべての文明の痕跡が取り除かれていったのである。もっとも怖ろしかったことは、これまで地球には1度も起こらなかった大洪水であった。火山は大量の灰を空気中に吹き上げ、それはかなりの高度にまで及んで光をさえぎり空を暗くした。数千万平方メートルもの地域から発生した水蒸気と、海洋からの水蒸気は灰の雲を形成した。こうした厚い雲が、想像を絶するような豪雨を降らしたのである。

最後の大地震とハイパーボーリア文明の終焉----------------------------------------------------------

 12週間後、バカラティーニ人の宇宙船は地上へ戻ることを余儀なくされた。彼らは現在、ヨーロッパとして知られている地域に下りることにしたが、それはその場所以外の地域がまったく視界がきかなかったからであった。しかし7機のうち1機だけがようやく着陸を果たした。他の宇宙船は、地上を荒れ狂っていた風速300~400キロメートルもの強風に煽られて大地に叩きつけられたのである。強風の主な原因は、繰り返し起こる突然の火山噴火による温度差にあった。
 唯一の宇宙船は、現在グリーンランドと呼ばれている大陸にやっと着陸した。宇宙船には95人の黄色人種が乗っており、その多くは医者やさまざまな分野の専門家たちだった。しかしきわめて不利な条件下での着陸であったために、宇宙船の損傷は修復が不可能であり、宇宙船は2度と離陸することはできなかった。ただシェルターとしては有効に機能し、また長期間生き残れるだけの充分な食料を持っていたので、それをできるだけ計画的に配分することにした。

 それから約1ヶ月後、彼らは大地震に巻き込まれた。このとどめの最後の大惨事によって、宇宙船を含め地球上のすべての文明の痕跡は完全に破壊されてしまった。小惑星の衝突に付随したいくつもの大惨事があり、たとえサハラ地域の被害は小さかったとはいえ、アフリカやニューギニア、ミャンマー、中国にいた人々は完全に散りじりになってしまい、紅海の地域に建設されたいくつかの都市は、新しく形成された海に飲み込まれてしまった。このように地球上の都市は1つとして残ることなく、数百万人の人間も動物も一掃されてしまった
 これは大飢饉が起こる少し前のことであった。言うまでもなく、オーストラリアや中国のすばらしい文化は、伝説として記憶される以外に何一つ残らなかった。生き残ったわずかな人々は、新たに形成された深い大地の割れ目や海によって、突然互いにばらばらに切り離された。そして初めて、この地球上で彼らは”人喰い”を経験することになったのである。

■紀元前100万年頃

 ジャワ原人がインドネシア辺りに現れる。
 
また、現在の中国の北京市辺りに、ペキン原人が現れる。


■紀元前89万9701年頃

 この頃、ネガティブ勢力のレプティリアンが、地球にエデンを設置する。設置されたのは今の北アメリカのニューメキシコとアリゾナの境界沿い。設置したのはシーカー(Ciaker)というレプティリアンで砂漠を好む。
 レプティリアンの文明は3段階級のカースト制になっていて、君主制とも言える身分制度がある。それはイングランドの社会体制と似ており、まず王族がいて、次に伯爵(はくしゃく)や男爵(だんしゃく)に当たる士官階級があり、最後に汚い仕事は何でもやらされる小作農達がいる。このエデンを建設したのは士官クラスのレプティリアンで、滞在し始めたのも彼らが初で王族ではなかった。
 シーカーは最も古いレプティリアン種の先祖に当たる系統で、シーカー自身も自分達の星がどこなのか正確にはわかっていない。彼らの身長は5.5m〜7.6mで、体重は重くて1134kgになる。黒っぽい革状の皮膚にいくつもに分かれた茶色で鱗状の腹部、そしてあごに沿ってヒゲが生えている。更に交尾の際に用いるかぎ爪を持っていて、舌も一本以上ある。彼らは卵を産み、産卵の際はバトルホルモンと呼ばれるものを使って産卵プロセスを加速させる。性別はあるが女性は戦争には参加しない。中でもひと際強く若い女性は年長で、弱いリーダーを戦闘儀式によって打ち負かし、殺すことが期待される。シーカーの種族は遺伝系統によって支配•統治されていて、遺伝系統は常に母親を辿って保たれていく。女王を君主に持った遺伝系統によって支配される彼らは、銀河の中でも最も力を持った種族の一つであり、軍事力は銀河宇宙を見渡しても他に類を見ないほど強力であり、その一族のメンバーは狂信的で、一族の栄光のためには何でもする。この銀河におけるすべての人間種が関わって来た過去の衝突や紛争の主な敵になってきたのが彼らである。

■紀元前76万3132年頃

 オリオン星団のリゲル、ミンタカ、ベテルギウスのポジティブな文明の生命体たちは、オリオン戦争から逃れるため別の移住先を探していた。そこで見つかったのが地球だった。彼らは密かに地球に移りエデンを中国に設置し、そこに自然に進化していた類人猿に遺伝子操作を施し、人類を創造した。そして彼らは人類として輪廻することを選んだ。その利点は、自分たちがどこから来たか忘れてしまうことにあった。そうすれば、オリオンなどのネガティブなグループの探索から逃れることができるからである。

■紀元前74万1237年頃

 オリオン星人の次に、アーサ•メイジャー(大熊座)とアーサ•マイナー(小熊座)の一部からのカペラ人達が、チリの南のヨガン山の麓にエデンを設立する。


■紀元前70万1655年頃

 ベガ人が地球にエデンを設立。場所は北アフリカのリビアとニジェールの境辺り。


■紀元前60万4003年頃

 カシオペア人という昆虫型の種が、北アフリカのアルジェリアにエデンを設置

■紀元前53万4003年頃

 プレアデス星系とシリウス星系のアセンションが同時に行われプレアデスにいたネガティブな種族は地球へ向かった

■紀元前50万年頃

 これまでは地球の周りには現在の月は存在せず、変わりに2つの小さな月があり、それが地球の周りを回っていた。しかしこの頃、地球はより大きな月を”捕獲”した。それが現在の月である。月は地球に余りにも接近して通過しようとしたために、地球の引力に捕らえられてしまった。衛星に関してはこのようなことはしばしば起こるのである。月は衝突する可能性はあったがそうはならなかった。月は本来、螺旋を描きながら太陽の周りを周回する小惑星のことである。小惑星の螺旋運動は、慣性力が小さいために大きな惑星よりもさらに速くなる。そして螺旋運動が速くなると、小惑星はしばしば大惑星に追いつく。もし小惑星があまりにも近づきすぎると、小惑星の引力は太陽のそれよりも強くなり、小惑星は大惑星の周りを軌道を描いて周回し始める。しかも小惑星は依然として螺旋運動を続けるので、遅かれ早かれついには衝突することになる。
 つまり今地球から見える月が、19万5000年後地球に衝突する予定である。その時、それは地球の最後になる。もしその時までに地球人類が精神的・科学的に充分に進歩していなかった場合、人類の滅亡を意味する。しかし充分に進歩しているなら、他の惑星へ避難している。

ニビルのドゥ・ウルの治世--------------------------------------------------------------------------------

 ドゥ・ウルは、子に恵まれなかった。彼は、アンの血統が始まって以来、初めて“種子”によってではなく“愛”によって自分の伴侶ダウルを選んだ。そして、ダウルが宮殿の入り口で見つけた子を息子とし、“日照り”を意味する“ラーマ”と名付けた。しかし、大気層の裂け目を修復する方法も見つからず、宮殿や王室顧問評議会では、不満が増大していた。
 
 

 有識者会議では、修復のために2つの方法が検討された。1つはニビルでは非常に稀な金属である金を細かく挽き、空に浮遊させる方法である。金は、“打ち出し細工のブレスレット(小惑星帯)”の内側に豊富に存在することが判明していた。もう1つは、“恐怖の武器”を創造して大地を揺るがし、火山活動を活発化させる方法である。ラーマは決断力に欠け、その間に状況は悪化した。そして、その責任として、王に非難の目が向けられた。昔の倉庫から武器が取り出され、1人の王子が最初に武器を手に取り、氾濫した。その王子とは、アラルである。王は宮殿の塔に逃れたが、追ってきたアラルともみ合いとなり、ラーマは倒れて死んだ。そして、アラルは王座に着き、王位を宣言した。ラーマの死を喜ぶ者もいれば、アラルの行いを嘆き悲しむ者もいて、国の統一は失われた。アラルの王位について、多くの者が立腹した。しかし、アラルは“種子の法”によって王位の権利を略奪されたアラムの血統であることが判明し、評議会は王位を認めようとした。そこに、1人の王子が意見した。
「私こそ、アンの純粋な種子の末裔です」と。アヌであった。評議会が血統を辿ると、まさしくその通りであった。そして、アヌを王とすることが決定された。しかし、アラルはアヌに「一緒にニビルに平和を取り戻そう。私は王座に留まり、君は継承権を持つ」と言った。アラルは評議会に「アヌを皇太子とし、彼の息子に私の娘を娶らせ、継承を合体させよう」と提案した。そして、アヌは評議会と会衆の前で、アラルの次期継承者となることを宣言した。このようにして、アラルは王位に留まった。アラルは“天の船”を建造させ、“打ち出し細工のブレスレット”で金を探させたが、そこで船は粉砕され、1隻も戻ってこなかった。また、“恐怖の武器”で“空飛ぶ二輪戦車”を武装させ、火山を攻撃したが、火山による噴出は増えず、効果は無かった。そのため、人々の間では不満が増大した。しかし、アラルは王位に居座った。9番目のシャルに、アヌは裸での取っ組み合いの喧嘩をアラルに挑み、勝者が王となることを提言した。彼らは公共の場で取り組み、アラルが膝を折って胸から地面に倒れこんだ。そして、アヌが新たな王として迎えられた。

 和平後の血統が問題を生じさせたが、それが後々、地球での覇権争いへと繋がる。またくじ引きや血統の選択の類似性などは、聖書の原型である。そして、ラーマと言えばインダス文明の叙事詩ラーマーヤナであり、アヌとアラルの取っ組み合いは相撲そのものである。つまりニビルで起きたことが地球でも起こるのである。
 インダス文明の叙事詩ラーマーヤナは、魔神に略奪された妻シータを無事に救い出したものの、ラーマはシータの貞節(ていせつ)を疑ってしまった。身の潔白を証明するために、シータは燃える火の中に身を投げた。あわや、というところで、火の神アグニによって、シータは助けられた。これにより、ラーマはシータの潔白を信じ、永遠の愛を誓い合った。というのが、ラーマーヤナのクライマックスである。ここでの“燃える炎”の原型が、“日照りを意味するラーマ”である。 

ニビルのアヌの治世----------------------------------------------------------------------------------------

アンプレアデス次元からニビル星に移り住んだ初代王
アンシャガル(アンの子。北朝の王)
アヌアンの血を引く王として後にニビルを統一させる南朝の王)

●エンキ
●エンリル            
●ニンフルサグ(ニンマー)

 宇宙連合のソ・ラーラの指示を受けてニビルに移り住んだプレアデスの一族のアンの子孫アヌ皇子によって、惑星ニビルは統一された。アヌはイナンナの曾祖父(そうそふ)である。ニビル星の王権制度は、アンから始まり、そこから、無限に近い年数が経過した後、アンの子孫アヌが人工惑星ニビルで誕生した。アヌは、その惑星全体を治める王となった。こうして、ニビル星の王アヌを中心とする王権制度はじまった。そして、皇族の血を引く者たちによってヒエラルキーは確立された。
 アヌの権力は絶対的であり、彼の権力の強さは、宇宙連合ソ・ラーラだけでなく、宇宙連合の各司令官たちの間でも知れわたった。王にふさわしい品格を備えていたアヌには、アンツという妃がいた。彼女はアヌ一族の大いなる女神であり女神アンツは、アヌの妹でもあった。
 ニビル星人にとって、このような近親相関の関係性は、むしろ喜ばしいことだった。人間にとってこの非合理きわまりない秩序は、徐々にこの物語を通して明らかになる。
 アヌには、一族の血を分けたニビルのヒエラルキー最高位につく三人の子供がいる。彼ら、いわゆる三神が、ニビル星のアヌのもとであらゆることを支配するようになる。もちろん地球は、彼らによってあらゆることにひな型が生まれた。地球最古の神々である。長男の神はエンキ、アヌの次男にあたる男神はエンリルで、そして妹の女神ニンマーが生まれた。
 エンキは長男の神ではあったが、アヌと正式な妃アンツの間に生まれたエンリルの神が生まれたために、アヌの後継者とはならなかった。
 こうして、アヌを頭にエンリル、エンキ、ニンマーという三神がニビル星と地球を統治する三本柱の神々となった。ニビル星のヒエラルキーはここから形成されていった。彼ら同士の力関係は、地球にもむろん影響し、それは今日でも消えることはなく存在している。
 
 


 人間社会の頂点にいる一握りの者たち、そしてその他大勢の差は決して縮まることはない。それどころか、50万年も経過した世界において、その差は開いていくばかりである。こうした権力の仕組みを最初に創造したのは、ニビル星人であるという事実を、人間たちははっきりと知る必要がある。今日の地球では、マネーというモノによって、さらに世界中の人々がその格差に苦しんでいる。
 地球のことを知りたいなら、その根源であるニビルという星をまず知るべきなのである。そうすれば、ニビル星人に秘められている宝物にも、アクセスできる可能性が生まれる。
 封じられていた神々のコードをまず解明することによって、人類の果てしない可能性が生まれてくる。それは人間の一人一人に秘められた可能性にアクセスすることであり、それによって、人類はついに救われるだろう。いや、それ以外には人類が真に救済される道はないのかもしれない。

アヌが溺愛した女神アンツ--------------------------------------------------------------------------------

 基本的に、アヌはニビルの宮殿で過ごしたが、宇宙中から賓客を呼んでパーティを開くのが好きだった。銀河の星が直列する記念日や彗星が通過する記念日、そして誰かの結婚式などと常に口実を作っては皆を、ニビル星のアカデにある豪華なアンツの宮殿に招待した。

 ニビル星では、アヌ一族が絶対的な権力の下で、誰もが自由気ままに暮らしているようであってもアヌとアンツの目を常に気にしていた。そして、一族内で意見のくい違いは絶えなかったが、最終的には誰もが必ずアヌの言葉に従った。このルールは未来永劫変わることはない。権力の頂点にいるアヌとアンツは特に、人間からすると神業としか思えないような大胆なことをやってのけたり、誰もが思いつかない行動を気まぐれで楽しむこともあった。

 アヌにとってアンツは最愛の妻であり、ニビルの女王でもある。彼女は、ニビル星人の母なる女神として、アヌをはじめ皆に崇拝されていた。彼女には、宇宙の隅々から最高の贈り物が届けられた。女神と呼ばれている他の存在さえもアンツに憧れていた。まさに、「豊穣の女神」とは、アンツそのものなのである。彼女を愛する夫、王アヌは、アンツのための神殿をニビル星のあちこちに建ててやった。豪華な王冠のような形をしたシェム(スペースクラフト)も、彼女専用のものがアヌから贈られた。

『我が愛する妻、いつまでも私のそばを離れないでおくれ!』

 そのシェムの表面には彼のメッセージが書かれていた。偉大な王アヌでさえアンツには頭が上がらなかった。彼は、ひたすら彼女を愛し尽くしていた。それもまた、アヌの偉大さでもあった。アンツもまた、彼女自身が大きな愛の源のような存在だった。イナンナもまた、アンツとの思い出は楽しいことばかりだった。
 “飽きる”“退屈する”というような概念は、ニビル星人にはまったく理解できなかった。特にプレアデス次元からニビル星に移った存在たちにとって、美の概念は欠かせない。彼らは、美に対して強い執着心があった。創造力豊かな彼らは当然、愛し合うことの美しさもよく知っていた

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