この日、☆さんが課題を聞いて
作ったのは、これです。
家の外に人が立っているところ。
課題は、「留守」でした。
この人は、ここに訪ねてきたけれど、
家の中から人が出てこないので
立ち止まっているところをイメージした粘土造形です。
〈るす〉の漢字、思いつく?
☆さん、
「(…考えている…)、〈るす〉って〈家〉っていう字入ってる?」
国語辞典で文字を確認した☆さんは、
「あー入ってないわ。守るっていう字が入ってるかあ、意外。」との反応でした。
SKCキッズカレッジ方式での指導では、
文字が浮かばないときは、教えることをせず、
辞書を見せて文字の形を確認しています。
機械的繰り返し練習はしていません。
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キッズ学習室の指導の中心的活動は、課題漢字の意味を絵のように視覚的にイメージして粘土で形にすることです。 教えられるイメージではなく、自分のイメージを形にします。
〈粘土造形(使用写真↑)には、☆さんから掲載の許可を得ています。〉
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<ぽぽろキッズ学習室について>
読み書き障がいのお子さんが対象です。
基本月2回、約1時間、個別でプログラムを通して向かい合います。
プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。
「大阪発達支援センターぽぽろ」は、大阪市鶴見区今津北にあります。
障害児の放課後や長期休業中の居場所づくりを目的とする放課後等デイサービス事業、療育支援を目的とする児童発達支援事業、の2事業を実施しています。
ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育部門です。