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集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

12月の都庁第二庁舎前ビラ撒き

2009年12月31日 | 日記
12月25日(金)都庁第二庁舎前で今年最後の増田都子さんの定例ビラまきを行った。この週の前半ほど寒くなく、体にはよかった。あわただしい年末だが、都庁の通勤者はいつもとそれほど変わりはなかった。
この日配布したビラの内容は下記のようなものだった。

★デタラメな教科書調査研究資料が「適正」!?
 12月11日、東京全労協議長を代表とする「けんり総行動」の中で、当組合は都教委に扶桑社教科書調査研究資料のデタラメについて質問しました。
「別紙2-1の日本武尊・弟橘姫ら14人は現行扶桑社教科書(すなわち来年度採択教科書)には載っていない。別紙2-2にいたっては01年度旧版教科書のコピーそのもので刀剣・渡来文化など22項目は現行教科書には載っていない。
 なぜ、このようなデタラメきわまりない不適切な資料が作成されたのか、原因を調査の上、調査結果を説明されたい。」
回答は「教科書調査研究資料については、法令等の手続きに基づき適正に行われた東京都教科用図書選定審議会から答申を受けたものです。」
 都教委のお役人には日本語の読解能力が無い? 「答申を受けた」ものがデタラメだから調査せよ、と言っているのですが・・・要するに都教委は、子どもたちが授業で使う大切な教科書について、どんなにデタラメな選び方をしても「適正」だと居直るのです。こんな都教委の公務員たちは『公務員適格』なのでしょうか?


教科書採択は、「東京都教科用図書選定審議会から答申を受けた教科書調査研究資料及び教科書採択資料等を踏まえて慎重に検討し、最も適切な教科書を採択」することになっている。ところが基礎資料である教科書調査研究資料のうち、採択した扶桑社教科書のデータそのものが間違っていたというのである。
たしかに、「別紙2-1歴史上の人物名とその業績 発行者 扶桑社」の日本武尊(国内征討)、弟橘媛(日本武尊妻)、中江兆民(自由思想)、幸徳秋水(社会主義)などは現在の扶桑社教科書を探しても出ていない。「別紙2-2我が国の文化遺産を示す事項一覧 発行者 扶桑社」は「事項は巻末の索引から抽出した」と明記してあるのに、現行教科書の事項索引に、渡来文化、伊勢神宮、大嘗祭、和歌、元号などは掲載されていない。「別紙2-3我が国の歴史に見られる国際関係や文化交流を示す事項一覧 発行者 扶桑社」の平和維持活動(PKO)、日系移民なども教科書には載っていない
今年7月23日の都教委定例会で、2009年の教科書調査研究資料は「過去に作成した資料を活用し、新たに検定合格した教科書について1点の調査内容を加える」と説明があったので、今年は自由社のみ調査を行い、扶桑社は2005年の教科書調査研究資料を流用している。問題は扶桑社の教科書は2005(平成17)年に大改訂されたのに、なぜ2005年の調査のときに改訂が反映されなかったのかという問題である。たんに労力節約のため2001年の調査を流用したのならわかりやすいが、01年と05年の調査資料を比較すると韓非子(法家)、松平正綱(日光杉並木)、荻生徂徠(古学)、近藤重蔵(探検家)、徳川家茂、和宮(公武合体)、山県有朋(下級武士)、黒田清隆(総理大臣)、徳富蘇峰(平等社会)らはちゃんとカットしているのである。
どうしてこんなことになったのだろうか。ミスなのか、何らかの意図があったのか。いずれにせよ、扶桑社の教科書調査研究資料が間違っていることは事実である。
ところが、都教委指導部管理課の回答は「教科書調査研究資料については、法令等の手続きに基づき適正に行われた東京都教科用図書選定審議会から答申を受けたものです」なのである。
12月11日(木)午後の「けんり総行動」で、この回答を示した都教委とのやりとりは、下記のようなものだったそうだ。

増田「伊藤課長さん、それ答えになっていると、あなた、思いますか?
伊藤課長所管課からの回答ですので・・・」
増田「生徒たちが使う扶桑社教科書には載ってないんですよ、その『教科書調査研究資料』に載っている、と明記してある項目が・・・これのどこが『適正』なんですか? その『答申』が間違っている、というんですよ。扶桑社教科書を見れば、一目瞭然に分かるんですよ」
伊藤課長所管課からの回答ですので・・・」
増田「扶桑社歴史教科書を、実際には審議会委員の誰一人、見てないんじゃないですか?」
伊藤課長所管課からの回答ですので・・・」

まったくふざけた回答というほかない。伊藤教育情報課長は9月のけんり総行動でも増田さんの追及を受け、ちょっと恥ずかしそうに回答している。無責任な管理課や審議会の身代わりで気の毒な感じもする。この日も課長はビラを受け取り庁舎に向かい歩いていった。
増田さんは都議会での追及を目指し、「再審議」の請願を議会に提出している。

☆今年は、わたくしの出身高校も中高一貫6年制に移行する関係で付属中学の教科書採択が実施された。それで2月から11月までこの問題に関わった。結果は8月に扶桑社歴史教科書が採択されたが、2年後の採択では、再度反対運動を行うことになっている。今年は、区議会の国旗掲揚問題、都議選と総選挙の2つの選挙もありたいへん忙しい年だった。
エクセルの総目次をアップロードする方法がわかったので、このファイルに掲載した。
さて2010年はどんな年になるのだろうか
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