ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

有刺催眠の迷路:Myths Of The Near Future(2007)/Klaxons

2007-09-05 17:15:40 | 音楽:オルタナティヴ、プリーズ!
Myths Of The Near Future(2007)

Klaxonsは2005年結成の英国イングランド出身4人組(3人?)。ニュー・レイヴの代表格と言われていますが、そもそもニュー・レイヴって何よ?ってところから始めないといけません。ニュー・レイヴとは90年代のレイヴ・ミュージックの影響を受けた、ダンス・エレクトリック・パンク・インディ・ロック。本人たちは自分たちの音楽をサイケデリック・プログレッシヴ・ダンス・パンクだとコメントしているとのこと。

鳴り響くサイレン音やサンプリング音、爆走するダークでファンキーなベースと、ちょっぴり調子はずれのコーラス、繰り返される呪術的ビートは、聞いていると暗い森の中の迷路に迷い込んだよう。しかもかなりサイケデリックで怖い森。踊るのを止めたら死ぬ、みたいな怖い魔法が伝染病のように充満する、光の射さない暗い森の迷路。
"Isle of Her" という曲、シンバル音の後に繰り返し鳥の鳴き声が入るのですが、これがまた怖い。「バシーン、ギャアッ!」鳥の鳴き声って言っても、カラス系。アルバム全体を包む、暗い魔術的雰囲気は、歌詞や題名の影響も大きく、近未来&異次元、魔術をテーマにしたもの。英国の魔術研究家アレイスター・クロウリーやウィリアム・バローズからインスピレーションを得ているとのこと。Golden Dawn(黄金の夜明け)とか歌詞に出てきます・・・


Myths Of The Near Future:ジャケットはサイケデリックなイメージ。

それでも「イメージ湧きません」な方も多いかと。まず"Magick"がお勧め。私はこのPV、衝撃受けました。強烈。



Magick
怖い!何処となく温厚そうなギターのサイモン君(最初に縛られる人)がいじめに会っているように見える。緩急に繰り返される暗いビートと酸性ギター、そしてこの映像。彼らの音楽には間違いなく刺があります。しかし、その刺の目的は自分を守るためでも相手を拒絶するためでも無く、相手に適度な痛みを与えること。痛いけれども気持ちいい、微妙な力加減の刺。

このバンド、PV多いです。基本はSF&サイケデリック。

オフィシャルサイトPVページへ


"Gravity's Rainbow"
SFです。特撮で、やたらかっこつけてます。鎧みたいな物を着て日本刀振り回してます。キーボードのジェイミー君が俳優にしてもいいくらい雰囲気いい。


"Golden Skans"
なんですかね・・・SFというか、奇妙なヒーローというか、裸に色違いテープ巻きつけて宇宙を漂うメンバー(爆)。


"Atlantis to Interzone"
ははは、笑っちゃいますね?サイケだ。何処となく奇妙で楽しいPV。メンバーのダンスが下手過ぎ(爆)。でも、この暴走ベース&サイレン鳴りまくりで繰り返される独特のリズムが、催眠状態を誘います。ああこの曲、好きだ・・


"Gravity's Rainbow"
見ているとクラクラしてくるPV、サイケデリック調を現代にアレンジしたイメージ。最後の女の子、超怖い・・・

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