帰って来たアッパー野郎：We Need Medicine（2013）／The Fratellis

今月発売、彼らの3枚目のアルバム。帰って来た、帰ってくるとは思わなかったが帰って来た。活動休止だから帰ってきてもおかしくないけど、なぜかもう帰ってこない気がしてた。しかもだ、いままでのアルバムよりちょっとばかり熟成した、でもやっぱりどこを切っても全力でフラテリスな傑作だ。1曲目から2曲目の流れのミンスの神がかった怒涛のドラム、溜めのメロディの憎らしいほどのカッコよさ。音楽聴いて鳥肌立つことは最近ないが、いやあ久しぶりにゾワァァァとした。ボートラついてるから日本盤にしたけどなんかクソみたいなコピーついてて。「ゴキゲン」てカタカナにすると恥ずかしいのでやめなさい。

とにかく盛り上がったもん勝ちのパブ・ロック。かたくなにシンプルで最小限、ロックの原点、リバイバルなサウンドに徹し、演奏する側も聞く側もハッピーになれるポジティヴ・エネルギーは変わらない。暗さの微塵もない能天気なサウンドは精神的にすぐれない時は聞けないけれど、すでに出来上がっていてさらにアゲげたい時は最適なアッパー系。

来日早よ。