私が長らく使った鞄がどんなレビューをされているか見てみると、ほとんどほめ言葉ばっかりでした。安くはないだけに、これは気になります。長年使った人のレビューが無い場合、長く使えることを期待できないと覚悟するべき。このメーカーについては品質の良さばかり言われているけれど、実際に店頭で見る事をおすすめします。
見る目のある人は一人で行っていいです。そうでない場合、できれば鞄作りあるいは洋裁をする人と一緒に。そんな人でさえ見抜けない可能性は高いと思いますが。
取手の根本におさえミシンしてない。きっと見た目がきれいなように縫代のところで縫って補強しているんだろうな。普通はそう思うんです。ところがこれ、本縫い一本でとまってました。後側はおさえてあるじゃないの。いいえ、おさえに見えるこれ一本しか縫ってない。しかも縫代はどちらも5~7ミリという驚くべき短かさ。

リュックとして使う場合ストラップをつける部分の根本にも注意。本体のコーナーを革で補強しているんだな、そして本体に縫い付けたストラップの革をそこから出してミシンでおさえてある。普通はそう思うのですが、甘い。これは補強ではありません。角の欠けに小さなピースを継いであります。もちろんストラップはおさえに見えるミシン一本でつながっており、縫代は5ミリ(一本と言っても返し縫いしてありますね。端は返し抜いの一本と考えることもできます。距離が短いから全体が重ってしまう)。


非常に軽いということは、柔らかく型崩れし易いということでもあります。リュックとして使うと、間も無く四角さは無くなり金具からぶら下がる形になります。写真はリュック用の背中の金具を普段使っていないからこの程度なので、普段から使っていたらもっとたるんでいることでしょう。

********2016年3月2日の追記
私は脱着できるベルトを自作して(最初の写真に一部見えてますね)手提用の取手にリュックのストラップを繋いで使っています。だから鞄としてまあ見られる状態です。背中の金具からぶら下げて使うと数ヶ月でくしゃくしゃよれよれのみっともない格好になります。
********
使い始めてすぐ内側の縫代を覆ってある部分の端の接着がはがれ、ファスナーに食い込んで邪魔でした。ファスナーについている革紐は気をつけていないと緩んで落ちます。数年内に取手が緩み、抜けました。ショルダー用ストラップ金具を縫い付けた革もある日出ていた糸を引張ったらするすると取れました。ナスカンは5~6年ほど使ったところでDカンと接触する部分がひどく磨耗してちぎれる寸前に交換。
縫代は見事にミニマム、縫いもミニマム。
この鞄は、まめに修理・改造・工夫する人でなければ使えません。選ばれた人でなければ長く使えないと思っていい、そして、使うのは照れ臭いのです。引退するかなあと思ったけど大きい物が入るしよれよれぺしゃんこでかさばらないから時々使っています。
この商品の不都合を全部解消した製品が作られ、何年も経ってから愛着のこもった自慢げなレビューが書かれることを望みます。ほんとうに。
これの跡継ぎの鞄は既に持って使っています。別のメーカーのダレス。そう、数十年探し続けてやっと見つけた念願のがばっと箱のように口が開くドクターバッグです。しかも今度のは前回のダレスに入らなかったA4ファイルが入る!さてこれがどういうふうに育っていくか。
見る目のある人は一人で行っていいです。そうでない場合、できれば鞄作りあるいは洋裁をする人と一緒に。そんな人でさえ見抜けない可能性は高いと思いますが。
取手の根本におさえミシンしてない。きっと見た目がきれいなように縫代のところで縫って補強しているんだろうな。普通はそう思うんです。ところがこれ、本縫い一本でとまってました。後側はおさえてあるじゃないの。いいえ、おさえに見えるこれ一本しか縫ってない。しかも縫代はどちらも5~7ミリという驚くべき短かさ。

リュックとして使う場合ストラップをつける部分の根本にも注意。本体のコーナーを革で補強しているんだな、そして本体に縫い付けたストラップの革をそこから出してミシンでおさえてある。普通はそう思うのですが、甘い。これは補強ではありません。角の欠けに小さなピースを継いであります。もちろんストラップはおさえに見えるミシン一本でつながっており、縫代は5ミリ(一本と言っても返し縫いしてありますね。端は返し抜いの一本と考えることもできます。距離が短いから全体が重ってしまう)。


非常に軽いということは、柔らかく型崩れし易いということでもあります。リュックとして使うと、間も無く四角さは無くなり金具からぶら下がる形になります。写真はリュック用の背中の金具を普段使っていないからこの程度なので、普段から使っていたらもっとたるんでいることでしょう。

********2016年3月2日の追記
私は脱着できるベルトを自作して(最初の写真に一部見えてますね)手提用の取手にリュックのストラップを繋いで使っています。だから鞄としてまあ見られる状態です。背中の金具からぶら下げて使うと数ヶ月でくしゃくしゃよれよれのみっともない格好になります。
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使い始めてすぐ内側の縫代を覆ってある部分の端の接着がはがれ、ファスナーに食い込んで邪魔でした。ファスナーについている革紐は気をつけていないと緩んで落ちます。数年内に取手が緩み、抜けました。ショルダー用ストラップ金具を縫い付けた革もある日出ていた糸を引張ったらするすると取れました。ナスカンは5~6年ほど使ったところでDカンと接触する部分がひどく磨耗してちぎれる寸前に交換。
縫代は見事にミニマム、縫いもミニマム。
この鞄は、まめに修理・改造・工夫する人でなければ使えません。選ばれた人でなければ長く使えないと思っていい、そして、使うのは照れ臭いのです。引退するかなあと思ったけど大きい物が入るしよれよれぺしゃんこでかさばらないから時々使っています。
この商品の不都合を全部解消した製品が作られ、何年も経ってから愛着のこもった自慢げなレビューが書かれることを望みます。ほんとうに。
これの跡継ぎの鞄は既に持って使っています。別のメーカーのダレス。そう、数十年探し続けてやっと見つけた念願のがばっと箱のように口が開くドクターバッグです。しかも今度のは前回のダレスに入らなかったA4ファイルが入る!さてこれがどういうふうに育っていくか。