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す ず な り

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湖と言っておけば美しくなったものだった

2011-08-30 00:27:02 | 音と動きと形
「花の首飾り」と「エメラルドの伝説」に共通するものは、湖。

あの頃、ロマンチックといえば湖。湖といえば白鳥。


あの頃、芸術とは「モナリザ」、芸術とはベートーベンの「運命」、芸術とはロダンの「考える人」のことでした。美しいものといえば「白鳥の湖」。

そこらのみんなが考える高尚なものってそういうのでした。白鳥、湖は美しさや憧れと繋がっていました。おそらく、そんなキーワードをちりばめておけばなんとかなったのです。聴いた人はそれをもとに美しい気分をフェッチするようになっていました。

少ない情報をやりくりして間に合わせていたので、色々なものが、今とはありがたみがずいぶん違っていたのです。

しかし、今そんな音楽を聴いてみて、やはり美しいのです。非常に単純だけど、うまくきれいなイメージを描かせてくれます。詳細は想像し放題。退屈はその曲の限界なのか聴く人の想像力の限界なのか、言うのは勇気が要ります。

-------9月6日の追記
うっかりしていました。シンプルな歌が美しいのはほとんどメロディーのせいでした。
なんという私の鈍りよう。猛反省してます。そしてこれを書こうと思って数日間もやもや。今朝書こうとして先ほど邪魔が入ってしまいました。
きっとそのうち好調

頭の中にできあがった印象は強かった

2011-08-28 21:59:31 | 音と動きと形
「花の首飾り」の前に思い出していたのは「エメラルドの伝説」でしたが、歌詞がエンギでもないやと思っていました。当時私はエメラルドの方が好きだったのです。多分声が。Youtubeで聴いてみると、下手!そして可愛い。まるで好みじゃない。メロディを憶え違いしていたこともわかりました。それにしても私と同年齢であの時代を記憶している人など稀です。

「花の首飾り」も入った分厚い楽譜が手に入りました。「ブルーシャトー」や「恋の季節」ほか色々懐しい曲に最近流行のウイスキーや焼酎のCMソングまで。もう1冊、昭和のアニメソングから今の子供むけテレビ番組の歌まで入ったのもあります。もちろん「エメラルドの伝説」の楽譜なんてありませんよ。

先週だったか、あれこれピアノで弾いてみました。ほぼ初見ということもあり、アップテンポであってもゆっくりやります。私の昔からのやり方。勇ましい曲でも優しくムーディーに、ロマンチックにしてしまうのです。

「君といつまでもはきれいな曲よね。あの歌い方は好かんけど」
ほんとにソフトで甘美な「柔」や「巨人の星」など、聴いていた母がきれいすぎて可笑しいと思ったようです。それなりな印象を持ったところで「およげたいやきくん」はほぼ普通のテンポ。たいやきくん、もともときれいなイントロなのに、メロディーが出て何の曲かわかったところで母はきれいすぎて可笑しいと言いました。

筋肉がつかなかったわけ

2011-08-28 21:57:17 | 安全に体調良く
先月あったイベントでのこと。私が担当した受付も一段落ついて人手が余ったところで、むこうの健康チェックコーナーへ。お客さんはほとんど客席でステージを観ていて、人の少ないこの時が狙い目です。

体重や体脂肪骨量などを測定し、結果の紙を説明してくださるおじさんに渡して着席すると、いきなり
「骨折はいつですか」
ほー、数値でわかるわけか。

両手と右脚の筋肉のつき方が足りません。そうです、怪我したのは右足で、長らくそっちをかばって歩いていました。

「前回はどの程度って言われました?」
「ハタチ並みって言われました」
今回痛めた方の足で計測して20代の98%だから、大した骨なのです。

両腕と右脚の筋肉は貧弱ですが、左脚や体幹などはまずまず。全体的にいうと中くらいの痩せ気味。

楽器を持ち歩かなくなって、腕立伏せが一度もできたことのない腕はますます弱くなりました。楽器ケースは握力で持っていたのです。腕は荷物をぶら下げるだけなら力要りませんから。

脚は階段を2段ずつのぼるなどして適当に鍛えられるけど、腕は疲れないように気をつけるので効率いい力の使い方ばかりしています。重いものは肩にかけるのです。日頃いかに力を使っていないかその表れ。力の抜き方がうまい、ということは楽器で大きい音が出せるということです。こんなにか弱い腕で。ただ、ものによっては腕の重さが必要なのもあります。

筋肉がつかないのは本来の体質のほかにも、重い大きい楽器を扱ったせいかも知れません。いかに楽に長時間やってられるかを追及するうちにできるだけ力を使わないようになって。

ちっとは曲を知っている

2011-08-16 21:32:21 | おもったこと
高校を卒業した頃に家にピアノが来ました。バイエルを買ってきて我流で練習。たいしてうまくなりません。楽しさを求めて弾きやすそうな楽譜を買ってきました。大学の音楽サークルでやった映画音楽やイージーリスニングなど。今弾けなくてもいつか弾けるかもしれないと思って。

私が大学生だった頃に出回っていた楽譜にある曲を少しずつ知りました。その後も映画音楽がどっさり載った楽譜集を買ってきて、長らくほとんど弾けないままでしたが、それでも部分のちょっとだけ弾いて楽しみました。
もしそんなことが無かったらこんなに曲を知らなかったでしょう。

私の世代で「この胸のときめきを」「ラストダンス」「煙が目にしみる」「コパカバーナ」を知っている人はそんなに多くないと思います(リバイバルとかありました?)。「青い影」を知っている人は年上のきょうだいのいた人か、おませなラジオ番組を聴いていた人だったかも。私はジャズにそれほど興味が無かったのに結構メロディを知っているのです。

いや、全体に知らないのが普通な曲も多いのかな?

音楽にのめりこんだにしてはかなり知識が少ない方ですけど、それなりに少し知っているというのは嬉しいことだと今頃思っています。何もしなかったのに比べたらやっぱり違うんです。

わけわからんで当たり前な時代の曲

2011-08-15 18:09:28 | 言葉と過去
この頃よく聴いているラッセル・ワトソンは私の若い頃、子どもの頃の歌もよく歌います。懐かしいそのひとつは「明日にかける橋」。当時わけもわからずただ聴き流していました。もしかしたら訳を見ていたかも知れませんが、わからなくてそのままにしていたのかも。

年を取ってからあらためて聴いてみると、それはないだろうというような内容だったり。I will lay me down だって?そこまでせんでよろし。別の方法を考えろよ。

あの当時かそこら、わけわからない歌詞が流行りだったようです。そして、大抵はそれがマヤクか何かをほのめかしていたという。ビートルズなど有名なようですね。ほのめかしてないのもあったのかな? 明日にかける橋のsilver girl はまさにそれだろうと思われます。流行の音楽は洗脳の手段。そういう意味で「青い影」という曲は何なんだろう。

あの当時ので楽器で弾きたくもある曲はいっぱい。メロディの美しさはいいけど、歌詞があんまり好ましくないのがあります。楽器である限りはそういう言葉は発しないという意味で許容範囲。体力が無かった頃はそんな曲など無理でそもそもクラシック以外の音が辛かったのですが、今は少々自分の考えと違う音楽だって演奏して遊べます。懐かしい曲はほかの人や自分を楽しませるため。そしてそんな音楽の技術を身につけるため。いずれは澄んだ音楽を頑張ってやりたいものです。

とりあえずタイガースの「花の首飾り」をピアノのレパートリーにしたいなと思っています。「明日にかける橋」なんて大変そうだから。

ラッセルはすごいと思います。色々なカバーをやっていますが、ほとんどが本家本元を上回っています。しかし可愛かった彼もすっかりおじさんらしくなりました。

定番だからって

2011-08-12 17:13:52 | おもったこと
長らく愛用していた羊印のおやじチノは定番だからと安心していたのに、とうとう変わってしまいました。色も形も。

形は少々格好良くなったからいいとして(私が体型をよくすればという条件つきだけど)、問題は色。

緑っぽい色を探してやっとたどりついたのが羊印でした。だからもう別のブランドにして構わない。
でも、行ったついでにお買物してきました。いずれあの色を復活させるように何度も店員さんに言いながら。

ずうっと変わらないものなんて無いんです。定番だって変わるんです。よりよくするならまあいいけど、よさに関係なく変わるもんです。

新しい場所に何かが宿る

2011-08-12 16:56:05 | おもったこと
妹姪甥が来ていました。遠くからなのに、新幹線であっという間らしいです。
姪が生まれた頃からお世話になっている病院に診せに行ったり、そろそろ大学進学を考える甥に妹が母校を見せたり。

移転先の新しいキャンパスの印象はあんまりよくなさそうです。それは意外。自然の豊かなところでそれなりな内容で頑張ろうというイメージの報道しか耳にしなかっただけに。

構内の移動が徒歩では大変というのは妹が長らく交通不便な土地で車の生活をしたせいでは?

しかし、人間らしさが欲しくなる環境で、新興宗教にハマる新入生が多いのも無理もないというのです。

昔のそういう施設の造り方と今で何が違うんでしょう。

私はその大学の、米軍基地跡にできた建物に行ったことがあります。エントランスでは建ってすぐは何も思わなかったけど、数年後に行くとほれぼれするような何かが宿っていました。

今度のキャンパスももう何年が経てば人間らしさが宿るものかも。