現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

さわひらき展@六本木

2005-11-02 | アート感想@関東
外出ついでに六本木のギャラリー巡り。

先日、横浜トリエンナーレで観たさわひらきの個展が良かった。

さわひらき展 Hiraki Sawa

会場に入って右側の壁では、モノクロ映像作品《Eight Minutes》が液晶ディスプレイを上映。この作品は文字通り8分間の長さで、洗面台やバスタブなど日常的な空間を、CGで合成されたヤギが何頭も走り抜けていく映像。観覧車など遊園地のモチーフもあって、横トリの《Trail》と良く似た雰囲気の作品だった。あと、最後のシーンでちょっとしたサプライズあり。

会場奥では、3面スクリーンのカラー映像作品《Going Places Sitting Down》を上映。中央の画面は、室内で木馬が揺れる現実的なものだけど、左右の画面は、雪原に見立てた絨毯の上を木馬が走ったり、水面に見立てたピアノの上で木馬が揺らめいたりする幻想的なもの。映像の色調もそれぞれ微妙に変えてあって、現実/非現実の対比を心地よく味わうことができた。

《Eight Minutes》の反対側の壁には、鉛筆(?)で木が描いてあった。ちょっと気づきにくいけど、心憎い演出!

オオタファインアーツにて、11月26日まで、日月祝休。