今日は久々の展覧会巡り。しかもプチ遠征。
東武伊勢崎線多々良駅から15分ほど歩き、群馬県立館林美術館(写真)に到着。良く手入れされた芝生に建物が映える素敵な空間だった。群馬の美術館って、オシャレなところが多いかも。ちなみに設計は第一工房の高橋てい一。
夏の蜃気楼-自然をうつしだす現代の作家たち-
自然を映し出す10名の若手作家による展覧会。「夏の蜃気楼」というテーマと美術館の空間がマッチした質の高い企画だった。
稲垣智子の《オアシス》は、床に大量の砂をまいたインスタレーション。砂にはテレビや炊飯器などの家電製品が埋まっていて、物質文明の脆さを暗示しているよう。その奥のスクリーンには、草原で女性がくつろいでいる映像が左右対称に投影されていて、手前の砂との対比が際立っていた。
犬飼美也妃の《すってはいて in 館林》は、作家自身の息が詰まった沢山のビニール袋を、ぶどうの房のように吊るしたインスタレーション。どこにでもあるようなビニール袋だけど、作家の行為と空間の力で、それが特別なもののように見えてくる。
長塚秀人は13点の写真作品。近景と遠景がピンボケになっていて、まるで模型の写真のように見える。日本のどこかに必ずあるような自然の風景を撮っているけど、なんだか現実の風景に思えなくて不思議な気分だった。
加藤千尋の《うらにわ》は、植物の形をした粘土作品。ややスペースに、小さな植物が点在するという贅沢な空間構成。でも展示にセンスを感じた。植物自体も食虫植物のように多少グロテスクだけど、なんだか可愛く思えてくる。
吉賀あさみの《The Other Side》シリーズは、薄い半透明の布に絵を描き、それを幾重にも重ねた作品。霧の中から浮かび上がるような絵は幻想的で、その奥にも空間が広がっているような感覚だった。
この他にも、諸橋明香のカラフルな水循環インスタレーション、青木陵子の40点ものドローイング、小瀬村真美の動く襖絵(二条城)、金田実生の茫漠としたペインティング、安田千絵の37点もの写真と、観応えのある作品が盛りだくさんの展覧会だった。
8月31日まで、月曜休館(7/18と8/15は開館)。
東武伊勢崎線多々良駅から15分ほど歩き、群馬県立館林美術館(写真)に到着。良く手入れされた芝生に建物が映える素敵な空間だった。群馬の美術館って、オシャレなところが多いかも。ちなみに設計は第一工房の高橋てい一。
夏の蜃気楼-自然をうつしだす現代の作家たち-
自然を映し出す10名の若手作家による展覧会。「夏の蜃気楼」というテーマと美術館の空間がマッチした質の高い企画だった。
稲垣智子の《オアシス》は、床に大量の砂をまいたインスタレーション。砂にはテレビや炊飯器などの家電製品が埋まっていて、物質文明の脆さを暗示しているよう。その奥のスクリーンには、草原で女性がくつろいでいる映像が左右対称に投影されていて、手前の砂との対比が際立っていた。
犬飼美也妃の《すってはいて in 館林》は、作家自身の息が詰まった沢山のビニール袋を、ぶどうの房のように吊るしたインスタレーション。どこにでもあるようなビニール袋だけど、作家の行為と空間の力で、それが特別なもののように見えてくる。
長塚秀人は13点の写真作品。近景と遠景がピンボケになっていて、まるで模型の写真のように見える。日本のどこかに必ずあるような自然の風景を撮っているけど、なんだか現実の風景に思えなくて不思議な気分だった。
加藤千尋の《うらにわ》は、植物の形をした粘土作品。ややスペースに、小さな植物が点在するという贅沢な空間構成。でも展示にセンスを感じた。植物自体も食虫植物のように多少グロテスクだけど、なんだか可愛く思えてくる。
吉賀あさみの《The Other Side》シリーズは、薄い半透明の布に絵を描き、それを幾重にも重ねた作品。霧の中から浮かび上がるような絵は幻想的で、その奥にも空間が広がっているような感覚だった。
この他にも、諸橋明香のカラフルな水循環インスタレーション、青木陵子の40点ものドローイング、小瀬村真美の動く襖絵(二条城)、金田実生の茫漠としたペインティング、安田千絵の37点もの写真と、観応えのある作品が盛りだくさんの展覧会だった。
8月31日まで、月曜休館(7/18と8/15は開館)。