現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

地震の日もギャラリー巡り

2005-07-23 | アート感想@関東
16時半ごろ地震があったけど、ギャラリー巡りをしていた私は全く気づかず(汗)。しかし、地震でダイヤが乱れた影響で、いつもの倍以上の時間をかけて帰宅。とにかく疲れた一日だった。

この日に観た展示のうち、とりわけ印象に残ったものは下記のとおり。

岡田裕子展「主婦の趣味」ミヅマアートギャラリー2階(中目黒)

ギャラリーに入ると、いきなり巨大な食パンの花に度肝を抜かれる。この《パンフラワー》は、食パンと紙粘土で作られた高さ1.5メートルほどの花で、ダイニングテーブル上で豪快に咲いていた。花に食べられてしまいそうでちょっと怖いけど、ユーモラスな姿にもみえる。

MOTアニュアル2005でも観た作品は、《Singin' in the pain》と《近未来調仏壇》の2点。《Singin' in the pain》にレポーターとして登場するダーティ工藤は、緊縛師もやっているみたいで、彼が監督したDVDなども販売されていた。

アクリルの大型絵画は、《エプロン》、《マイ・ホーム》、《縄と愛息》の3点。いずれも夫の会田誠に負けないくらい刺激的な絵だけど、岡田のほうが可愛らしさと根の明るさが前に出ているような気がする。

このほかの作品は、食パンを貼り付けたりドローイングをした本など。会期途中で作品(ダーティ工藤系?)が追加されるようなので、また行かなくては!

8月13日まで。 日・月・祝休廊。

5階で開催中の野田幸恵展「もうひとつの世界-喜多利邸再現-」も、なかなか面白い展示だった。こちらは8月27日まで。

曽根裕「snow」ギャラリーサイド2(溜池山王)

HPにあった雪(結晶)の彫刻目当てで行ったんだけど、画面いっぱいに雪の結晶を描いたドローイングが特に良かった。構造物を描いたかのように雪の結晶が力強いタッチで描かれていて、まるで建築家のスケッチのよう。繊細さと透明感を持った雪の大理石彫刻とは好対照の展示だった。

8月13日まで、日・月休廊。

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