現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

イサム・ノグチ展ほか@MOT

2005-10-09 | アート感想@関東
東京都現代美術館(MOT)に行ってきた。実に9ヶ月ぶり。

美術館に着くと、チケット売り場に長い行列ができていてびっくり。アニメ・マンガや印象派に頼らなくても、イサム・ノグチならこんなに入るのか!

イサム・ノグチ展

モエレ沼公園(札幌)のグランド・オープンを記念した回顧展。師のプランクーシのコピーのような抽象彫刻に始まり、「地球を彫刻する男」になるまで、約50点の作品を展示。

もっとも印象に残ったのは、高さ3.6メートルの花崗岩の彫刻《エナジー・ヴォイド》。この作品は、少しねじれた輪の形をしていて、まわりを一周すると、色・形ともに様々な表情を見せてくれる。MOTの大空間にぴったりの作品。

また、この夏オープンしたばかりのモエレ沼公園を模型(1/500)、写真、映像などで紹介していたのも良かった。この公園はいつか行ってみたい。屋外には公園の遊具が展示されていて、大人も子供も思いっきり楽しんでいた(写真)。ちなみに、ここだけは写真撮影可能。

このほか、「こどものためのガイドブック」や「子供のためのワークルーム」など、子供向けの企画が充実していたけど、大人でも十分に楽しめる内容だった。

11月27日まで、月曜休館(ただし10/10開館、10/11休館)。

東京府美術館の時代 1926~1970

東京府美術館で開催された4つの展覧会(下記)を、所蔵作品などにより再現した展覧会。日本近現代美術史を一望できる良い企画だった。

1926年 第一回聖徳太子奉賛美術展覧会
1940年 紀元二千六百年奉祝美術展覧会
1949~63年、日本アンデパンダン展(読売アンデパンダン)
1970年 第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)人間と物質

12月4日まで、月曜休館(ただし10/10開館、10/11休館)。

常設展示 MOTコレクション 1920年代の東京/1960年代以降の美術

「東京府美術館の時代」展に日本の近現代作品を持って行ったためか、1階はいつもと逆回りで、現代にシフトした構成になっていた。おかげで舟越桂高柳恵里小沢剛横尾忠則の作品をまとめて観られて満足。

2階はいつものサム・フランシスのほか、1920年代の東京を描いた版画の特集展示。もちろん、最後のシメは宮島達男

12月18日まで、月曜休館(ただし10/10開館、10/11休館)。