現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

南翔饅頭店@六本木ヒルズ

2005-07-09 | 食べ歩き
アートも中国なら、食事も中国。行ったのは、六本木ヒルズのヒルサイド1階にある南翔饅頭店。このお店は、上海にある小龍包の老舗が国外に初めて出店したものらしい。

ここはかなりの人気店のようで、入店した17時過ぎには席がほとんど埋まっていて、店を出る頃には行列ができていた。手ごろな値段のためか、客層は比較的若く、女性比率も高い。今回は二人で入ったけど、「おひとりさま」でディナーは厳しいかも。

注文後、ほどなくドリンクと点心が運ばれてくる。極太に切られた「醤油味干しきりダイコン」は量があったけど、コリコリしてて美味しい。期間限定の「南翔蒸し鶏 酒粕漬け」も塩味が効いていてビールに良く合う。ビールは、六本木の伝説となった店の名を冠した「ハートランド」。緑のビンがオシャレ。

しばらくして小籠包が重ねセイロで運ばれてきた。今回頼んだのは「豚肉入り小籠包」と「海老入り小籠包」(どちらも一人前6個)で、小ぶりの小籠包が可愛らしい。肉汁をこぼさないようにレンゲにのせ、薄い皮をかじると、ほのかに甘い肉汁が口全体に溢れる。これは美味しい!海老もプリプリだった。

デザートに「杏仁豆腐」や「マンゴープリン」もあったけど、今回はお腹いっぱいで断念。結局、一人当たり約3000円と、かなりリーズナブルなディナーだった。

代官山→森美術館

2005-07-09 | アート感想@関東
今日の展覧会巡り、まずは代官山のGALLERY SPEAK F O Rへ。このギャラリーの場所は、アバハウス系のショップが入ったオシャレなビルの地下2階(写真)。

empty days 児嶋サコ

ハムスターとして生活するパフォーマンスを行う児嶋サコの展覧会。今回も約3分の映像作品《The reason why I became hamster》で、ハムスター姿を披露。一見可愛い姿だけど、ハムスターになりきった仕草が痛々しい。映像の字幕は、彼女がハムスターになった理由。

今回の目玉は、Webの画像にも使われている《一人でいいの2》。やたら胴が長い羊が自分のお尻を舐めようとしている立体作品。性的なものを含んだ痛々しい表現にドキドキする。

可愛らしさと不安が同居したペインティングも良かったが、なんといっても日常的に描いているというドローイングが良かった。可愛らしい小動物の痛々しい姿や、性的なものが露になった姿を観て、心のヒダをえぐられるような感じがした。

最後に、児嶋サコが挿絵を描いた絵本『ぼく、あいにきたよ』を読んだ。児童虐待を子供の立場から書いたお話で、どんなにひどい虐待を受けても母の愛を求める子供の姿に涙が出そうになった。これは大人が読む絵本。

7月24日まで。月曜休廊。



続いて、六本木の森美術館に移動。

フォロー・ミー!:新しい世紀の中国現代美術

躍進著しい中国の現代アートにスポットを当てた展覧会。でも、53階のうち4分の3が中国古典美術を扱った「中国★美の十字路 展」に使われていて、「フォロー・ミー!展」は「えっ、これだけ!?」という印象。前回までの展覧会の物量が凄かっただけに、物足りなさを感じてしまった。

私が特に気に入ったのは、ヤン・ジェンジョンの《かるがる簡単2》。上海の街をひっくり返して、東方明珠(上海タワー)の先端を指一本で支えるという映像作品。バカバカしいアイディアだけど、観ていて爽快だった。

あと、事故があったことを思い起こさせる巨大な4枚の顔写真《生存者》(リゥ・ジェン)や、習字をロウで固めた《書道の滝》(陽江グループ)が迫力があって印象的だった。

9月4日まで、会期中無休。