続・エヌ氏の私設法学部社会学科

無理、矛盾、不条理、不公平、牽強付会、我田引水、頽廃、犯罪、戦争。
世間とは斯くも住み難き処なりや?

七福神の寄合

2017-09-07 | 江戸笑話
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 七福神が寄り合って宴会を開こうと、料理の献立を相談した。
 焼物の鯛は恵比寿さんが用意し、米は大黒天、肴の伊勢海老は毘沙門天が持ってきて、座敷での三味線は弁財天にあてがった。
 さあさあ布袋さんにも何か役をあてがおうと言えば、
「そのお料理が出来ましたならば、食べまして、腹を膨らす役を勤めましょう」と言われた。

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 江戸の小噺を、あちこちから拾い集めてみました。
 テレビなどで刺激の強い笑いに慣れた現代人にとっては、さほど面白くもないネタかもしれませんが、江戸の人々が、このような話を集めた書物で大笑いしていることを考えると、ちょうど、昔の人々が粗食で十分満足していたのに、今の人々は昔の殿様よりも贅沢な物を食べているようなものに比べられるかもしれません。
 今では単なる飲み物になっている茶も、昔は薬として用いられていましたし、砂糖などは、病気にでもならなければ、口にすることのなかった時代です。
 食事や嗜好品は、それで人の健康が増進する面もありますから、一概に「昔を見習え」とは言えませんが、刺激物は、笑いも残虐もエロチックも、程々がよろしいようです。

 医者は藪、坊主は生臭、武士は間抜けで金持ちは吝、そうした話で溜飲を下げ、したたかに生きる江戸人が暮らす長屋へ、どうぞご案内いたしましょう。

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