長刀お礼振り
旧暦の1月7日に近い日におこなわれる岡崎の
滝山寺鬼まつりに行ってきた。この滝山寺には昨年秋にも
お邪魔して宝物を見させていただいた、十一面観音立像を
はじめ聖観音菩薩と梵天、帝釈天像をじっくり見た。
境内の大松明
庭まつり(田遊祭)
今回は鬼まつりで寺伝によれば
天下泰平・五穀豊穣を祈るもので、旧暦の正月元旦から始まる修正会の
結願日にあたる旧暦正月7日目の晩 (現在は旧暦正月7日に近い土曜日)
に催されます。このまつりの起源は、源頼朝の祈願から始まったといわれ、
徳川三代将軍以後は幕府の行事ともなりました。
夕方三時ごろから大松明・ 12人衆登山行列始まり、長刀お礼振り、
鬼塚供養(豆まき)がおこなわれ、鬼塚には昔、身を浄めずに祭りで鬼面を
かぶったために、面が取れなくなって悶死した山伏を埋めたという伝説があります。
またこの時、山伏が父面・母面をかぶったまま埋められたため、現在 、
この2面が存在しないとも伝えられます。
大松明が舞台にあがり本堂裏で個々の松明に火がつけられる
その後、田植えなどの農作業の過程を詞と所作で表現し、田植え歌も歌う、
庭まつり(田遊祭)があり、いよいよメインイベントである、
鬼まつりが始まる。
運慶作と伝えられる祖父面、祖母面、孫面をかぶった鬼が登場し、
大たいまつを持った数十人の人々が乱舞するかのように従います。
暗闇の中にたいまつの火がゆらめく様は勇壮で、まつりは最高潮に達します。
祖父鬼
そして喧騒な祭りは終わって寂しさが残った。
人々は返す波のように家路に急ぐ。
もうそこまで春、勇壮なまつりであった。
動画観れるかな。
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