この写真からでは連想しにくいでしょうが、春泥(しゅんでい)という言葉を思い出す。
この間、埼玉~信州と行き来したが、どちらも雪に覆われているという共通点があった。
そして日々その雪が融けていく。
私が「春泥」という俳句の季語を知ったのは大分経ってからだ。
言葉は知らなくても、春先雪が融けてきて、地面が顔を出し始めると、白い雪がたちまち黒くなり、あちこちに泥をまき散らす。
厄介者でありながら、どこかで春が来たことをうれしく感じていた記憶がある。
地面が舗装されて、春泥も出にくくなったが、北国の人には特別の思いのある言葉だ。
「こんなに福寿草ガ伸びていた」。とカミサンが家の裏から鉢を持ってきた。
ついこの間まで雪が多くて、行かなかった家の北側。
すこし留守した間にすっかり丈が伸びてしまった。
日に出しておいたらすぐに開いて、夕方は西に少し向いていた。