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サンモリッツ ベルニナエキスプレスでティラーノからスイスへ 

2014年07月30日 | 日記

ベルニナエキスプレスでサンモリッツに着きました。私にとって初めてのスイスの町です。
駅には何もないので、訳もわからずなんとなくみんなのいく方向について行きます。駅から高級車がたくさん停まっている屋内の駐車場を抜けると、街に上るエスカレーターがあり、それを登っていくとブランド品のショーウインドーがずらっと並んでいる市街地に出ます。


いきなり目の前にロールス・ロイスがぬっと現れます。イタリアから来ると、すごいお金持ちそうに見える街です。このロールスロイスは観光客をびびらせるためにここに置いてあるに違いない。


観光案内所でどこに行けばいいのか聞いてみると、町からケーブルカーとロープウェイを乗り継いで登れるピッツ・ネイルという山に行くといいと言われました。標高3,056m。


登ってみると、南の方にはサンモリッツ湖をはさんでベルニナ山系が、その他の周囲もぐるりとすべて、アルプスの山に囲まれていてすごいのですが、天気が悪くて晴れ間が見えたと思ったら、すぐにガスがやって来て雨になり、山頂のレストランに逃げ込んでスープを食べて下山しました。


あと市内には、1520年と書いてある塔があって、ピサの斜塔みたいに傾いていると観光案内所のお姉ちゃんが言っていたが、まぁ大したものではありません。


サンモリッツ湖で遊んでいるヨットを眺めて、ベルニナエキスプレスでイタリアに戻りました。


パスポートチェックがなかったんだけど、パスポートなしでも入れるんなら名古屋と一緒じゃないか。
イタリア入国の時もパスポートに判子押してくれなかったし、もうヨーロッパはバスポートに判子押すのは廃止したのかな。


ベルニナエキスプレス   天下の奇観

2014年07月30日 | 日記

 

名高いベルニナエキスプレスがティラーノから出ているとは知りませんでした。全く調べずに、なんとなくやってきているので。
早速乗ってみようと思い切符を買ったのですが、天気が悪くて一週間日延べしました。切符の変更はただでやってくれます。
このベルニナエキスプレスは、ティラーノからスイスのサンモリッツまでの直線距離でいうと15キロを、2時間かけて走っています。どこが急行なのかよくわかりませんが、標高429メートルから2,253メートルまで数百の橋とトンネルを通って登る、狭軌・単線の山岳鉄道なので、そこまで時間がかかるということです。


ステルヴィオ峠がすごいと書きましたが、あれを鉄道で登ると考えれば大体のイメージは合っていると思います。つまり、ものすごい鉄道です。そんな山岳鉄道に、ラグジュアリーなパノラマカーが走っているというところがまたすごい。
乗ってみると、一等車は、私とイタリア人の夫婦者の3人のみで、ほとんど貸し切りです。車内のあちこちに移動して景色を楽しめました。
ティラーノを出てすぐにあるのが、有名なブルージオ高架橋です。高度差を克服するため、非常に小さな旋回半径で列車が曲がるように美しいアーチ橋が円形に作られています。


そこからは、つづら折りのレールを2,253メートルまで、えっちらおっちら登ります。登ってきた後を見下ろすと、「よくこんなところに鉄道を引いたなあ」と改めて驚かされます。

 

トンネルを抜けると、次々と全く異なった景色が広がり、目を驚かせます。
ベルニナ山系の氷河が手の届きそうなところに見えます。雪解け水の滝がはるか山の頂きから、幾筋も眼下に流れ落ちていきます。驚くべきスケールの絶景の展開です。まさに天下の奇観といえます。


実は私は、よくティラーノ駅前のカフェに座って、ビールやコーヒーを飲んでいるのですが、そうすると目の前を団体観光客がぞろぞろ関西弁をしゃべりながら通って行くので驚かされていました。とにかくこんなわけのわからない山奥なのに日本人団体客が多い。彼らはスイスからこの鉄道でやってきて、ティラーノの駅から貸し切りバスでミラノ方面に向かいます。「なぜこんなに大量の日本人が来るのだろう」と不思議に思っていたのですが、ベルニナエキスプレスに乗ってみて納得しました。これはいちどは見るべき値打ちがある、すばらしい体験といえるでしょう。


サンモリッツからの帰りも、まったく同じ車両の全く同じ席で、乗客も全く同じイタリア人夫婦しかいなかったのには驚きましたが。二等車は4人がけシートで団体客も多く、座席の移動がままならないので(日本人団体客はクジを引いて座席を決めていました)、どーせなら一等車の方がいいですよ。

 


自転車ロードレースの聖地、ステルヴィオ峠を攻める!

2014年07月27日 | 日記

ハイ、単にバスに乗ってただけです。すみません、言ってみたかっただけです。
でもこの峠は、バスに乗ってるだけですごい迫力と爽快感を味わえますよ。どれだけすごい峠かということです。これを自転車で登るんですから、ちょっとおかしいです。
感じを掴んでいただくには、日光のいろは坂、あれで標高差1000メートル登り下りすると考えていただければ適当かと。


アルプスが生起した瞬間をそのまま止めたような巨大な褶曲を描いた岩山を、つづら折の道が、延々と天に至るまで続いています。60のカーブがあるそうです。
道が造れないところは、ちょうどバスの大きさギリギリに岩山をくりぬいた、岩がむき出しになったトンネルが堀り抜いてあり、バスはこの曲がりくねった素朴なトンネルを、身をもがくようにして通り抜けます。

てゆーか、これが対面通行になってる部分もあるんですけど。どーすんのこれ? バスはクラクションをけたたましく鳴らしながらトンネルを駆け抜けようとするのですが、対向車が来たら向こうは必死でバックして回避します。
なんともすごい道です。ところが運転手は必死なんでしょうが、景色は見事で、遙かにアルプスの連山を見ながら、山側を見上げると雪解け水が集まって流れる滝が数百メートルの長さで優美な造形をつくっており、夏の野花が一面に咲き乱れ、車中のイタリア人たちは口々に「すばらしい」「すごい!」とかいいながら写真を撮るのに忙しい。
前の席の青年が振り返って窓の外を指さして「カモシカがいるぞ−」「どこどこ?」といっても、巨大な岩肌にいるカモシカなどわかるはずもなく、「おっ、右側に滝があるぞ」「よく撮れないなー」「いまだ、シャッターチャンスだー!」などとわいわいやっていうちに知らない人がみんな仲良くなっているのがイタリアの乗り物のすごいところ。


そういうわけで、峠をバスに乗って移動するだけでも見事な眺めとスリルと和気藹々の車中を楽しめるのがこのステルヴィオ峠なんです。
ステルヴィオ峠を反対側に下りると、去年滞在していたボルツァーノに抜けます。要するにわたしは同じ辺りをうろうろしているということです。

 


ステルヴィオ峠 夏だけスキー場 絶賛営業中

2014年07月26日 | 日記

きょうも暑い日本のみなさまに、イタリアアルプスからド顰蹙な画像をお届けします。
ボルミオから1時間。標高2757mのステルヴィオ峠でバスを降ります。ヨーロッパの自動車道の最高地点のひとつらしい。そこからちょっと登ったところにあるのが、ドライシュプラヘンシュピッツェ(2843m)、昔はオーストリア、スイス、イタリアの国境が接していたため名づけられた、3カ国語マージャンみたいな名前の山です。


いまは南チロルがイタリアなので、スイスとの国境があるだけで、わたしもついに初めて、一歩だけですがスイスの地を踏んで感無量。
山頂にガリバルディ小屋というのがあって、カフェになっています。ここから西方のベルニナアルプスと、ボルミオの裏側に当たる雪山を見ながらカプチーノを飲むのは最高だった!


今度はその雪山にロープウエイを乗り継いで登ります。ロープウエイ駅は3174m。登ってみると、完全にスキー場です。しかも7月に絶賛営業中。てゆーか、なんとこのスキー場は夏しか営業しないのだそうです。冬は雪が深くて営業できないのでしょう。リフトの最高地点は3400m。バカの高上がりにも程がある。


このロープウェイ駅からは、チロル地方最高峰のオルトラー(3905m)の堂々たる山容が見えます。この山は南チロル割譲まではオーストリア最高峰でした。


消費税のかからない町 リヴィーニョ

2014年07月24日 | 日記

スイスと国境を接する、山に囲まれた標高1800メートルの町リヴィーニョ。ミラノからだと電車で2時間半、バスに乗り継いで3時間という、トンでもないところです。
ここに行く道はスイスから2本、イタリアから1本しかなく、イタリアからだとフォスカーニョ峠(2291m)という、木も生えない高所の峠を越えて行くことになります。すごいところです。スイス側の峠も、蜀の桟道みたいなところらしい。
峠を越えたところにあるトレパッレ(標高2069)という集落は、ヨーロッパで最も高いところにある定住集落との説もあるらしいです。
そんなんで、ここは昔から行くことすら困難だったこと、貧乏だったこと、支配者がいろいろ入れ替わったことなどの経緯から、付加価値税がずっと免除されています。
町のメインストリートには、カメラや免税品店(全部免税だけど)などと、ホテルとレストランが並んでいて、この時期すごい賑わいです。セール期間だし、みんな買い物して帰るみたいです。


あとガソリンが安い。他ではリッター2エウロくらいするのに、ここは1.1エウロ。ガソリンスタンドも賑わっています。


ゴンドラで2300メートル地点に上がってみると、冬場はスキー場なのに、みんなマウンテンバイクを縦にしてゴンドラに積み込んで登ってきます。ゲレンデにバイクのコースがつくられていて、そこをみんな滑り降りていきます。これはおもしろそう+楽ちん。
マウンテンバイクのメッカになっているらしい。


ここは雰囲気もすごくいいし、標高も高いので涼しいんだけど、どうやら電話が通じるかどうか怪しいんです。ネットもつながりにくいし、買い物したらカードの読み取り機がうまく動いていませんでした。ネットができないと連絡できないから、ここは残念だけど滞在はパスだなあ・・・