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身体表現性障害

2014年11月27日 | 日記
身体表現性障害 

症状や特徴

身体表現性障害は、疼痛や胃腸症状、神経学的な症状がある
 身体表現性障害は、疼痛や胃腸症状、神経学的な症状がある一方、その症状の原因となる身体的な所見や異常が見つからないことが特徴です。

 心のストレスを原因として、多様な症状を呈することがあります。頭痛や腰痛等が生じ、周囲からも見ると患者様は激痛で苦しんおられ、「これはどこか身体の異常があるのに」違いないと思います。しかし、内科や整形外科等に通っても身体の異常がないということで、患者様ご自身も周囲も困ってしまうことがあります。

当院での治療方針

 患者様は多くの診療科を受診して、「異常はない」、「問題ない」と診断され、困って来院されることが多い状況です。しかし、患者様が感じておられる痛み訴えの症状は事実存在するわけですから、まずは症状を理解してお話を伺い、一緒に診断や治療を考えていくという方法をとります。

 ただ、身体表現性障害と思い込んでしまうと、実は他の病気が隠れていたという場合もありますので(特に他科に受診されていない場合)、本当に身体的疾患が隠れていないか、当院で可能な検査を実施させていただくこともあります。そして、身体的疾患の可能性がある場合には、専門の診療科にご紹介させていただきます。

 身体的疾患の可能性がないと判断できる場合は、心療内科的な治療を行うことになりますが、特に疼痛性の障害の場合には、デュロキセチン(サインバルタ)等のSNRIを処方することもあります。

社会不安障害 千葉市の心療内科 椿森クリニック

2014年11月24日 | 日記
社会不安障害 千葉市の心療内科
症状や特徴


 例えば、会社の会議でプレゼンテーションをしなければならなくなったり、結婚式でスピーチを頼まれたしすると、誰もが緊張します。しかし、会議の前から準備のことを考え、失敗するのではないか、人から笑われるのではないかとのプレッシャーを抱えてしまうことがあります。また実際にプレゼンテーションの場面になると、身体のふるえが生じて、心臓はばくばくし、声も上ずってしまってしまうことがあります。

 このように、通常の緊張の度を越えて、他人から悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動への不安に対して強い苦痛を感じたり、身体的な症状が生じて日常生活に支障をきたすようになる場合を社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)と言います。

 具体的には、会議での発表、会議での発言、人前での行為や会話、偉い人との面談、受験等の場面において、顔が熱くなる、動悸がしたり息が苦しくなる、手足や全身、声が震える、めまいがする、パニック発作が生じる等の症状がでることが多いです。

当院での治療方針


 社会不安障害は、内気や恥ずかしがりやといった性格の問題ではなく、精神療法や薬物療法によって症状が改善する心の病気です。薬物療法は、不安な患者や身体的な症状が出ることを抑えることを目的として行います。

 当院では、抗不安作用や抗うつ作用のあるSSRIを用いることがあります。ただ、効果が現れるまで少し時間がかかることから、最初は抗不安薬を併用することもあります。また実際の会議での発表時の症状緩和を目的として、頓服のお薬を処方させていただくこともあります。

 患者様との診察の中で、自らが不安感を感じてしまう認知パターンを修正したり、呼吸やリラックス法、不安時の対処方法を相談していく認知療法や、段階的に少しずつ不安症状を生む状況に身を投じて身体を慣らしていく行動療法も併用することがあります。

漢方薬と心療内科・精神科 千葉市 椿森クリニック

2014年11月22日 | 日記
漢方薬と心療内科・精神科 千葉市 椿森クリニック

 椿森クリニックに受診される患者様の中には、漢方薬をご希望される方もおられます。
当クリニックでは、漢方薬の処方が患者様の症状改善に役立つと考えられる場合、どのような漢方薬を処方するかについて、患者様とご相談させていただき、患者様の体質と病気を考えた上で最適な漢方薬を処方することを心がけています。

 漢方薬は、一般に副作用が少ないと考えられていますが、複数の漢方薬を同時に服用する場合や西洋医学の薬と同時に服用する場合には、注意が必要です。また、患者様の中には、市販の漢方薬を購入して服用される場合もあると思われます。
 ただ、漢方薬を処方する際には、患者様の体力と病気の状態とを評価する必要があります。すなわち、患者様、病気、薬の相性を合わせることがとても重要になります。これを「証」を合わせると言いますが、患者様の体質・体調が「実証」であるか、それとも「虚証」であるか等、東洋医学的に考慮しながら処方しないと効果が出ない場合や、むしろ逆効果になって体調を崩してしまうこともあります。
 いずれにしても、漢方薬の服用についても、主治医と相談していただきながら、服用されることをお勧めします。

漢方薬のABC(証を合わせる)

 ①患者様、②病気、③薬の相性を合わせることを「証」を合わせるといいます。証を合わせるものさしとしては、虚実の概念、気血水の概念等がありますが、ここではその中でも大きなポイントとなる虚実の概念と気血水の概念について説明したいと思います。

 もともと虚弱体質の人や病気で体力が弱っている人を「虚証」と言います。すなわち、「虚証」は本来の生命力(気)が弱まって体の機能が低下した状態(「虚弱な人が不健康になった状態)です。一方、体力的に充実している人を「実証」と言います。すなわち、「実証」は体力のある人が有害物によって体の機能が阻害された状態(頑丈な人が不健康になった状態)です。

 一般的には下記のような特徴がありますが、実証と虚証の区別は時に難しく、外見だけでは判断を誤ることがあります。患者様のお話を伺いながら、正確に判断していかなければなりません。


実証

  ・がっしりした体格で筋肉質
  ・声が大きい、
  ・汗をかきやすい、暑がり
  ・体力があり疲れにくい
  ・食欲旺盛、食事のスピードが速い
  ・便秘のことが多い
  ・風邪を低いと高い熱がでるが、回復が早い
虚証

  ・体格がきゃしゃで弱い感じ
  ・声が小さい
  ・汗をかきにくい、寒がり
  ・体力がなく疲れやすい
  ・食が細く、食事のスピードが遅い
  ・下痢のことが多い
  ・がっしりした体格で筋肉質
  ・風邪をひくと熱はあまりでないが、回復が遅い

 実証と虚証に対する漢方薬の治療原理を大まかに考えると、虚証の人は身体の中の「生命力(気)」が減ってしまっているので、それを足す(補法)ことにより治療を行います。一方、実証の人は身体の中の「有害物(邪)」が多くなっているので、それを減らす(瀉法)ことにより治療を行います。したがって、実証の人に補法を行ってしまうともともとの生命力(気)が溢れてしまいます。逆に虚証の人に瀉法を行ってしまうと生命力(気)が枯渇してしまうことになります。この場合、溢れるより枯渇する方が危険であるとして、虚証が実証か迷う時は虚証として治療を始めるの原則となっています。

 このように、漢方薬を処方する際には、虚証か実証かを判断して処方を選ぶことになります。虚証に向くと言われる漢方薬はどちらかというとマイルドなものが多く、時間をかけてゆっくり治していく感じであり、実証に向くと言われる漢方薬はどちらかというとアグレッシブなものが多く、時間をかけないで治していく感じがあります。漢方薬の効果・効能の欄をみると、「比較的体力のある人・・・」とか、「比較的虚弱な人・・・」とかといった記載がありますが、前者は実証向き、後者は虚証向きということを示しています。

気・血・水と精神症状

 漢方の考え方の中に、気・血・水の概念があります。「気」は、生命の根源的エネルギーを指し、「血」は、健康を維持するために、全身に栄養を運び、老廃物を回収する液体(赤色で血液と考えてもよいかもしれません)を指し、「水」は、体全体を潤し、体内を循環して体温調節や関節の働きをなめらかにする液体(無色で水分と考えてよいかもしれません)を指します。これらの気・血・水の各要素が多かったり不足したり、また流れ滞ったりした状態を病態と捉えます。

 この中で、精神症状と特に関係が深いものは、「気」です。「気」の異常には、気虚、気うつ、気逆の3種類があります。「気虚」は、気の量に不足が生じた状態であり、生命の活力が低下していると考えられます。その症状には、倦怠感、意欲の低下、食欲の低下、胃腸機能の低下などがあります。「気うつ」は、順調に体内を巡っている気の循環が停滞してしまっている状態であり、停滞した部分によって症状がでてくると考えられます。その症状には、悲観的な思考、不眠、胸部の圧迫感、喉のつかえ感などがあります。「気逆」は、気の循環が失調(逆転)した状態であり、失調した部分によって症状がでてきます。その症状には、めまい、動悸、発汗等の自律神経症状、不安焦燥感、神経過敏などがあります。

 気うつ、気虚、気逆のそれぞれに応じた漢方の生薬や漢方薬があり、上記の実証・虚証の概念と合わせ、患者様の状態に応じて処方の際に検討材料になります。
「気」の異常以外では、血虚、お血、水帯(毒)がありますが、ここでは割愛します。

排卵日予測など十数品目、検査薬の市販解禁を検討/厚労省部会

2014年11月13日 | 日記
 厚生労働省の部会は12日、自宅で病気や体調をチェックできる検査薬の市販対象を広げる販売ルールの見直し案を了承した。現在、市販検査薬は3品目だけだが、排卵日予測や尿潜血など十数品目について、「解禁」を検討する。実際に薬局で買えるのは来年度以降になる。

 ルールの見直しは1991年以来。市販されている検査薬は現在、妊娠検査薬と、生活習慣病にかかわる尿糖、尿蛋白(たんぱく)の3品目だけ。検査に使う検体は、尿とふん便だけが認められていたが、鼻汁や唾液(だえき)などにも広げる。販売時には薬剤師が指導や相談することも明示した。

 新ルールに沿うと、排卵日を予測する「黄体形成ホルモンキット」や、腎臓の状態を調べる「尿潜血キット」など十数品目が検討対象となる。業界団体が指針案を作成し、部会などで審議して決める。