3・11から3年。各局は、あいかわらずのカタルシス報道をやってました。そういう中で、報道ステーションだけが、福島の住民の放射線健康被害問題(小児甲状腺がん33人)を正面から取り上げていました。これは高く評価できます。
http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann-tanosiiburogu/archives/51915631.html
ちゃんと意識している人には既知の話ばかりではあるのですが、このレベルのものですらテレビでは報道されていません。
福島県民は事実上、棄民になっています。これを真剣に考えずに、再稼働問題も跨いで、なんのジャーナリズムなのかと思わずにはいられません。震災3周年以後、東北震災の報道体制は縮小されると聞いています。
これは人が福島に住んでいるから起きている矛盾であり悲劇です。原発爆発前と同じように福島で生活し、生産活動を行わせようとしていることに、根本的なまちがいがあります。
なぜそれがまかり通っているのか?問題視されていないのか? 原発推進政策が、その根底にあります。原発は現代のリヴァイアサンです。福島県民は見殺しにされています。
だいたいエコー検査のデータを福島県立医大に一元的に集めて判定するというのは、開業医の研究機会を奪っている。甲状腺学会はそういう学問の自由を奪うような仕組みについてはどう思っているのだろうと思いますが、なんと「放射能は笑っている人のところには来ない」と理解不能の戯れ言をのたまっていた甲状腺学会理事長の山下俊一は、震災後に福島県立医科大学副学長に就任してばく大な予算権限を握っている。甲状腺学会は専門医を認定する権限を持っているので、医者は逆らうことができない。
そういう相互牽制の働かない構図になっています。税金を注ぎ込む仕組みとして欠陥があるだけでなく、学問まで冒涜しているひどいやり方だと思います。恥知らずもいいとこ。平成日本の劣化の極致がここにあると思いますね。
「必ず誤診」 訴訟恐れ巨額保険加入 ~福島県甲状腺検査 |
これまで「精度の高い検査」と説明されてきた福島県県民健康管理調査の甲状腺検査。しかし、アワプラの入手した会議資料によると、福島県立医科大外による甲状腺検査はぎりぎりの検査体制にあり、福島医科大の幹部が「必ず誤診が起こる」と明言。医療訴訟から医師を守るために10億の医療損害賠償責任保険に加入していたことがわかった。