また来てしまった、知覧特攻平和会館。
ここはアメリカ・イギリスとの戦争が始まる直前の昭和16年12月に作られた、陸軍の飛行学校用の飛行場です。
だから最初は飛行学校だったんだけど、本土最南端の航空基地という地の利もあり、結局400機以上の隼とか疾風とかの特攻機が飛び立つことになってしまいました。
この知覧特攻平和会館には、英霊となった1000人以上の特攻隊員たちの遺書や遺品が展示されています。
前来たときは涙で遺書の数々がよく読めませんでしたが、今回も目から汗が流れ出してきてよく読めませんでした。
知覧特攻平和会館につくまでに、道端にずっと石灯籠が並んでいます。
遺書の中に長文で、合理精神を持つ学生の書いたものがあって、体制批判の後、「もし万一この戦争に日本が勝ったとしても、日本の現体制は必ず外国に倒される」と書いていて、そういう信念を持っているのに従容として死に赴くことに満足していると書いているものがあります。
自分の信念に反していても、なぜ納得して死ねるのか。戦争というのは皮相的なイデオロギーを超えた本源的な何かと背中を接していると思わずにはいられません。
ここはあいかわらず、老若男女バスでたくさんの人たちが来ています。遠足の幼稚園から修学旅行、カップル、家族連れ、熟年カップル・・・
子供がここに来ているのを見ると、なんだかホッとします。修学旅行生は屈託なく笑い合っていますが、若いときにここに来たことは、きっと何か心の中に残ると思います。
修学旅行で韓国なんぞに行くんなら、知覧に来たほうが何万倍もいいと思いますね。
若い人が多いと聞くと、嬉しい気持ちになります。
英霊に黙祷。