One Little Museum

日々の制作や思いついたことなど…

If you want me

2009年04月29日 | Museum
これも基本的には油彩です。
最初、アクリルで下描きした後に油絵の具で描き込みました。

どうも表情が気に入らず、何度か描いてはつぶして…を繰り返しました。
このあたり、水彩ではできないことですね。

この絵の支持体は、実は手製のキャンバスボードなんですが、一度別の絵を描いていて、気に入らずにジェッソでつぶして、その上からまた描いています。そのためか妙な厚みがあって面白い表面になりました。

色的には最初から腰の布は鮮やかなウルトラマリンブルーにするつもりだったので、背景は補色系のオレンジに近いものにしようという構想がありました。そのあたりはまあ上手くいったかな…と思います。

(パソコンの画像で見ると本物より明るくて色が軽い気がします。微妙なところを伝えられないのがもどかしいですね)

ところで描き方にもよりますけど、アクリル絵具と油絵具って似てるようで、質感が違いますね。
艶や発色、微妙な混色の具合は油絵具が上なんですが、アクリルは何と言っても乾燥が早いので制作がスムーズ。
大まかなアタリをつけるのはやっぱりアクリルに限ります。

そういえば、ある部分、厚塗り風に、かなり絵の具が盛り上がっているのですが、それはアクリルのジェルメディウムで形をつけています。
ジェルメディウムを使うと、本来マットなアクリルがツヤツヤするのも楽しいですね。

私としては、今のところはアクリルと油絵具を併用して描くのが良い感じです。

(キャンバスボード/B5)

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The Last Message

2009年04月23日 | Museum
久しぶりに油彩の作品です。
やっぱり制作に時間がかかりました。
手をつけ始めてからもう一週間ぐらい経ちました。

絵具はまだ完全に乾いてはいませんが、まあ完成の形が見えるのでアップします。

沈むところは思い切り沈めて、アンバー系を主なトーンにしたレンブラントみたいなバロック風の光にしたかったのですが、どうも色の誘惑に勝てなくて、赤だの緑だの入れてしまいました。

暗い部分は黒ではなく、バーントシェンナとウルトラマリンブルー、もしくはプルシャンブルーの混色です。ややカドミウムレッドも入っています。
特にプルシャンブルーはお気に入りの色なので、影の隠し味にあちこち入れています。

手間はかかりますけど、油彩はじっくり作る模型ような面白さがありますね。

(キャンバスボード/B4)

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窓辺の光

2009年04月11日 | Museum
これもラウニーの透明水彩絵具で描きました。
いかにも水彩画っぽい仕上がりだと思います。

小さなスケッチブックに試し描きみたいに描きましたが、これはもっと大きめの紙に描いた方が良かったかも知れません。

ちょっとデッサンの狂いもあって気になるので、描き直そうかな…。

ところで最初は淡彩風に軽く色を乗せていたんですけど、どうもトーンのメリハリがないと我慢できない質で、結局、絵の具を重ねてしまいました。

それでも水彩は水彩で、油絵などに比べると仕上がりは軽いと思います。

(マルマンスケッチブック/S160)

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Purple Time

2009年04月08日 | Museum
どうもたまに、発作的にペンで線を描いた絵を描きたくなるんですよね。
それでいつも失敗するんですけど…。

いきなり描けば別ですが、下絵をなぞろうとするとどうしても線が死んでしまうので、とってつけたような絵になるのがオチなんです。

たぶん子供の頃マンガ家に憧れて描いてたマンガの影響だと思うんですけね。
鉛筆で描いた下絵を元にペン入れして、消しゴムをかけた時の何とも言えない快感ってあるんですよね。
普段は忘れているんですけど、たとえば線のきれいな日本画や浮世絵などを見ると、どうしてもやってみたくなるんですよね。

で、発作的に描いたのがこれです。

とりわけよくできた絵でもありません。
ワンポイントのイラストっぽいですね。

あ、そうそう。
それよりも大事なことが…。

この絵は久しぶりにホルベインの透明水彩絵具ではなくて、ラウニーを使ったんですけど、いいですね。
発色と伸びが違う感じがします。
どんなに薄く溶いてもしっかり色があるし、少量でもスーッと伸びる気がします。

普段は固形絵具だと大きな絵を描くときに溶きにくいので、チューブのホルベインを使っているんですけど、ここ一番では、ラウニーかな、やっぱり。
それなりに高いけど。

(マルマンスケッチブック/S160)

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Water mill

2009年04月05日 | Museum
こないだ図書館で借りてきた奥津国道さんの本を読んでいて、軽く風景画を描きたくなって、ちいさなスケッチブックに描いてみました。

ちょっと平板な感じですね。
緑の辺り、もう少しきちんと描き込むべきだったかも知れません。

ところで久しぶりに奥津流のグリザイユをやってみましたが、やっぱり上手くいきませんでした。影色だけ浮いてしまうんですよね。
結構、修正するのが大変でした。

どうして奥津さんの絵はあんなに鮮やかにいくのか不思議です。

それはそうと、たまには風景画もいいですね。

(マルマンスケッチブック/S160)

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Back Light

2009年04月03日 | Museum
久しぶりにちゃんとした水彩紙に描いてみました。
実はひとつ前の絵と同じ下絵で描いています。

普段は直接紙なりキャンバスなりに描くので下絵をトレースしたりとかはあまりしないのですが、これはひとつ前のパステルの絵がどうも中途半端な気がして、もう一度水彩で描き直したくなって描いたものです。

とはいえ色味も構図も変えているので、別の絵と言ってもいいでしょうね。

この絵はトーンとマチエールを考えながら描きました。
色彩はいつもより控えめですが、レンブラントが好きなので、こういうアンバー系のトーンの絵も嫌いじゃありません。
もう少し明暗があってもいいかとは思いましたが、水彩ってトーンを落とすのが結構難しいんですよね。

マチエールは普通、水彩ではあまり考えない部分ではありますが、今回、ザラザラしたような手触りが欲しくて、紙にヤスリをかけたりスポンジで絵の具をこすりつけたりして、ちょっと凝ってみました。

次は油彩かな。

(モンバルキャンソン水彩紙/F4)

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