One Little Museum

日々の制作や思いついたことなど…

彼女は窓辺に

2007年09月30日 | Museum
ここのところあまりにも忙しくて、ゆっくり絵を描く時間が取れなかったので、この絵は描き終わるまでに4日ほどかかってしまいました。

リャドの絵に出会って以来、明るい輝くような色彩の絵を描きたいと思っていたのですが、少しそういう気持ちが表せたように思います。

色が濁らないように気をつけたことに加え、これまでどうしても好みもあってイエローやグリーンが支配的な絵を描きがちだったので、その補色でもある紫を意識的に入れてみました。

紫はたぶん自分にない色で、憧れでもあります。
そのせいか、私が惹かれる色彩画家たちはその色を大胆に使っていることに気づきました。
これから私も、もっと紫が使えるようになれたら…と思います。

(残念なことに、ここに上げた画像ファイルは携帯のデジカメで撮ったもので本物よりかなり色がくすんだ感じになっています。本当の色は、もっと明るく彩やかです)

(マーメイド水彩紙/F6)

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街角の天使

2007年09月24日 | Museum
いつも持ち歩いていながら、なかなか使っていないスケッチブックに描きました。
コットマンのF0のスケッチブックですが、細目のため、ドローイングには良くても、水彩で色をつけるにはやや表面がツルツルしすぎていて吸い込みの感じもしっくりこず、「にじみ・ぼかし」をはじめとする水彩の技法が使いにくいので、よほど細密な絵を描こうと思わないと使わないのです。

とはいえ、この絵はあまり細密でもありませんね。
ぼかしを活かしつつ、こぢんまりとまとめないように意識しました。

最初は景色を描こうと思いながら、やはり描き始めたのは女性の絵でした。

(コットマン水彩紙/F0)

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情念のフラメンコ

2007年09月23日 | Museum
何か自分の情けなさも含め、フラストレーションがたまる日々で、その気持ちを表現するためにも、綺麗な水彩画では満足できなくて、久しぶりにアクリル絵具を取り出しました。
最初おおざっぱに水彩で着色して、その上に、黒と白のアクリルで描き込んでいった感じです。

筆で描くよりペインティングナイフで勢いつけて描きたくて、チタニウム・ホワイトを塗りたくっていたら、最初は「失敗かなこの絵は…」と思っていたのが、だんだん面白い絵になってきました。

ペインティングナイフって思ったようにコントロールできない部分が、逆に大胆な筆致になるので面白いですよね。

(マーメイド水彩紙/F6)

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It's me?

2007年09月20日 | Museum
この絵は結構色彩に気をつけて描いたんですが、この画像はなにせ携帯のデジカメで撮ったため色の再現がイマイチですね。

何となくですが、自分で見て、ラファエル前派っぽい雰囲気だなあと思います。
もっともっと描いていけば、何か新しい世界が見えてくるでしょうか?
とにかく人真似ではない自分の納得する絵が描けるまで、我慢我慢。

(マーメイド水彩紙/F6)

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気になること

2007年09月16日 | Museum
実をいうと、モチーフにしたのは香里奈の写真です。
似てるかどうかは…また、微妙かな。
香里奈の顔立ちは好きなんですけど、とても描きにくいんですよね。
すっとした格好良さがなかなか捉えきれません。

ところで画材は透明水彩絵具に色鉛筆にアクリル絵具。ごちゃ混ぜです。
色はそれなりに強いんですけど、輝きはどうかな。

ひとつ前に挙げた絵(「光の中で」)はこの絵を描いている間に10分~15分で描いたものですけど、数時間かけて描いたこの絵よりも手間は少ないのに自由で突き抜けている感じがするのはどうしてでしょう?

難しいですね。
自分なりの絵の探求は続きます。

(マーメイド水彩紙/F6)

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光の中で

2007年09月16日 | Museum
光を浴びて輝くダンサーのイメージです。

これは他の水彩画を描いている間、絵の具が乾くのを待つ時間を利用して、小さなスケッチブックに描いたものです。
軽く描いた絵ですが、我ながら以前とは描き方に違いが出ているなあ…と他人事のように感心しています。

(マルマンスケッチブック/S160)

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憧れの君

2007年09月15日 | Museum
ようやくスケッチでもクロッキーでもない(タブロー?)絵が描けました。

我ながら、この絵の感じは気に入っています。
それはこれまでとは違う、新たな境地で描けた絵だからです。

ここのところずっと芸術としての絵、借り物ではない自分の作風って何だろうとずっと考えていて、画材を変えたり、いろんな人の真似をしたり手法を借りたりもしましたが今ひとつピンと来るものがありませんでした。

でも少し前に、たまたまホアキン・トレンツ・リャドという画家のことを知り、その絵に感銘を受けて、自分の目指す方向性のヒントを掴んだ気がしたのです。

とにかくリャドとの出会いは衝撃的ででした。
間違いなくその絵に、ひとつの理想を見ました。

ベラスケスやサージェントと同様、乱暴なほど勢いがある筆致なのに、この上なくリアルな質感を再現している極上のタッチ(マジックタッチ!)。
形の本質を捉えた正確なデッサンと奔放な色彩とクリムトやアールヌーボーにも通じるような装飾性に、モネの輝きを加えたような作風。
さわやかで深くて美しい!
まさに天才リャドの世界に打ちのめされました。(本物が見たいですね。スペインと関わりの深い長崎県美術館で企画展をやってくれないかな…)

…ということで、自分なりのリアリティと装飾性を持った絵を目指して描いた第一歩がこの絵です。
いずれもっと昇華していって、人に感銘を与えられたらと思います。

(マーメイド水彩紙/F6)

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サリー

2007年09月14日 | Museum
これはクロッキー用紙に赤茶のコンテチョークで描いたものです。
ここのところ時間が無くて、じっくり絵が描けません。

これも、軽いスケッチみたいなものですね。

(クロッキー用紙/A4)

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フラメンコ・ダンサー

2007年09月10日 | Museum
コンテチョークで描いてます。
以前からフラメンコの動きが好きだったのですが、今回魅力的な写真を見つけたので、それをややアレンジしながら描いてみました。

私にとって絵のバイブルは千住博さんの「絵を描く悦び」だったりするのですが、昨日から何度も読み直しています。もっともっと真面目に絵に向かい合わなきゃいけないと思います。
この絵も時間はそうかけていませんが、できるだけモチーフの本質に迫れるよう、心を込めたつもりです。

しかしいい加減、写真をモチーフにするのには飽きてきました。
いい写真はなかなか無いし、実際のモデルを前に描きたいですね。

(ホルベインスケッチブック/F6)

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舞姫

2007年09月09日 | Museum
小さなスケッチブックに、主に水彩で描いています。
モチーフは知り合いのダンサー。
その素晴らしい世界に刺激を受け、心に印象が残っている内に、何とも言えない衝動で描きました。(最初は道ばたでスケッチして、最後はオフィスで10分ほどで描き上げました。だから、いつもの画材は使えませんでしたが…)

この絵は私にとって重要な絵です。

もの凄い努力と行動力で自分の世界を真摯に作り上げようとしている彼女の姿を見ると「自分の絵って何だろう?」と思ってしまいました。
何のために絵を描くのか、本当に描きたいものは何かということですね。

実はその問いかけは前からあったんですが、より切実になりました。

技法に走ってみたりして、ちょっと絵らしいものを描き飛ばして悦に入っても、その場限りの浅い満足でしかなく、しかも、もともと大した絵じゃないので、残るのは自己嫌悪だけです。

この絵自体は凄い絵でもありませんが、そんな気持ちを表したという意味で私には重要なのです。

何かを表現したくて絵を描いているのですが、まだまだ暗中模索。
でも先の方に目指すべきゴールらしきものがあるような気はしてきました。

(マルマンスケッチブック/S160)

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Sexy Leah

2007年09月07日 | Museum
これは実はリア・ディゾンの写真を元に描いた絵なんですが、微妙なところが捉えられませんでした。

別に似顔絵を描いているわけじゃないので、本質的に似ているかどうかは問題ではないのですが、それより絵の持つパワーというか、内包された力が感じられないと絵としての価値がありませんよね。
「目の前にいきなりリア・ディゾンが現れた!」ぐらいの感じがないとね…。

(マルマンスケッチブック/S140)

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アラゴルン

2007年09月05日 | Museum
これはクロッキー用のスケッチブックにコンテチョークで描いたものです。
軽い気持ちで描き始め、そんなに時間もかけていませんが、我ながらいい感じだなあ…と思ったのでアップします。

鉛筆でも木炭でもパステルでもない感覚。
使い方は自己流ですが、なかなかコンテチョーク、気に入っています。

(クロッキー用紙/A4)

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つば広帽子の少女

2007年09月02日 | Museum
これは基本的に鉛筆画なんですが、鉛筆で描いた後に、もう少し違うテイストをプラスしたくなって、ドローイングインクで全体的に色をつけてみました。
ちょっと古い写真のようなフィーリングが出ているのではないでしょうか。

(マルマンスケッチブック/S140)

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窓の外

2007年09月02日 | Museum
これもコンテチョーク(黒)です。
今度は、やや大きめのスケッチブックに描いてみました。

使ってみると、木炭のようなトーンも出せる上、木炭より定着がいいので、とても使い勝手がいいですね。
なかなか気に入りました。

スケッチにもいいかも。

(ホルベインスケッチブック/F6)

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闇の中の少女

2007年09月01日 | Museum
昨日、画材屋さんでふと思い立って、コンテチョーク(黒、赤茶、白)を買ったんですが、それ(黒のコンテチョーク)を使って描いてみました。
使い方が良くわからなかったので、とりあえず、パステルや木炭みたいな使い方で描いたんですけど、まあ、おかしくはないでしょう。

ややねばりのある、黒いパステルって感じですね。
これからトレーニング用のクロッキーに、どんどん使ってみようかなとも思っています。

(マルマンスケッチブック/S160)

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