One Little Museum

日々の制作や思いついたことなど…

薄き青のドレス

2008年02月28日 | Museum
最近、本当に時間が無くて、なかなか絵が描けなかったのですが、その中で、毎日ちょこちょこと描き込んでいって、ようやくできたのがこの絵です。
たぶん1週間以上かかっています。

絵の具ではなく、パステルと色鉛筆で描きました。

なぜかここのところパステルや色鉛筆といったドライな画材が面白くなり、ひさびさにこんな描き方をしたのですが、なかなか面白かったですね。

この絵は余白を活かしつつ、まぶしい光と女性を描きたかったので描き始めました。
ハイキーの部分などが絵の具よりパステルや色鉛筆方が表現しやすかったと思います。

ただし途中でフィキサチーフをかけすぎて、色が乗らなくなった部分が出てきたのは残念でした。

(クロッキー用ケッチブック/B4)

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愛犬ランディ

2008年02月15日 | Museum
ガスファンヒーターの前で居眠りする我が家の愛犬、ミニチュア・ダックスフントのランディを描いてみました。
黒と赤茶のコンテで描いています。

短時間で描くデッサンのトレーニングの一環でもあります。
やっぱりデッサンに優れた画家の絵って、素直にいいなあって思うので、自分のデッサン力ももっと上げないといけませんからね。

ところで最近、佐々木豊さんの「泥棒美術学校」っていう面白い本を読んだんですけど、納得できるかどうかはともかく、考えさせられることがたくさん書いてありました。
特に明暗を大きくとることに関しては実際に試してみようと思います。(この犬のコンテ画は明暗対比をそこまで追求していませんけど…)

自分なりの絵に少しでも近づければいいですけどね。

(クロッキー用ケッチブック/B4トリミング)

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黄色い服のダンサー

2008年02月14日 | Museum
これはまあ落書きのようなものでもあるのですが、最近、花や風景ばかりを描いているせいか、発作的に女性を描きたくなって、手元にあった小さなスケッチブックに描きました。

オフィスだったので水彩絵具ではなく、手早く塗れるパステルを使いました。

モデルは特になく、最近、なぜか頭に浮かんでくる構図を元にエスキースのつもりで描いています。黄色と青の服や赤と緑の背景も描く前から頭にあり、この絵はその効果を確かめたものでもあります。
いずれ大きな絵に描き直そうと思っています。

(マルマンスケッチブック/S160)

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ローズ

2008年02月11日 | Museum
今日、スーパーに行ったついでに薔薇を買って来ました。
この絵は、その薔薇をモチーフに描いたものです。

永山裕子さん風に描いてみようと思ったのですが、何かしっくりいかず、枠をつけた入り文字を書いたりしてたら、何となくリャドっぽくもなりました。

ただ色の鮮やかさ広がりに関しては、当初の目標の半分ぐらいですね。
印象派のように、パレット上の混色をもっと少なくしてみようか…とも思っています。

(ラングトン水彩紙/F4)

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ベンチ(リャドの模写による)

2008年02月11日 | Museum
ここ数日、家を留守にしていてブログを更新できませんでした。
ようやく昨夜、帰ってきました。

ところで今後の自分の画風っていうのに、最近、ますます悩んでいるのですが、ひとつ確かなことは広重の浮世絵にあらためて感動したことからもわかるように、色鮮やかな絵がやっぱり好きだということ。

そこで私の最も好きな画家であるホアキン・トレンツ・リャドの絵を模写してみることにしました。

リャドの絵っていうのは本当に色彩が爆発しているように思えるほど明るくて鮮やかですよね。何とかその世界が掴めないものかと、彼の水彩作品を模写してみたのですが、まだまだ力不足。もっと軽やかに仕上げないといけませんよね。
色が濁りすぎですし、白地の輝きが圧倒的に足りません。

最小限の筆致で的確に、しかも楽しげに対象を捉えるリャドの力量にあらためて脱帽ですが、少しでもその域に近づけるよう努力しようと思います。

(マーメイドスケッチブック/F0)

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樹の習作(4画面)

2008年02月08日 | Museum
8号の紙を4分割して、それぞれに樹のある風景を描いてみました。
他にも絵を描いてたこともあり、かれこれ4枚仕上げるのに、一週間ほどかかってしまいました。
樹の描き方を探るのと同時に、いろんな画法を試すのが目的でした。

上段の絵は奥津国道さん風に描いてみようとグリザイユを活かしつつ一本の木と、竹林の風景を描いたものです。どちらも元ネタは奥津さんの技法書の絵です。
実をいうと、右の絵の方は思ったようには仕上がらず、ガッシュのホワイトを加えたりペインズグレーを足したり、パステルでアクセントをつけたりと、それなりに見られる絵になるよう修正はしています。
いずれにしろ比較的、軽めのトーンですね。

下段の左の絵はジョー・ダウデンの本にある絵をダウデンの作法を踏まえつつ模写したもので、アルウィン・クローショーなどにも共通する英国の水彩画によくある画風になりました。
トーンは暗めで細部は省略。輪郭線もあいまいにして、画面は深いけど重いって感じですね。あまり好みのスタイルではありませんけど、模写するといろいろ勉強になります。
ちなみに、この絵には水面の部分でマスク液を使っています。

それと下段の右の絵は北海道の白樺並木の写真をモチーフにしたもので、これは自分なりの描き方で描いてみました。(グリザイユも重々しい重ね塗りも無しです…まあ、近いことはやってますけど)
明るい仕上がりになるよう暗いトーンは必要最小限にして、影もブルーやヴァイオレット系の色にしています。
朝日がひとつのポイントですが、これはマスクした上にロウをこすりつけて周囲の色の干渉を排除しました。
下描きも濃いめの鉛筆で描き、白樺の細い枝までも、ある程度描き込んでいます。
明るい中にもメリハリがつくように心がけました。
ボヤッとした英国風水彩画(良い意味で!)とはちょっと感じが違うと思います。

こんなことを繰り返すうちに、自分なりの画風ができてくるのかなあと思っています。

(アルビレオ水彩紙/F8)

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森と川の習作

2008年02月07日 | Museum
広重に関する本を借りようと、昨日、市立図書館に行ったら、水彩画の技法書で「水辺の風景」という本を見つけて、面白そうだったので借りてきました。
その本の中で興味を惹かれた作例を元に描いたのがこの絵です。

ジョー・ダウデンという人が書いた本で、元はイギリスで出版されているので多分イギリスの画家でしょうが、フタロブルーとインディゴを多用した水の色の出し方や、木々の木漏れ日を表現するのにロウをぬってハイライト効果を出すなど、ちょっとしたコツが学べて、結構、楽しい本です。
千円と価格も安いので購入してもいいな…と思っています。

(マルマンスケッチブック/S160

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並木道

2008年02月06日 | Museum
昨日、本屋さんに立ち寄った時、ふと見た歌川広重の画集(ポストカードになっているもの/ドイツ製)にひどく感動して、衝動買いしてしまったんですが、それもあって、浮世絵風に明確で勢いのある輪郭線と鮮やかな色彩で描いてみようとしたのが、この絵です。
でも癖とは恐ろしいもので、浮世絵のように大胆かつ単純に色を置いていこうとしても、どうしても西洋水彩画風に色を重ねてしまいますね。
どうも塗り絵風にちゃちな絵になるのが怖いんでしょうね。

リアルさを超えたところで本質だけを残す。
簡単なようでものすごく難しい。
浮世絵のすごさに今更ながら脱帽です。日本の絵画芸術の奥深さ!
印象派の画家たちを始め、多くの西洋画家たちが衝撃を受けたのも納得です。

(マルマンスケッチブック/S160)

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スケッチ用の道具

2008年02月05日 | Museum
実は下の絵を描いた時に使ったのは、これだけの道具です。
絵の具はラウニーのハーフパン24色。
これはまあ問題はありませんが、その他の道具には工夫しました。

これから暖かくなることもあり、戸外でスケッチする時の道具を考えていたのですが、できるだけコンパクトな方がいいと思い、これだけに絞りました。
筆はスライド式の携帯用のもの1本。(穂先のまとまりもいい、なかなかの優れものです)
水入れは化粧品用の小瓶とサプリ用の容器。
それにティッシュですね。
もちろんデッサン用の鉛筆と練りけしが加わりますが、これでもそこそこいけそうな感じです。

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ロートレック

2008年02月03日 | Monolog
今日、NHKの新日曜美術館を見たらロートレックを取り上げていました。

私は今までロートレックって、てっきり19世紀の世紀末に活躍したように思っていたんですが、実はもう少し前で、ちょうど印象派の登場とかぶるぐらいの時代でした。

きっとロートレックがよく描いたムーランルージュなどの退廃的なイメージが世紀末と重なって、そんな勘違いをしたのだと思います。

ロートレックが活躍したのは、まだまだサロンの権威が強かった時代。
あのブグローのようなツルツルの絵が王道だった頃。
斬新な色づかいと構図。
モチーフの本質をまっすぐに捉える視線。
一見、現代のCGアートっぽいとんがり方をしている絵を、ロートレックは、よくもまあ描いたものだと感心しました。(もちろん、さんざん酷評されたみたいですけど…)
単なる器用な売れっ子イラストレーターではありませんね。

これまでそうでもなかったのですが、ちょっとロートレックが気になる存在になりました。

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樹の習作

2008年02月02日 | Museum
これは樹を描く練習をしようと思い、ペインズ・グレーだけを使って描いてみました。
雲の怪しい感じと、樹の枝の繊細な絡みが表現できていればいいのですが…。

最初は筆もラファエルの羽管の筆だけで描き、様々なタッチを使い分ける練習をしようと思ったのですが、極細の枝を描くのにやはり面相筆が使いやすかったので一部、面相筆も使っています。
雲の重ね塗りや地面のドライブラシ風のタッチも面相筆です。

面相筆って、私にとっては結構万能選手で、極細の線から毛足の長さを活かした太い線まで、あるいは水含みの少なさを使ったドライブラシにも、あらゆる場面で活躍してくれます。

絵の大きさにもよりますが、筆に関しては最低限、<大きめの刷毛筆>(彩色以外にも広い面を水で濡らすことにも使います)と<太めの丸筆>(荒っぽい使い方にも耐えてくれる、しかも穂先のまとまりの良い筆!)、それに使いやすい<面相筆>があれば水彩画は描けるなあ…と今のところ思っています。

もちろん平筆やらファンブラシやら毛の硬い筆など、多様な筆をあれこれ使い分けるのも楽しいですけどね。

(アルビレオ水彩紙/トリミングA5大)

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