One Little Museum

日々の制作や思いついたことなど…

左手

2008年09月28日 | Museum
美術系の番組の中でも「美の巨人たち」が好きでよく見るのですが、昨日放送の分では松本竣介の「水を飲む子ども」が取り上げられていました。
その中で、松本竣介がよく手をかいていたというエピソードが紹介されていました。

自分の手を描くというのは、デッサンの練習などでもポピュラーなものですが、自らを振り返ってみて「そういえば最近、手を描かないなあ」と思い、描いてみました。

鉛筆で描いたものに、カラー・インクとアクリルガッシュのチタニウム・ホワイトで色をつけてみました。

何だか久しぶりに真面目に絵を描いた気分です。

(マルマンスケッチブック/S160)

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妖精

2008年09月27日 | Museum
本来は別の絵を描こうと思ったのですが、軽くリハビリをしなければ…と思い小さなスケッチブックを開くと少し前に鉛筆で描いたこの絵の下描きが出てきました。

「そういえば時間がある時に色をつけようと思って、そのままにしてた」と思い出し、さっそく水彩絵具を持ち出して着彩しました。
ちょっと前に描いた出来損ないの妖精の絵よりも少しはマシだと思います。

まあ前がマイナスだから、ゼロには戻ったかな。
次はもう少し気持ちのいい絵を描こうと思います。

(マルマンスケッチブック/S160)

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妖精のような…

2008年09月21日 | Museum
あんまりいい絵ではないですが、最近なかなか作品をアップできてないので、あえて載せます。
妖精をテーマに絵を描こうとして描いた習作ですが、何だか古いタイプの挿絵風水彩画っていう感じで、いまいちですね。

なかなか難しい。

ところで紙は画材屋さんで試用品ということで貰ったモンバルキャンソンです。
結構、使いやすい紙ですね。

(モンバルキャンソン水彩紙/A5)

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Humours

2008年09月15日 | Museum
この絵は苦労しました。
4~5日前から描き始め、ようやく完成が見えました。

もともとプレゼント用に頼まれて描いたもので公開しないつもりだったのですが、あんまり苦労したので、あえて載せます。

モチーフにしたのはご存じの方もいるかもしれませんが、フリートウッド・マックの「噂」というアルバムのジャケットです。その一部を変えて描いてくれという依頼で、いわばパロディ作品です。

薄い黄色のバックにポーズをとる男女の白黒写真という構成だったので、水彩用紙に鉛筆画でかなり描き込んだ下描きをした上にアクリルで色をつけるという計画で描き始めました。

まあ途中まではだいたい思い通りにいき、完成も間近と思ったのですが、ひとつ気になることがありました。

背景にちょっとだけ黒い絵の具が飛んだ跡があったのです。
気にならないといえば気にならない程度のものだったのですが、頼まれ物の絵でもあり、修正しようと思いましたが、それが迷走の始まり。

だいたい一度塗った上に、似たような色の絵の具を塗って汚れを隠そうとしても、ムラになることはわかっていたのですが、紙の端で試し塗りをくり返し「これで大丈夫」と思うまで追い込んでやれば何とかなるだろうと思い実行しました。
これが大失敗。

ほんのかすかな絵の具の飛びを隠すために明らかなムラが出来てしまいました。
目の前真っ暗です。

自分が好きで描く絵であれば、気にせずムラを活かす背景に仕上げるところですが、これは参照作品があるパロディ作品であり、勝手に変更はできません。
描き直すかそれとも全体を塗り直すか、しばし悩んだ末、マスキングシートでマスクして背景だけを塗り直すことにしました。

苦労して全体にマスキングシートを張り、人物の部分だけ丁寧に切り抜いてマスクした後、背景をあらためて塗り直しました。
何とかムラは目立たない程度に無くなりました。

ホッとして「後は微調整のみ」と思いマスキングシートをはがそうとした時、第二の悲劇が起きました。

アクリル絵具は糊としても使えるほどの接着力があるのですが、それがマスキングシートの端から染みこんで、マスキングシートと紙を強力にくっつけてしまっていました。
とにかく慎重にはがそうとしましたが、なんと紙の表面までビリビリとはがれてきます。全部マスキングシートをはがした後には、人物の縁には転々と白いまだら模様が出来上がっていました。
ひどいところは紙がめくれ上がってしまいました。

今度こそ、描き直さなければどうにもならないのか…。
どん底です。

ここまでが昨夜のこと。
さすがに気力が萎えて、寝ました。

朝起きて気を取り直し、悪夢を引き起こしたアクリル絵具の接着力を逆に利用して補修することにしました。

不幸中の幸いは、破れた部分はほとんどがランプブラック一色の黒ベタで、これは上から重ね塗りをしてもムラにはなりません。
破れたところは絵の具を糊代わりに塗りつけて貼っていきました。

その他の部分は新たに描き起こしたり、少し描き方を変えながら仕上げていきました。

1995年のベネチア・ビエンナーレで、展示館工事のアクシデントにより修復不可能なほど作品が傷つけられながら、不眠不休の努力で開幕までに奇跡的に修復し、結果的に東洋人として初めて絵画部門で優秀賞を獲得した千住博さんのエピソードを思い、「自暴自棄にならなければ、何とかなる」と自分に言い聞かせながら作業しました。

結果、表面が破れたところは光沢が違うので角度によってはムラにも見えますが、これはこの後、マットな仕上げ用のメディウムを塗ったら何とかなるのではないかと思います。
額に入れればアクリル板を通して見るため、さらに均一な表面に見えるでしょうしね。

ということで、ここまで来ました。
最初はそれほど色数もなく、下絵さえしっかり描けば難しくはないと思った絵でしたが、苦労しつつ、いろいろ学びました。

まあ、あきらめなければ何とかなりますね。

(マーメイド水彩紙/F6)

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麦わらの少女

2008年09月10日 | Museum
これは何カ月か前に、ぺらぺらのクロッキー用スケッチブックに赤茶のコンテと透明水彩絵の具で描いた絵なんですが、その時はもうひとつ気に入らなくてお蔵入りにしていました。
もともと落描きみたいなものでしたからね。

でも今日、何気なく見直してみて「トリミングするといいかも」と思って、やや切り取った形にしてみたのでこれです。
軽い気持ちで描いたのが、かえっていい味をだしているんじゃないかと思います。

(CG/350dpi)

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壁の前の少女

2008年09月09日 | Museum
これは少し前に描いた鉛筆画を、デジタル処理して新しくした絵です。
グレーのトーンが命みたいな鉛筆画ですけど、こういう風に色を加えていくとまた別物になりますよね。

それはそれで面白いです。

(CG/300dpi)

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The Masters of Rock Vol.6

2008年09月08日 | Museum
ついにリッチーです!!

カリスマっていう言葉はこの人のためにあるような言葉。
間違いなく私自身、最も影響を受けたギタリストです。他のギタリストと同じ気持ちでは描けませんでした。師といってもいいですからね。

さて出来はどうでしょう?

最も破壊的で最も美しいギタリストのエッセンスが出てたらいいのですが。


(CG/300dpi)

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好きな画家 その3~ノーマン・ロックウェル

2008年09月07日 | Monolog
しばらく前にちょっとロックウェルのことが話題になったことがありましたが、今回はそのロックウェルのことについて考えてみました。

今日、ロックウェルの画集を眺めていて、あらためて「いいなあ」と思いました。
ロックウェルってファインアートの画家なのかイラストレーターなのか曖昧なところがありますが、まあ作品が良ければどちらでもいいことですね。

で、どこがいいかっていうと、卓越したデッサン力とハイセンスな色彩感覚を基本にしたリアルな絵のタッチ、表情・しぐさの絶妙な捉え方、空気感、それにユーモアを忘れない心憎いばかりのシーンの切り取り方でしょうか。

そう「切り取り方」っていう方がしっくりきます。
本来は絵なので、構成力っていう方がいいのかもしれませんが、ロックウェルの場合、あたかも卓越した写真家のようにシーンを切り取っていますね。(実際に自分が描きたいシーンを想定して写真を撮り、それを元に絵を描くこともよくあったようです)

絵っていろんな形があり、必ずしも具体的な何かを表現しなければならないっていう訳じゃないのですが、ロックウェルは雑誌の表紙イラストをたくさん手がけたということもあり、見事なまでに具象画家であり、その絵にはストーリーがこめられています。

たいていはノスタルジックなアメリカの市民たちの微笑ましい暮らしのワンシーンが描かれており、そこには強烈なメッセージはありませんが、画家として名声を得た後、依頼によってではなく自らの使命感から描いた人権問題を扱ったメッセージ色の強い絵もあります。(それにすら絵としての芸術性が漂うところがロックウェルの偉大なところ)

ともあれ、レンブラントなどもそうですけど、登場人物のドラマチックな動き瞬間的に捉えたストーリー性の高い絵って、芸術云々を抜きにしても何か心惹かれますよね。
絵画性といより文学性の問題かな?

ちなみに数あるロックウェルの絵の中で私が最も好きな絵は「シャッフルトンの理髪店」。
絵画的観点で見ると、この光の扱いと空気感に震えが来るほど感動します。

ストーリー画としては、奥の部屋で繰り広げられている年老いた男たちの慎ましい演奏会の様子がとてもいいです。
ロックウェルはそれを半分だけを切り取って見せます。心憎いですね。
画面の大部分は閉店した薄暗い理髪店の様子ですからね。
何という大胆な画面構成でしょう。
しかもよく見ると、薄暗い理髪店の中に黒猫が一匹。ちょこんと座って演奏会を見ています。
年老いた男たちと行儀のいい黒猫。ささやかな演奏会とすべてを心得た観客。漂う詩情。

私は以前はカメラマンとしてTV番組やCMを長年撮ってきましたが、その目で見て思います。
ロックウェルの絵ってムービーの絵作りの匂いがします。
人物をどう配置し、どう動かし、光はどこから当て、カメラはどこに据える…。

ロックウェルの絵は、まさにそいういうカメラの目で捉えた世界です。
表面ばかり派手な大作ばかりを作る今のハリウッドには無い、かつての職人監督たちがワンシーンにこだわって作り上げた古き良きムービーの世界です。

通俗的かも知れませんが、でも、ホッとする画家。絵を見て良かったなあと安心する画家。それが私にとってのノーマン・ロックウェルです。

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The Masters of Rock Vol.5

2008年09月05日 | Museum
「The Masters of Rock」といえば、絶対に外せないのがこの人、ジミ・ヘンドリックス!
ロックギターの革命児として、いまだに史上最高のギタリストに挙げる人も少なくありません。

正直、昔は好きじゃなかったんですが、40歳も近くなってから急にそのエモーションが心に響き、今では大好きなギタリストです。
音もいいとは言えないし、フレーズもミストーンだらけですが、何よりもジミヘンのオリジナリティの前には、それも些細なことです。
だってあれほどギターでエモーションを表現できる人が他にいるでしょうか?

アカデミックな芸術とは対極にありながらすべてを超越して圧倒的な存在感を誇るという感じですね。
画家でいうとゴッホに近いかな。

(CG/300dpi)

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カルロス・サンタナ

2008年09月04日 | Museum
アクリルで描いています。

これはちょっと他のロックミュージシャンのシリーズとは違って、ミュージシャンを描くというテーマではなく、たまたま人物画のモデルがミュージシャンだったという例です。(違いは微妙ですが)

久しぶりに本格的にアクリルだけで描きました。
最近はパソコンでプリントアウトすることを前提に描く絵が多かったので、手描きオンリーで仕上げるのに、少し力が入りました。
力の入りすぎで力みも見られますが、まあ仕方がない。

プレゼント用なのですが、果たして喜んでもらえるやら。

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PS 実はデッサンの狂いが下絵の段階から気になっていたのですが、やっぱりニコちゃん大王ですよね。きっちり測ったんですけどね。
まだまだ修行修行。プレゼント用は描き直します。(9/5)

(マーメイド水彩紙/A3)

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The Masters of Rock Vol.4

2008年09月02日 | Museum
孤高の天才ギタリスト、ジェフ・ベックです。
ジミー・ペイジに続く三大ギタリストのひとりですね。

周りにジェフ・ベック好きが多くてリクエストもあったため、本来はスティーブ・ヴァイを描こうと思ってたんですが、繰り上がりで今回はベックです。

それにしてもギターを持った姿がサマになるという意味でもジェフ・ベックは別格ですね。そのうち、また別のポーズで描くつもりです。

(CG/300dpi)

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