前作の「ヴィーナス」は色味が鮮やかで、それは周りにもそこそこ評判が良かったのですが、自分としては、人物が観念的でマンガっぽいのが、ちょっと不満でした。
具体的な部分でいうと、顔と乳房ですね。悪いと言うより、もう少し、違う風に描きたかった…という気持ちです。
そこでもう一枚、裸婦の立ち姿をモチーフにした絵を描いてみました。
今度の絵は前より女性にリアルな感じがあると思います。
やっぱりメインとなるモチーフにはリアリティがないと、絵が薄っぺらくなりそうで嫌ですよね。
とはいえ、白状するとモチーフの女性はブグローの「ヴィーナスの誕生」を参考にしています。
でもブグローといえばギリシア彫刻のような理想美を具現化した女性を描く画家で、「綺麗すぎる故にリアリティに欠ける」感じがしますよね。
その辺は真似しないように気をつけました。
ところで、なぜ滝(Waterfall)か?
これはしばらく前から絵の背景として滝を描きたいと思っていたことに加え、最近、千住博さんの素晴らしい絵「Waterfall」を本で見た影響もあるでしょう。
「絵を描くって、芸術家ってどういうものだろう」と考えていた時に出会ったのが千住さんの本でした。
それもあって千住さんは最近の私にとって心の美術教師というような存在なんです。
千住さんのHP
で、相変わらず、小道具は水晶球です。
(Jpeg/300dpi/A4)
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