les 60 ans

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  (60歳を前にして 日々思うこと つれづれに:改題)
 小型AT二輪免許とその周辺の話

小型AT限定二輪免許の話 (009) 「教習第一段階 2時間目シミュレータ(1)

2022-07-14 21:20:44 | バイク

 

 私が10代のころ,「SPACE INVADERS」というテレビゲームがゲームセンターを侵略していきました.本当に,あっという間に,いわゆる「ピンボールマシン」というものはなくなり,それより小さくて台数を多く設置できるゲーム機が多くなったのです.「ピンポン」や「ブロック崩し」というものも同時期に現れていましたが.やはり「SPACE INVADERS」ばかりです.

 私には苦手なゲームでした.

 いま,令和の世になって,車校でこのようなシミュレータにのるとは思いませんでした.

 教習第一段階の2時間目はシミュレータです.教習生3人と指導員1人で,車校の2階にある「シミュレータ室」で教習です.今回の3人のうちAT教習は私一人で,ほかの二人の方々はMTです.今回の衣装:ボトムズは前回同様,厚手のコンデュロイパンツにワークマンのひざ丈厚手靴下.NBのウォーキングスニーカーです.上衣は長袖のシャツにジャケットです.

 3人並んでシミュレータのうしろに置かれたテーブルと椅子に座ります.自然と年齢順に奥からすわります.そうです.私が一番奥の席にになりました.ジャケットを脱いでわきのテーブルに置きます.

 指導員のかたが,シミュレータ教習の説明をします.「このシミュレータの教習中に気持ち悪くなる方がいます.対処しますので,はやめに言ってください」

 私の質問「それはギブアップしたいときは,早めに言うということですか?」 指導員「そうです.トラブルが起こるまえに言ってください」. 

 もうゲーセンに行かなくなって何年たつのでしょう.でもそこにあるようなバイクの前に,とてつもなく大きなモニターがあります.指導員の方は上手に座っています.そこにはPCとそのモニターがあります.そのPCのわきには大きなぺ-パータオルの入れ物と,やはり大きな消毒用アルコールの瓶.ディスポーザブルの手袋.その下には掃除道具,大きなゴミ箱が置かれています.

 これはCOVID-19対策用とは別の状況で使用されるものと推察されます.身がひきしましります.

 教習員がまたがるシミュレータのバイクには「HONDA」とあります.ここでもHONDAなのです.

 指導員「ではまずモニターに従って走ってもらいます」 若い方からマシンにまたがります.指導員「40kmになるので,3速までいれてください」 最初の方がまたがって走りはじめます.直線.一時停止.カーブ等を進んでいきます.

 あれ?  クラッチの操作ってそんなに簡単なの?

 最初の方も2番目の方も,あたりまえに左足を操作してシフトアップ・ダウンをしていきます.私はAT限定で車校に通うのは,ひとつには自転車の操作と同じであることがあげられます.二つ目は,次のことを知っていたからです.それは

  「バイクのシフトは 1→N→2→3→4→の順」

 そんな複雑なことが左足でできるわけがない.そう思っていました.今回一緒にいる2人も,小型か普通かは知りませんが「1段階2時間目/3時間目」のはずです.それだけでできるようになるのです.これは年齢によるものではないでしょう.わたしの免許は「中型MT8t」です.ここにいる若い方々には取りにくい免許のはすです.

 40年前にはMT車で坂道発進していた自分が,なぜ二輪車ではできないと思ったのでしょう.当時の4輪教習車も,Nの位置は1速と2速の間にあったことを今思い出しました.加齢による冒険心の欠如でした.

 自分の番です.シミュレータの脚の部分は,いままでのMT使用からAT用に「踏み台」みたいなものにかわります.といっても,足を乗せるペダルを出すだけです.ただスクーターとちがって,またがらなければなりません.バイクにまたがって両足をつくという不思議な乗り物になりました.

 指導員「では指示に従って進んでください」 前の二人の方と同じコースです.指導員のPCモニターにはコースが示されていて,教習員がいまどの位置をそれだけの速度で走っているかがわかります.でも見ているのと,乗っているのでは違います.シミュレータの音声「次は直角のカーブです」「右をはしってください」等に従って走ります.

 普通の道路といっても,大平原の中にある一時停止,なぜこの草原で道路をこのように設計したのかわからないような直角のカーブがあります.

 1時間目の教習後に体調を崩した私です.早めのギブアップ,ということは意識しています.しかし,現時点ではもんだいありません.

 



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