les 60 ans

les 60 ans
  (60歳を前にして 日々思うこと つれづれに:改題)
 小型AT二輪免許とその周辺の話

小型MT二輪免許への限定解除の件(D008)  はじめて「バイク」を「操縦」する

2023-08-25 21:19:06 | バイク

 

 車校でバイクの教習です.

自分でギアを操作して前に進む二輪車です.

自分で動かして,かろうじてとまることができます

 

 それが,初めての平均台(一本橋)で落ちなかった.

 

 秒数はわかりません.

 しかし125ATで大変な思いをしたこの「30cmX15m」を走り切るっことができたのです.

 

 指導員「はい,ではまた周回してください」

 おなじように二輪車コースを3回まわります.

 

 指導員「ここでとまってください」

  指導員のそばで停まろうとします.

  かなり手前でエンストして停まってしましまいます.

  右手でスイッチをいれて,エンジンを作動させます.

  右手を回して左手をうごかして,まえに進もうとします.

 

  またエンストします.

 

  指導員「ギアを踏んで一速に入れてください」

   ギアが変わっていたのです.左足を踏んでギアチェンジ.

  なんとか進んで行きます.

  指導員「ではスラロームに入ってください」

   指導員がそのままスラロームのパイロンの間を進んで行きます

  自分もそのあとをついていきます

  

  125ATの教習の時のにもスラロームはやりました.全くできませんでした.

  しかし,このたびは違います.ゆっくりだからなのか,あるいは他の理由なのか.

  とにかく5か所のスラロームのパイロンを倒さずに通過できています.

 

 もしかして,自分にはバイクの才能があるのでは?

 大きな勘違いです

 

 この時間はこれでおしまいです.

 指導員「停止と発進にはまだ問題がありますね

     もう一時間同じ練習をしてください」

  ......当然です.

 何時間でも乗ります.時間はあるトシヨリです.

 

  

  


小型MT二輪免許への限定解除の件(D007)  はじめて「バイク」をあやつる

2023-08-15 20:48:41 | バイク

 

 私をのせた125ccバイクが前に進んで行きます.

 自分の体の下からは大きな音と振動が起こっています.しかしわたしが,60歳の私がバイクをうごかしているのです

 指導員「はい,一周まわってください」

  二輪専用コースをそのまま1周します.これはスクータと同じです.

 

 指導員「私のいるところで停まってください」

  指導員の方がいるところで停止しなければいけません.

  スクータ(125AT)は自転車とおなじように,両手でブレーキが掛けられます.両手を「じわじわああ」と握れば

 停まれます(前回の教習ではそれさえもできずに3時間くらいかけたのですが)

  バイク(125MT)は,右手の前ブレーキ,右足の後ブレーキのほかに,クラッチ(ギア:変速機)も左手で操作しないと

停まれません.

  指導員の方のかなり手間で右手と右足でブレーキをかけると.その場でいきなり停まります.もちろんエンジンストール.

  あとで思いますが,ギアは1速なので,そのままエンジンをかけて発進できます.

  嘘です.ふたたびエンストです.

 指導員の方の立っているところにたどり着くのに,大変な手間がかかっています.

 

指導員「ではもういちど同じ操作をして一周してください」

  左足着地.大原則です.右手を握り右足を後ブレーキに乗せています(ちゃんと踏んでいただろうか).左手を握ってエンジンをかけます.

 右手を回し,左手をゆっくりうごかします,車体が前に進みます.

 一周します.もちろん顔は進行前方の遠くを見続けています.これは125ATで受けた訓練です.

 

指導員「また私のいるところで停まってください」

 このたびは,左手のクラッチをかなりはやくから握っています.右手右足のブレーキをかけながら停まっていきます.エンストなし.

 「クラッチの切り方が早いですね」

 そうでしょう.そういう風にしたのですから

 「エンジンブレーキをきかせる必要もあるので.そのタイミングを覚えていきましょう」

   どうやって? 何回もこれを繰り返す必要があることに気が付きます.

 

 スクーターとバイクはまったく違う乗り物なのです.

 

指導員「ではまた同じ操作をして一周してください」

  同じように1周します.クラッチの切り方が早いままで停止したことは全く同じですが.

  でも2回続けて指導員の方のところで停まれます.

 

指導員「では平均台にのってください」

 一時間目から?

 ATの時も一時間目の50分のさいごに乗りましたが,後輪は乗らなかったんじゃなかったような,そういう状況でしたが

 

 やり方は覚えています.白線で停止.左右に大きく首を振る.

  勢いをつけて台に乗る.視線は常に相手方の徳俵のさらに向こうにある

 

 ホンダ125を走らせます.

  乗った.

  走った.

  落ちなかった.

 

 なぜなのでしょう.規定秒数はともかくとして125MTでは平均台から落ちなかったのです.

  

 

 

 

 

 

 

 


小型MT二輪免許への限定解除の件(D006)  はじめて「バイク」を動かす

2023-08-10 21:12:54 | バイク

 

とりあえず125バイクの引き起こしに成功します.

あっさりと.理由はわかりませんが,60歳のトシヨリでも簡単にできました.

 

指導員「では両手でハンドルをにぎって前に動かしてください.左手のクラッチは握ってください」

 そのようにします.バイクを前に進めます.

 

重い.

でもちゃんと前進められます.指導員の跡に従って,右方向,左方向にバイクをもって動かしていきます

 

指導員「では,バイクにまたがってください」

 またがろうとします.

 右足をあげるのに大変な苦労をします.

 

二輪車に乗る方は当たり前ですが,バイクにまたがる(サドルに乗る)には,両手でハンドルを握って

 そのうえで右足を高く上げてバイクの後部の上を通り越して右側に卸さなければなりません

 スクータとは違います

 

なんとか,右足をバイク右側におろすことができました.もう2年後ではできなかったかもしれません.

  悲しき60歳.ムスタファやムースターファ.(呪いの呪文ではありません9

指導員「左足を地面につけてください.これが基本の姿勢です」

 この後の教習でも繰り返し言われます.停まっているときは「左足が地面に着いている」状態でなければいけないのです.

 坂道でも.一時停止でも.平均台でも.

 

指導員「発進の手順をおぼえていますか?」

 そうです,私は「普通二輪自動車」の免許をもっているのです.たくさんの「運転条件」をもっているのですが

 二輪車を操縦することができる,という建前になっています.

右手で二つのミラーを触って調節します.ATの時は「儀式」みたいなものでしたが,MT審査ではこの後本当にミラーを

 調節しないと大変なことになることを知ります.

キーを回します.左手のクラッチを切ってエンジンスタートスイッチ.この点は「四輪中型8tMT」所持者の慣れです.

 

 自分の身体の下からエンジンの音と振動が感じられます.

 

指導員「では左手のクラッチをゆっくり離してください.右手と右足はそのままブレーキをかけてください」

 忘れていました.右手は握ったまま前輪ブレーキ,左足を踏んだまま後輪ブレーキをかけた状態でいるのです.

指導員「左足を踏んでギアを一速にいれてください」 そうします.

指導員「ゆっくりと右手右足のブレーキをはずしてください」

 そうします バイクの振動の仕方が変わります.わかります

指導員「左手のクラッチをゆっくり離してください」

 

 左手をゆっくりうごかします.むかしの4輪車半クラッチと一緒です

 

 私をのせたバイクが前に進みます

  「おおおおおおおおお」

 私は125バイクをまえに進めることができました 

 でもすぐにエンストします.

 しかし数センチでも.自分はバイクを前に進めたのです.

 指導員「もう一を左手のクラッチをきって,エンジンをかけてください」右手のエンジンスイッチを操作します.

 「もう一度同じ操作を.左手をゆっくり離して,右手右足のブレーキをはずしてください」

 

 私のHonda125が前に進みます.わたしを載せて車校の2輪コースの中を進んで行きます. 

 スクータのように右手を操作するだけではない二輪車.

 私自身が両手両足を操作して前に進んで行くマシンが進んで行きます.

 

  60年の人生ではじめてのことかもしれません.

 

 

 

 


小型MT二輪免許への限定解除の件(D005)  はじめて「バイク」にさわる

2023-08-01 20:57:17 | バイク

 

久しぶりに来るC校の二輪車教習コースです

昨年卒後したときには,「もうここには来ないんだ」と感慨にふせったものですが.

 

いま,こうしてヘルメットとグローブを手に同じ場所に立っことになります.

 

教習の1時間目

小型AT二輪で通っていた時と同じように,プロテクターとゼッケン(赤色)をつけて教習コースに入ります.

入り口の屋根が低いので,自然と教習コースに一礼してから入ることになります.

 「今回もよろしくお願いします」

さて.入ってみると私を含めて6人くらいの方がいます.もちろんみなさんは,わたしよりはるかに年齢が下でしょう.

 

車校のチャイムが鳴って,指導員の方3人がやってきます.

指導員の方の自己紹介の後に,ストレッチ.これも昨年やったことです.トシヨリにはすでにきつい.

 

では@@さん(自分)とXXさん,こちらへ.

指導員:「ββさんは限定解除ですね」 

  私の名前@@というのはすこし珍しいものなので,よくこの間違われ方をします.60年慣れています

私「@@です」

指導員:教習原簿を見て「ごめんなさい @@さん」

 もう一人の教習生はは普通二輪の通常の教習のはじめです.

指導員「ではあちらに行きましょう」

  二輪車が多く置いてあるところに行きます.

指導員「ではββさん,XXさん(もうひとりのかた)」  もう名前が間違っています.もうどうでもいいのです.

  「スタンドをはずしてみてください」

 二人は違う車体のものですが,同じように両手でハンドルを握り,足でスタンドをはずします

 

 重い!!

 

昨年のAT125スクータは大相撲の前頭筆頭力士くらいの重さがありましたが.

 今回のものは関脇クラスです.

なんとか両手でハンドルを抑えて,足でスタンドを払います.

指導員「ではそのまま後ろにさがってください」

二輪車コースの広い場所まで,二人ともバイクをひいていきます.

指導員「ではスタンドをもう一度かけてください」

 ふたりともその指示に従ってバイクを立てます.

 

このあとの指導員の方の行動.私は考えていませんでした.

二台並んだバイクを横に倒してしまします.

指導員「では引き起こしをします」

 

小型125MTでも引き起こしをするの?

 

全く考えていませんでした.

パートナーの普通二輪の方とおなじようにします.

左手でバイクの左ハンドルを持ち.右手でバイクの後ろ部分を持ちます.

 左足を前にして膝を立てます.

 右足を後ろに伸ばして,バイクのサドルに体をあてて前に押します

 *上にあげるのではなく,前に押す

指導員の方は,私のわきに立っています.当然です.事故を起こしやすいのは私のほうです

 

意外ですがすっと持ち上がります.

指導員「力がありますね」 スタンドをもう一度かけて終了です.

 

まさか125MTでも「引き起こし」をするとは思っていませんでした.

でも私にもできました.

 

教習が順調に始まる/続くということを勘違いさせる「引き起こし」でした

 

モチロン,このあと大変な教習が始まるのです