les 60 ans

les 60 ans
  (60歳を前にして 日々思うこと つれづれに:改題)
 小型AT二輪免許とその周辺の話

小型AT限定二輪免許の話 (038) 「第二段階 シミュレータ3+学科(04)」

2022-08-31 20:53:51 | バイク

 前回の訂正 

 水野晴夫さんの言葉を引用したのですが,言葉が足りませんでした.本当は下記のとおりです

  「いやあ 映画って本当におもしろいものですね それでは来週お会いしましょう」

 これは日本テレビ系列の「金曜ロードショー」の終わりで言っていた言葉です.もう水野晴夫さんも(「シベリア超特急」は東京池袋の映画館だったでしょうか),地上波テレビの映画劇場も,世間では重きをおさなくなっています.

 本当はこの引用で「いやあ二輪車って本当におもしろいものですね それでは車校でお会いしましょう」みたいなことを書きたかったのです.

 

 閑話休題 

 

 このことばをうちのわかいものは知りませんでした.いいです.漢文はトシヨリのスラングです.私たちだけでしっていればいいのです.

 なぜ私が二輪免許取得をめざしたか,ということに関する漢文もあります.この言葉は車校卒業して実際に免許を取得したあと,報告の手紙を差し上げた際に引用しています.その文章は後日改めて.

 

 10分の休憩j間をはさんで,「第二段階 シミュレータ3+学科(03)」の後半,学科が始まります.10分の休憩の間,トシヨリは行きたくなくてもトイレに行きます.三上,という言葉があります.「鞍上,枕上,厠上」です.これは「落ち着く場所」の代表例です.とりあえず行く場所の一つです.漢文です.カブではありません.小熊さん頑張ってください.わたしはあのラノベ好きです.

 今日は昔の言葉の引用が多いブログです

 時間になってシミュレータ室に4人集まります.

 指導員「では安全運転のビデオを見ていただきます.」

 PCのわきのモニターで安全運転に関するビデオ:考えてみるとこの言葉も歴史ある表現です.令和時代のいまなら? いいです.ビデオでいいです:を見ます.運転免許証更新の際に見る30分のものとおなじようなものでしょうか

 内容は2部に分かれていました. 1:高速道路での2輪車の運転  2.二輪車の2人乗り  が主なテーマです.

 まあ免許更新の際のものと同じようなものです.「ああそうですか」というようにしか思えません.ビデオを制作してくださった方々並びに,いつもこの映像を流している指導員のかたにお礼申しあげます.警察署や免許センターで毎日これを流している職員の方々には頭が下がります.

 秋月りすさんの4コマ漫画に「娘がその教習ビデオに出演している」という理由で,あえて交通違反をして違反者講習としてその映像(おそらくは,そのあと一生見られないであろう)をみて喜ぶ,というものがあります.

 

 閑話休題

 

 そのあとで指導員の方の法規に関する説明が再度あります,曰く「高速道路で走行できる二輪車の種類」(AT3号である私はできません),曰く「二人乗りができるまでの期間」「高速道路で二人のり(40年四輪を運転していますが,「舟(側車)」以外で高速道路を二輪乗りしている人をみたことがありません)」などです.

 指導員「二人乗りしますか?」  AT3号「絶対しません」 MT2号「いままでもこどもを後ろにのせたりしてますから」 この二人にのあいだには,非常におおきな溝があります.若いMT1号の方は沈黙です.免許取得後1年経過したら,後ろに乗せたい誰かがいるのかもしれません.Be Happy!

指導員「乗りたいバイクとかありますか」 AT3号「教習車と同じもの」 もう宿命の,永遠のライバルです.そういえば花形満さんのセリフは「好敵手」と書いてあって,フリガナに「ライバル」とあったよう思います.漢文です.

 このときの私には「いま闘っている前頭筆頭」以外の選択はありません.

 ほかに「125スクータの加速は大型バイクより大きい」とか「転んだ時の身体の守り方」なども聴きます.雑談みたいななかで「昭和時代には信号の停止線は2輪用と4輪用の2本あった」という話題が出ます.指導員の方とMT1号は全く知りません.MT2号は「そういえば二輪,四輪って書かれていたのがあったかも」というコメントです.この話を振ったのはAT3号です. 

 このようにして50分がおわります.これが学科? でも免許センターのビデオ30分と講義少々と変わらないでしょう.1990年代には,優良講習者には「ゆっくりとポスターを見る」だけでいい時代があったと聞いています.和室にある掛け軸の何と書いてあるかわからない漢文を見て,「なるほど」というふりをするのです.

 教習原簿を受付に返して,本日:3時間:は終了です.

 明日は「第二段階 みきわめ」です.

 

 

 


小型AT限定二輪免許の話 (037) 「第二段階 シミュレータ3+学科(03)」

2022-08-30 17:57:06 | バイク

 

 交通事故,というものは起こさないに限ります.そんな経験をわざわざする必要はありません.

 昭和時代の教育を受けた私は「苦労は買ってでもしろ」の精神がありました.昔は.

 いまはなるべく楽な道を選んで進んでいきます.その出口で父星一徹が待っているなんてことはありません.苦労をしないで人生おくれれば,なんと楽しいでしょうか.

 

 しかしこの世の中がそんなに甘いわけはない.道路での「もらい事故」.急な悪天候での「自損事故」などは防ぎようがありません.いま車校の一室で4人でモニターの前に座っているのはその「しょうがない」事故などを経験するためのものです.

 前述通り,事故を起こすようにプログラムされているのです.一般のソフトやアプリならマルウエアであり,PC/スマホ乗っ取りという状況です.コバヤシマル・テスト(原語ではKobayashi Maru Scenario)です.

 指導員「では,いまのシミュレータを復習してみましょう」

   復習?

 私は3番目の乗車でしたが,1番目の方(ここではMT1さん)の先ほど走った映像が写しだされます.

 録画機能です.指導員の方がMT1さんの走行についてコメントを加えつつ進めていきます.市街地を順調に走っていきます.信号,一時停止なども守っています.割り込んでくる車などにも対応しています.しかし停まっているバスの右を抜けたところでトラックにぶつかります.

 指導員「やはりよく見ていても,こういう事故はおこりますね」 この映像をみると,どうやらトラックは直進してきたのではなく.わきの道を左折してこちらに向かって来たようです.それは公道走行経験の少ない方は見落とします.

 2番目のかた(MT2さん)の映像です.市街地を順調に走っていきます.さらに郊外の風景をみながら快調に走っています.バイクに慣れている方なのでしょう.今回は大型二輪の教習なのかもしれません.停まるべきはとまり,あるいは慎重に速度を抑えています.しかし夜道の横断歩道が魔物です.歩行者を見つけて停まったときに,後ろから追突されます.

 ひどいプログラムです.法規を遵守したがために事故に巻き込まれたのです.MT2さん「やはり車校だと,完全に法規順守の走りでないといけませんよね」 指導員「その通りです.そして理不尽な事故もあります」 やはりベテランライダーなのでしょう.

 私の番です.ここではAT3号としましょう.これが変なスラングでないことを,ウエブ検索で確かめます......大丈夫なようです.ではここから私はAT3号です.

 とにかく教習で教わった通りの二輪操作と,いままでの四〇年の四輪車走行経験の組み合わせです.これ前記の通りです.市街地の渋滞のあいだから出てきた男性を跳ね飛ばします.嫌な思い出を再び再現させます.教習生をPTSDにするマシンです.ああ思い出したくない.これを書いているいまでも,男性が宙を舞うシーンが浮かびます.

 これが訓練です.でも年寄りにはキツイ. 指導員「やはり飛び出しはありますよね」  AT3「普段の四輪なら絶対行かないケースですけど...」 言い訳をするところが,ばか/あほ/だらです.

 シミュレータ3はこれでおしまいの時間になりました.教習生3人で「これでオシマイかしまし娘 またの逢う日を楽しみに」 ,,,こんな歌は歌いません.第一この後同じメンバーでセットの学科があります.それではまたお会いしましょう.水野晴郎でした.どうしてこう引用が古いのでしょう.


小型AT限定二輪免許の話 (036) 「第二段階 シミュレータ3+学科(02)」

2022-08-27 20:24:51 | バイク

  

 この炎の八日間に入った月曜日から,ほぼ毎日飲むアルコールをやめている話は前述しています.普段はニッカウヰスキーか二階堂を水割りです.水で割って容量が増えていく感じが好きです.かなりの貧乏性です.昔のおもいでですが試薬用の特級95%アルコールはウオッカの香りがしました.そういえば危険物取扱者の免状もそろそろ写真の貼り替えの時期です.卒業したら,車校入校時の写真をもらって消防署に行きましょう.

 体調がすこぶるいいのかもしれません.少なくとも前頭筆頭たるリード125に上手投げで倒されて教習所のコースで転んだあとも痛みはありません.人間25歳を過ぎると「痛み/疲れは2日後に出る」ものですが,いまは大丈夫です.目のカスミもありません.

 シミュレータ室にはアルコールや紙ナプキンなど置いてあることも前に書いています.このアルコールの抜けた59歳ならば,事故を起こすことが目的の授業でも大丈夫でしょう.

 パソコン画面のわきにいる指導員のかたにうながされて,AT用の踏み台をおろしてまたがります.ジャケットとヘルメットは脱いでいます.指示に従って発進です.右後方を確認してスタートスイッチ.再び右後方を確認して「郊外の市街地」という風景を走ります.バスを避け,タクシーに道をゆずり,一時停止や信号に従って走ります.

 信号の前方で右折をしようとする四輪車がいます.歩行者の信号が赤になりましたが,自分の信号は青のままです.進むつもりでいますが,意外と早く黄色に変わります.停まるか.しかし,サイドミラー(正面画面にあります)では後ろからトラックが迫っています.前方には右折車です.

 停止線では止まりません.ブレーキを緩めて横断歩道の上で止まります.中型四輪免許四〇年の知恵です.

   ふううううう.  大きく息を吐きます.

 これが事故の訓練なのでしょう.この度はなんとかなりました.シミュレータなのですが,本当に市街地を走っている雰囲気です.

  信号が青になって,右左を見てから発進です.次の信号を左にまわる指示です.こちらの信号は青です.信号の止まっている道は長く乗用車やトラックが連なって止まっています.左に寄せて左後方を確認して横に曲がると,先にトラックが荷下ろしをしています.普通四輪車でならなんとかと折れる道幅,二輪車ならそこそこ余裕をもって通れる間隔があいています.

 最近の私の四輪運転でのこういう状況下では,まず停まります.あるいは車両感覚の無さもあってですが,徐行で進みます.しかしこれは二輪の訓練です.ややスピードを落として進みます.

 

 右側の道に停まっているトラックの後ろから背広の男性が出てきます.

     ああああああああああああ.

 両手のブレーキとハンドルを強く握って,思わず立ち上がります.

 画面で人が大きく跳ね上がって倒れていきます.

 

 

 四〇年の運転歴の自慢は,人身事故を起こしたことがない,ということです.

 しかしこのようなことは,当たり前に起こることです.いまは気を付けていませんでした.数回前に経験した「四輪車にまきこまれかける」教習をいま思い出します.そのときも油断していたときに起こるようになっていました.いまも忘れていました.「人は飛び出してくる」ことを.

 立ち上がったあとで,先ほど以上に大きな息を吐き.ゆっくりとサドルに座ります.

 私のこの教習はこれで終了です.マシンをおりて,踏み台を戻して自分の席にもどります.

 脈拍数が大変なことになっています.指導員に許可をとってペットののみものを飲みます.

 COVID-19対策が目的ではない,アルコール/紙ナプキン/掃除道具は必要なくてすんでいます.

 

 まだこのシミュレータ教習は続きます. 

 

 

 

 


小型AT限定二輪免許の話 (035) 「第二段階 シミュレータ3+学科(01)」

2022-08-26 00:00:00 | バイク

 

 とにかく次回は「二段階のみきわめ」,すなわち「検定試験をうける準備になってもいいよ」というお許しをいただいたのです.

 仕事も勉強もそうでしょうか.若い時に「おまえ,これやってみなよ」と任されたり,あるいは勉強の時間に先生に教えてもらわかったことが本を読んで自分で考えたら解決できた,とか.一人前になったと感じるときです.

 ただ,気をちらしてはいけません.パズーはシータのことを考えてブレーキをかけるのを忘れています.まず集中でです.

 

 この後2時間は「シミュレータ3+学科」の2時間連続です.実車の時の防具やらなんやらをはずし,ジャケットを羽織ります.教本とICカード/中型四輪運転免許証をいれた肩掛けかばんを肩にかけ,ヘルメットとカーディガンを入れた手提げ袋をもって四輪校舎へ急ぎます.

 今回もシミュレータ教習は指導員1+教習生3です.受付で名前を呼ばれ,4人そろってシミュレータ室に入ります.

 指導員「今回は,実際の道路で事故にあう場面を想定した教習です」  危険予測,という授業です.

  さらに前に私が聞いたことを繰り返します.「気分が悪くなった方は,早めにいってください」 いままで2回のシミュレータ教習と同じ位置に,アルコール瓶,紙ナプキン,掃除道具などがあります.繰り返しますが,これはCOVID-19対策とは別の目的で使用されるものです.

 教習生3人は,今回も同じMT2人と私のAT1人です.すべて男性です. MTの一人の方はバイクの経験があるように見える30代の方です.大型二輪教習でも,小型ATと同じことをするのでしょうか.

 ATの私は最後に乗る順番,というのは当然でしょう.前に書いたとおり,私が乗るときには両足元の「シフト,ブレーキ」の代わりに足をのせる台を引っ張り出す手間がかかります.

 最初の方がのります.市街地を走ります.バスがとまっています.バスはな左ウインカーを出したまま,なかなか動きません.この大きなモニターでは,バスの乗車ドアのある左側の確認ができません.

 中央の車線は白です.右ウインカーを出して右側に出ます.出たとたんに正面からトラックが来ます.よくできたシミュレータです.ホンダの技術です.8耐優勝おめでとうございます.

 しかし,ここで終わりではありません.またバスの後ろから再開です.バスが走りはじめてから,その方も走ります.

 とにかく,事故を起こすようにプログラムされているのです.

 2番めの方.バイクに慣れているようです.ギアを難なくチェンジして進んでいきます.市街地を抜けて郊外のような風景になります.いつのまにか夜です.街灯はところどころにかありません.そのまま道なりに進んでいくと,曲がった先にトラックが荷下ろしをしています.そのかたは立派です.よけずに停まりました.その後に再発進です.トラックをよけて夜道を走っていくと,街中に戻って横断歩道に人がいます.ここでもちゃんと止まります.しかし,そのまま後ろから突っ込んできた車に追突されます.

 とにかく,事故を起こすようにプログラムされているのです.

 そのあとはまた市街地を流していきます.コンビニの前,というようなところで停止します.この方も終了です.

 次は私の番です.小型ATの私にはどのような事故がまっているのででしょうか.

 


小型AT限定二輪免許の話 (034) 「第二段階 小A5(03-03)」

2022-08-24 21:43:24 | バイク

 

 

 指導員「@@@さん お疲れ様です.次はシミュレータなので着替えて校舎にもどってください」

 

    ...いいの? あのクランクの通過で? まあほかはよくできているとは思うのですが...

 

 おもうに,私が「22000円余計に払った卒業までの予約プラン」だからこのままシミュレータ+学科にすすめたのではないでしょうか.すでに3回おなじ教習を受けているので.この時はそのように思いました.

 22000円.入校時にあたりまえに支払いました.普通の17歳の方にはできない年寄りの特権です.いまこの場から銀行ATMに寄れば,バイク屋でヤマハの三輪車でもスーパーカブでも現金で買えます.二つの銀行によれば映画「ローマの休日」で出てきたヴェスパだって買えます.今教習中の免許を取れば,一年後には奥さんをオードリーヘップバーンのようにみたてて後ろに乗せて走れます.しかし小金を持っている年寄りは特殊詐欺(オレオレ詐欺)に狙われます.ただ22000円では詐欺のほうも割にはあわないでしょうが.

 うかつなことは言えません.60歳前の私を入校させてくれた車校C校の名誉のために言います.

  「私はクランクにはすこし問題があるが,小型ATスクーターを操る資格がある」

 ことをこの車校で教えてもらったのです.現実に平均台(一本橋)ができています.ありがとうございます.

 

 前記しましたが,この車校のクランクは「本道から左折. 進んで右折. 次を左折. 出口で右折して広い通りへ」の順です.YouTubeにある多くの車校の風景はこれと逆の向きになっているものばかりです.教本はこの車校と同じ向きです(当たり前ですね).この逆向き:右手と左手の関係;すなわちパスツールの酒石酸の実験(高校の化学なんておぼえていませんね 私もです):だとよくわかりません.

 したがってクランクを何回も何回もお稽古しているときに,そのパイロンの本数と位置は覚えるようにしてきました.

 パイロンの位置: 

  1)まず左折する入り口のところに立っている 

  2)右折する角までに2本立っている 

  3)右折の直角の角の入り口・角・出口に計3本立っている 

  4)次の左折までに「たくさん」立っている(もう本数はわかりません) 

  5)前の右折同様に左折のところの入り口・角・出口に計3本立っている 

  6)クランクの出口までの中間に1本と,広い道への出口に1本立っている 

です.もしかしてこの車校は,他所より難しいのではないでしょうか.そう思ってしまいます.

 ただ,そんなことに気を取られているから「通過できない」のかもしれません.

 ふたたびこのC校の名誉のためにいます.「卒業生に正しい技術を教えている」のです.ありがとうございます.わたしはその訓練のもとでで卒業しています.

 左折してからはじまるこのクランクで,どこでブレーキをかけるべきなのか,すすむべきなのかをほかの車校のYouTube画像から推測してイメージトレーニングを進めています.

 さらに理論学習です.

 クランクの通路(パイロン)の幅は2mです.私の対戦相手前頭筆頭リード125の車体のスペックは,現在発売のものとほぼ同じと仮定した場合,

  「全長1.58m 幅:約70cm」

 です.

  A4の白い紙に,適度の縮尺で「2m幅のクランク路(距離はわかりません)」を書き,「1.6mX0.7m」の船型の図を重ねてみます.

  角の対角線の長さはは2mのルート2倍になるので2.8m.ここを「1.6mX0.7m」の船型がどうやって通過するかを昭和時代の方法で繰り返し試します.「普通二輪免許パーフェクトBOOK」という紙の本を買ったのと同じです.手の中に実際にある「紙」がいいのです.もちろん重要な位置のパイロンを書くことも忘れません.PCにデータをいれてシミュレートするなんて芸当はできません.

 これで次回の「みきわめ」がなんとかなるのでしょうか.