小型MT125二輪免許(普通自動二輪免許:ただし小型AT車に限る)から
小型125二輪免許(普通自動二輪免許:ただし小型車に限る)への限定解除教習の話です.
*こんなかたちの限定解除教習をする人なんていません.
車校内で,なんども「400cc」バイクに乗せられかけました.そのたびに
「私は小型二輪です」と言い続けてきました.
「指定自動車教習所の教習の標準について」
という警察庁交通局長通達(令和4年)があります.
二輪車の限定解除教習の項目は次のようなものです.
項目名 | 内容 |
1 車の取り扱い | ①車の扱い方 |
②スタンドのはずし方、かけ方 | |
③車の取り回し(前進、後退、8の字) | |
④車の引き起こし | |
2 自動車の機構と運転装置の取り扱い | クラッチレバー等の取り扱い |
ア.クラッチレバーの取り扱い方 | |
イ.クラッチペダルの取り扱い方 | |
ウ.チェンジペダルの取り扱い方 | |
3 運転姿勢 | ①乗車及び降車の方法 |
②正しい運転姿勢・ | |
・ 着座姿勢のとり方、7つのポイント | |
4 ブレーキ操作の仕方 | ① 前輪ブレーキの使い方 |
② 後輪ブレーキの使い方 | |
③ 前・後輪ブレーキの同時使用方法 | |
5 発進及び停止の仕方 | ① 発進の手順 |
② 停止の手順 | |
③ アクセルとクラッチの調和の手順 | |
④ 転倒防止の上手な足着き | |
6 変速操作の仕方 | ① 加速チェンジの方法 |
② 減速チェンジの方法 | |
7 円滑な発進・加速 | ① アクセル及びクラッチの調節の仕方 |
② 円滑な発進・加速 | |
8 速度の調節 | 加速、減速チェンジ |
9 ブレーキ操作 | ① エンジンブレーキ |
ア アクセルグリップを戻すだけの方法 | |
イ 減速チェンジによる方法 | |
② 目標に合わせた停止 | |
10 バランスのとり方(直線) | ① 姿勢のとり方、視点のとり方 |
② 安定した走行 | |
ア 車幅感覚 | |
イ 直線狭路コース | |
11 バランスのとり方(曲線) | ① 姿勢のとり方、視点のとり方 |
② 安定した走行 | |
ア 8の字 | |
イ 曲線コース(S字) | |
ウ 屈折コース(クランク) | |
エ 連続進路転換コース(スラローム) | |
12 坂道の通過 | ① ギアの選択 |
② 坂道における重心の移動(前・後) | |
13 坂道における停止及び発進 | ① 坂道でのブレーキ操作 |
② アクセルグリップ及びクラッチの調和 | |
・ 上り坂における発進 | |
14 オートマチック車の運転 | ① 安定した運転姿勢のとり方 |
② 発進と停止の仕方 | |
③ 加速と減速の仕方 | |
④ 低速走行時のアクセルとブレーキの調和 | |
15 交差点の通行(直進、右折、左折) | ① 信号、標識・標示の読み取りと対応の仕方 |
② 交差点への接近の仕方 | |
③ 交差道路の交通状況のとらえ方 | |
④ 対向車等の動きのとらえ方 | |
⑤ 歩行者等に対する気配りの仕方 | |
⑥ 交差点内の走行位置と速度の選び方 | |
16 カーブの体感走行 | ① オーバースピードの走行 |
② カーブでのブレーキ | |
③ カーブ出口での危険回避 | |
17 急制動 | ① 目標位置からの急制動 |
② 目標位置への急制動 | |
③ 模擬追突体験 | |
18 交通の状況及び道路環境に応じた運転 | ① 速度調節 |
② 行き違い及び側方通過 | |
③ 追い越し及び追い越され | |
④ 制動の時期及び方法 | |
⑤ 自由走行 | |
19 危険を予測した運転 | ① 危険要因のとらえ方 |
② 起こりうる危険の予測 ※ ※ ※ | |
③ 危険の少ない運転行動の選び方 | |
20 高度なバランス走行など | ① 立ち姿勢による走行 |
・ ウェーブ路又は波状路の走行 | |
② 特別設定コース走行 | |
ア 小回転 | |
イ 曲線・屈折コース | |
ウ 選択コース(マンホール・砂利道等) | |
21 教習効果の確認(みきわめ) | 場内コースにおける教習効果の確認(みきわめ) |
ということを習わなくてはなりません.
1.小型ATから小型MT125への教習項目は
「2~8,10」「9,11,12,13」「15,17,20」「21」
の4項目
2.小型MT125から400MT(普通自動二輪:限定無)への教習項目は
「1,4,5」「14A」「10,11,13」「15,17,18」「21」
の5項目です.