「ペットの郷日誌」-ここだけの話        

自然豊かな施設の風景や動物だ~い好きな管理人の想いなど、
毎日だらだら書いてます。良かったら寄ってって。

グッと我慢。

2009-10-28 15:40:07 | Weblog
3、4日前かなぁ?

「家の犬がもう危ないんですけど、私も年寄りな
もんで、もしもの時はどーしたらいいですか?」

と、お問い合わせをいただいておりました。

少しお話したあと、万一の時はお迎えにあがることもできますので、
ご安心下さい。お大事に…と電話を切りましたが、

今朝、とうとう力尽きたようで、お迎えご依頼の
電話がありました。

「見てるのが辛いので、なるべく早く」とのことで、
急いでお迎えに行くと、

70代後半くらいでしょうか? 
おじいちゃんがいらっしゃいました。

わんちゃんは玄関の中に横たわっていて、
体にかけられたタオルの上からでも、
かなり痩せているのが分かるほど。

最後までよく頑張ったねぇと手を合わせながら
心の中で声をかけました。

わんちゃんのそばには寒くないようにと気を使われたのでしょう、
毛布や暖房器具が置かれていたんですが、

何より辛かったのは、わんちゃんが寝ていた
玄関のあがりくちに座椅子が置かれているのを見たからです。

数日前に電話をいただいてから、危篤状態が続いていたのでしょう。
その間、おじいちゃんはその座椅子に座って、
ずっと見守り続けたんだと思います。

「赤ん坊のころに家にきて、よーく尽くして
くれたなぁ、ありがとな」と、涙を流してわんちゃんの
頭をなでるおじいちゃんの姿に、
思わず涙が出そうになるのをグッとこらえました。

誰だって可愛がっていたわんこやにゃんこが
亡くなるのはとっても辛いことなんだけど、

若い人はさぁ、また迎えることもできるでしょ。

そりゃ、同じ子とは2度と会えなくなるって
いうのはよーーく分かってるけどね。

でも、お年寄りは、またっていうのができないんだよ

わんこの寿命と自分の年齢を考えたら、
そう簡単に次の子ってわけにはいかないんだよねぇ。

それが分かるだけに、お年寄りが飼っていた
わんにゃんとのお別れを見るのは、ホントーーに辛いです

人間より寿命がう~んと短いことも、
自分が最期を看取らなきゃいけないことも、

そして、どんな子でもいつか必ずその日が来ることも

頭ではみーんな分かってるんだけど、そう簡単に
割り切れるものではありません

だけどねっ。

動物と一緒に過ごした時間は何物にも代え難い
心の財産になります。


な~んて、えらそうなこと言えないんですけど…





  「なんか、オイラまで泣きそうだぞ。
        おじいちゃん、元気出してね」 by部長