『冬のサクラ』、第7話の視聴率が上がって嬉しい。
残すのはあと3話。
祐を演じている剛君。
初回放送のときからいまだに治らない吹き出物。
私にはそれが痛々しく見える。
第7話は萌奈美の家族模様が描かれ、娘の琴音の悲しみが胸を打つ。
夫の航一を演じる高嶋政伸さん。
ホラー映画が趣味でコレクションを数多く持っているそうですが、そのノリの役作りです。
そして、時代劇の悪役のように見得を切る。
誇張しすぎていますが、
主役の二人の刹那的な愛が伝わってこないこのドラマを引っ張っていっている。
高嶋航一はこれはこれでいいのですが、航一を高嶋さんではなく他の俳優さんが演じたら、
かなり違う航一の人間像が出来上がったように感じます。
妻の萌奈美に愛はなく、横暴で自己顕示力の強い夫に見える高嶋航一。
しかし、脚本には妻を思う気持ちが随所に出てくる。
いるはずのない遠い場所で見つかった妻を、娘と一緒に迎えに行っている。
萌奈美の頭に腫瘍があると知ったとき、
「あのとき言おうとしていたのはそのことだったのか」と驚き、
「すぐ、自分の病院で検査をする」と言う。
「娘にとって母親は大切なんだ」
「たとえ意識がなくなっても、生きていればそれでもいい」
非情な顔で言う高嶋航一ですが、
この言葉は、娘にとっても自分にとっても萌奈美は大切な存在だと告白している。
このセリフも、演じる俳優さんによっては表現の仕方がかなり違ってくるのではないか。
でも、高嶋航一は面白く、『冬のサクラ』は悪役の高嶋航一が盛り上げているようにも思っています。