「だーい、どーんでーんがえーし!」と言ってる石橋貴明の顔が頭に浮かびました。この作者、後半はもう力技の連続です。いや~やられたやられた。始まりは大晦日のワシントン午前9時。地下鉄の駅で銃乱射事件が発生、市長の元に2000万ドルを要求する脅迫状が届きます。正午までに払わなければ午後4時、8時、0時に無差別殺人を繰り返すと。おっそろし~。手掛かりは手書きの脅迫状だけなのでFBIは筆跡鑑定の第一人者で元FBIの主人公に鑑定を依頼します。いや~筆跡鑑定だけで追っかける追っかける。感心しました。面白かったです。
前にチラリと書いた「銀英伝」。物凄く好きです。私は大昔にトクマノベルズ版を図書館で借りました。本編10巻外伝4巻の大長編です。今は文庫になっててそれだとちょうど倍の28巻。いや~すごい。でも読み始めればあっという間です。タイトル通りSFなのでSFがどうしてもダメという人以外はぜひ読んでみて欲しい作品です。私は図書館で2回借りました…。特にSFファンではない私がこれを手に取ったのには訳があります。私が大好きな漫画家の川原泉が「中国の壺」の中で「最近読んだ本」と紹介していたのです。「面白すぎて、あっとゆーまに読んでしまった」と。即、図書館に向かいました。川原先生ありがとう。川原先生が好きなアナタもいかがですか?
この前の漫画特集の時は立ち読みで済ませちゃったので今回は買いました。「ファースト・デート・シネマは何ですか?」というインタビュー記事が面白かったです。渡部篤郎が23歳の頃に見た「マイ・ガール」で「すげえ泣いた(笑)」とあって「マイ・ガール」が大好きな私としてはすごーくうれしかったり、レイザーラモンHGがデートがマンネリ化した時に思い切って「ムトゥ踊るマハラジャ」で攻めてよかったとあって、これまたすごーくうれしくなったり。「ムトゥ」バカバカしくて大好きです。あと、「彼が薦める、彼に薦める40作品」では「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」「銀河鉄道999」「銀河英雄伝説」などが最初にあげられていてちょっとびっくり。だって私、全部大好きなんです…。
ぶっとい文庫で950円もするのに帯に釣られて買っちゃいました。「どんでん返し16連発」。そそられるでしょ?この本の作者は映画にもなった「ボーン・コレクター」の作者です。いつもは長編を書いている人で、どれも面白いって評判なんですが、猟奇殺人モノなので恐ろしくて手が出せませんでした。だってあらすじの殺され方見ただけで怖い~。でも短編ならいけるかなと思って買ってみました。…すごく面白かったです。帯は私を裏切りませんでした。そんなこと言い切っちゃったらこれから読む人は期待し過ぎてつまんなく感じちゃうかな。私は最近短編集選びで惨敗中で多少点が甘いかもしれませんし。本をオススメするって難しいですね。ちなみにイラストは「ボーン・コレクター」に出てたアンジェリーナ・ジョリーを描こうとしてわけわかんなくなったものです。ああ無情…。
本屋で大掃除特集の「オレンジページ」を立ち読みしていたらみうらじゅんを発見!映画「パッチギ!」を熱く推薦してました。なんでもあまりにいい映画だったので井筒監督と飲みに行き、「あんないい映画撮ったんだからもう死んだほうがええんちゃう?」(うろ覚え)と本人に言ってしまったらしい。これはもう絶対にこの映画見なくっちゃだわ。
伝染病マニアの私の目を引いたこの本。「続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀が明らかになる!」とのこと。「医学界の陰謀」は、へえ~って感じで面白かったです。全体としてはまあまあかな。最近どうも「面白い!」と一気に読んでしまう本にあたりません。なんでかなぁ。幼児誘拐事件を扱った作品では野沢尚の「リミット」が面白かったです。誘拐事件の背景にもびっくりしましたし、展開もかなり面白かったです。ところで、イラストは映画「ロッタちゃんはじめてのおつかい」に出てくるめちゃめちゃカワイイぬいぐるみのバムセ。私もSサイズをひとつ持ってます。なんで突然バムセなのかというと、「陰謀」の鍵を握るのが豚だからです。…飛躍しすぎですかね。「ロッタちゃんはじめてのおつかい」と「ロッタちゃんと赤い自転車」はバムセだけじゃなくて何もかもがかわいらしい名作です。オススメですよ~。
例えるならば同窓会。昔はあんなにステキだったと思っていた山田太郎君(仮名)がふっつーのオッサンになってた時のなんとも言えないホロ苦い気持ち。この本を読みながらそんな気分になりました。昔はあんなに好きだった御手洗潔がこんなにも色褪せて見えるなんて…。島田サンの筆が鈍ったのか、私が大人の階段を上ってしまったのか…(by「みゆき」)。たぶん私の趣味が変わってきてるんでしょうね。ちなみに御手洗潔っていうのは名探偵の名前でシリーズになってます。最初の登場が「占星術殺人事件」。これ大好きです。この人の作品はトリックだけじゃなくてウンチクがいっぱい詰まってるところも好きでした。しかも必ず世間で大きな話題になる前のネタだったんですよね。ああ~ほんと昔は好きだったなぁ。
まずは背表紙にある解説文を。
「口から黒い粉を撒き散らしながら絶命する「黒手病」の犠牲者が全国各地で続出。(中略)人類の命運を賭けた戦いが始まった」…どうです?面白そうでしょ?実は私、伝染病モノに目がないんです。オススメは映画「アウトブレイク」ダスティン・ホフマン、その原作でノンフィクションの「ホット・ゾーン」リチャード・プレストン。米国同時多発テロで問題になった「合衆国崩壊」トム・クランシー。この3つは全てエボラ出血熱(映画はエボラっぽいもの)です。日本では「夏の災厄」篠田節子が好きですね。これは日本脳炎です。あと忘れちゃいけないのが「24」シーズンⅢ。これもエボラらしきものです。で、今回の「黒い春」。普通でした。物凄いのをたくさん読んでいるので恐ろしさがイマイチ。「伝染する恐怖」が控え目なんですよね。それよりも発病してしまった人とその家族のヒューマンドラマのほうがメインでした。むーん。伝染病マニアとしては物足りなかったです。…こんな感想は私だけだと思いますが。
「口から黒い粉を撒き散らしながら絶命する「黒手病」の犠牲者が全国各地で続出。(中略)人類の命運を賭けた戦いが始まった」…どうです?面白そうでしょ?実は私、伝染病モノに目がないんです。オススメは映画「アウトブレイク」ダスティン・ホフマン、その原作でノンフィクションの「ホット・ゾーン」リチャード・プレストン。米国同時多発テロで問題になった「合衆国崩壊」トム・クランシー。この3つは全てエボラ出血熱(映画はエボラっぽいもの)です。日本では「夏の災厄」篠田節子が好きですね。これは日本脳炎です。あと忘れちゃいけないのが「24」シーズンⅢ。これもエボラらしきものです。で、今回の「黒い春」。普通でした。物凄いのをたくさん読んでいるので恐ろしさがイマイチ。「伝染する恐怖」が控え目なんですよね。それよりも発病してしまった人とその家族のヒューマンドラマのほうがメインでした。むーん。伝染病マニアとしては物足りなかったです。…こんな感想は私だけだと思いますが。
FRaU最新号(12月5日号)の「マンガに見る、恋髪・モテ髪・転機の髪」を見ました。きっとこの記事を手掛けたのは私と同じ世代のはず。だって「NANA」や「おおきく振りかぶって」、「のだめカンタービレ」を取り上げつつもなぜか「うわさの姫子」まで。…ステキ。「ヒロインは髪を切ることで生まれ変わる」のところには「らんま1/2」のあかねちゃんと共に「王子と乞食」に取り組む亜弓さんの絵が。…ほんっとステキ。まあ実際に「今マネしたい髪」は「働きマン」や「ハッピーマニア」でしたがちょっと楽しかったです。
SFを久しぶりに読みました。全3巻。アニメ!って感じの表紙に買うのをちょっとためらったものの結構面白かったです。しかしこの女の人の髪の毛どこからどう風が吹いてるのか不思議ですよね~。
舞台は宇宙船が行き来し惑星間戦争もアリという世界。…SFですからね。でも舞台を宇宙にしただけで中身は災害パニック&復興ものなんです。すごい迫力でした。それもそのはず巻末の参考資料には阪神淡路大震災関連の本がズラリ。普賢岳の本もありました。それらを生かして大地震、火事、パニックから政治の無為無策、軍部の暴走までこれでもかこれでもかと畳み掛けてきます。まあ人物造詣は理想主義が入りすぎてちょっと人間臭さに欠ける気もしますが面白かったです。災害の心得なんかもさりげなく取得できたりして。
それにしてもびっくりしたのは本の中にまでイラストがあったこと。恥ずかしくて電車で読むの緊張しました。…そんなこと言いながら電車の中で「DEATH NOTE」を平気で読んじゃったりするんですけどね。
舞台は宇宙船が行き来し惑星間戦争もアリという世界。…SFですからね。でも舞台を宇宙にしただけで中身は災害パニック&復興ものなんです。すごい迫力でした。それもそのはず巻末の参考資料には阪神淡路大震災関連の本がズラリ。普賢岳の本もありました。それらを生かして大地震、火事、パニックから政治の無為無策、軍部の暴走までこれでもかこれでもかと畳み掛けてきます。まあ人物造詣は理想主義が入りすぎてちょっと人間臭さに欠ける気もしますが面白かったです。災害の心得なんかもさりげなく取得できたりして。
それにしてもびっくりしたのは本の中にまでイラストがあったこと。恥ずかしくて電車で読むの緊張しました。…そんなこと言いながら電車の中で「DEATH NOTE」を平気で読んじゃったりするんですけどね。
「とんまつり」とは?その地域の人は毎年吉例の祭りであるので麻痺しているが、その地域以外の人が初めて目にする時、思わず「どうかしてるよ、コレ!」とツッ込みたくなるような祭りの名称。あえてその抱きしめたくなるようなプリティさを「とんま」と表現し、とんまな祭り、ちぢめて「とんまつり」と命名したのである。(本文より)
そんなとんまつりが今日もどこかで繰り広げられていると思うといてもたってもいられないみうらじゅんが実際にその目で確かめて爆笑レポートにまとめているのがこの本です。こんなおバカな本を読んでいていいのかと自分に問いかけてしまうほどバカバカしいです。でもそんなおバカな祭りが今日も日本のどこかで行われているのかと思うと感慨もひとしおです。日本ってまだまだ捨てたもんじゃないですね~。…そんなことで感心するなって?
ちなみにイラストのとんまつりは「笑い祭り」。おっちゃんがユーモラスな白塗りの顔(頬に「笑」顎に「鳥居のマーク」!)で「笑え笑え」とはやしたてながら町を練り歩くんだそうです。いや~ス・テ・キ。
しかしこんなマニアックな本を貸してくれる人が同じ会社にいてくれてとってもうれしいです。
「とんまつりJAPAN」みうらじゅん 集英社
そんなとんまつりが今日もどこかで繰り広げられていると思うといてもたってもいられないみうらじゅんが実際にその目で確かめて爆笑レポートにまとめているのがこの本です。こんなおバカな本を読んでいていいのかと自分に問いかけてしまうほどバカバカしいです。でもそんなおバカな祭りが今日も日本のどこかで行われているのかと思うと感慨もひとしおです。日本ってまだまだ捨てたもんじゃないですね~。…そんなことで感心するなって?
ちなみにイラストのとんまつりは「笑い祭り」。おっちゃんがユーモラスな白塗りの顔(頬に「笑」顎に「鳥居のマーク」!)で「笑え笑え」とはやしたてながら町を練り歩くんだそうです。いや~ス・テ・キ。
しかしこんなマニアックな本を貸してくれる人が同じ会社にいてくれてとってもうれしいです。
「とんまつりJAPAN」みうらじゅん 集英社
そんなに好きじゃないけど気が付いたら買ってしまう本ってありますか?私の場合それが東野圭吾です。今回も前に読んだ「探偵ガリレオ」そんなに面白くなかったよな~なんて思いつつ推理モノの短編集が好きなんでつい買ってしまいました。面白くなかったというか淡々としてます。「5分間ミステリー」のちょっと長い版みたいな感じ。短編集なんだから深くないのは当然としても、淡々とトリックの説明されてるだけで登場人物に現実感が薄いような。…いやいや、文句言うなら買うなって話です。ハイ。ちなみにこの人、広末涼子主演映画「秘密」の原作者でもあります。それを読んでないで「そんなに好きじゃない」なんて言うのはおこがましかったかな~。他にも沢山映画化やドラマ化されてる本もありますしね。
この本はシリーズ物の推理小説でして、前作が8冊もあります。司法人類学の教授が主人公の推理小説なので推理は全て骨からです。ちょっと変わってるでしょ?これを読むとよくもまあ骨だけでこれだけわかるなぁと感心しちゃいます。もう9冊目なのでいいかげんマンネリ感も漂ってますが…。ただいつも旅行先で事件が起きるのでトラベルミステリーみたいな趣もあり、その土地のおいしそうな食べ物の描写なんかも楽しめます。海外ミステリーの割には読みやすいのもいいです。訳者がいいのかな?
ところで「骨」といえばやはり「はじめ人間ギャートルズ」でしょう。あの肉、ほんとにおいしそうでしたよね~。さっき検索してみたらDVD-BOXも出てるみたいです。久しぶりに見てみたいかも。
ところで「骨」といえばやはり「はじめ人間ギャートルズ」でしょう。あの肉、ほんとにおいしそうでしたよね~。さっき検索してみたらDVD-BOXも出てるみたいです。久しぶりに見てみたいかも。
「蝉しぐれ」を貸してもらって読みました。結論から言うとすごくよかったです。主人公の文四郎さんは私の中で結婚したい男性NO.1です。なんちゅうか「ひたむき」とか「誠実」とかいう言葉は文四郎さんのためにあるようなもんです。そのうえ強くてやさしい。う~ん、完璧。今の日本が忘れてしまった日本人の美徳がこの本にいっぱい詰まっています。…てゆうかこんな人江戸時代にもいなかったんじゃなかろうか。
この本、今映画化されて話題になっていますが私は見るつもりはありません。私の中で文四郎さんは2003年にNHKでドラマ化された時の内野聖陽さんだけなんですもん。いや~ステキでした。まだ見てないなら必見ですよ!原作を読んでわかりましたが、原作をすごく丁寧に、美しく映像にしています。しかも内野さんがぴったり!「エースをねらえ!」の宗方コーチもぴったりでしたが文四郎さんには負けます(独断)。あー本を読んだらまたドラマが見たくなっちゃったー!
「蝉しぐれ」藤沢周平 文春文庫
NHK金曜時代劇「蝉しぐれ」
この本、今映画化されて話題になっていますが私は見るつもりはありません。私の中で文四郎さんは2003年にNHKでドラマ化された時の内野聖陽さんだけなんですもん。いや~ステキでした。まだ見てないなら必見ですよ!原作を読んでわかりましたが、原作をすごく丁寧に、美しく映像にしています。しかも内野さんがぴったり!「エースをねらえ!」の宗方コーチもぴったりでしたが文四郎さんには負けます(独断)。あー本を読んだらまたドラマが見たくなっちゃったー!
「蝉しぐれ」藤沢周平 文春文庫
NHK金曜時代劇「蝉しぐれ」
今をときめく「東京タワー」の作者、リリー・フランキーのエッセイです。やぁっと文庫になりました。これも「東京タワー」効果でしょうか。ありがたいことですね。随分前からこの人の本が大好きです。…こんなに断言しちゃっていいのかな。なんせ内容は下ネタに次ぐ下ネタ。下品で下品でもうどうしようもないって感じなんです。でも!なんかいいんですよ。なんて言ったらいいのかなぁ。私のアタマとは違う思考回路を満喫できるというか。自分が考えてることとたいして変わらないことを書いてる本って面白くないんですけどリリー・フランキーは違います。下品な中にキラリと光る真理。これです。下ネタもイケるという方は是非一度手に取ってみて下さい。あと、邦画が好きな人なら「日本のみなさんさようなら」もオススメです。古今東西の邦画についてイラスト付きでリリー・フランキー的見どころを解説してくれてます。私はあまり邦画に詳しくないんですがこれを読むと見たくなります。…決して感動するためじゃなく。ちなみに「東京タワー」はまだ読んでません。本棚が狭いので気長に文庫化を待ちます。
リリーさんに興味が沸いてきたという方はぜひ見てください。
リリー・フランキーHP
リリーさんに興味が沸いてきたという方はぜひ見てください。
リリー・フランキーHP