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ペコペコ絵日記

なにはともあれ嵐

「夢のような幸福」三浦しをん

2008年03月15日 | 
三浦しをんのエッセイを読みました。エッセイを文庫で読むと話題が古いのが難点ですが、それを差し引いてもかなり面白かったです。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)に熱をあげるあまり、「G.I.ジェーン」「クリムゾン・タイド」をレンタルするところなんかニヤニヤしちゃいましたね~。だって私も全く同じことしましたから。ふふふ。懐かしいなぁ。「G.I.ジェーン」のホットパンツ姿はほんとにホットだったものよ。あと「ガラスの仮面」の速水真澄の女性経験について考察するところも読みごたえありました。やり手の若社長がマヤちゃんの恋心にまったくもって鈍感なのは、女性経験がないからなのか?から始まって、いやいやそんなことはないだろう…というより、そんなことあって欲しくないよ!よーし、再読して確認だ!なんてことが延々と書いてあるんです。「ガラスの仮面」ファンにはたまらないですね。オタク話だけじゃなく、日常の小ネタなんかも充実しているので、万が一アラゴルンも「ガラスの仮面」も知らない人が読んでも楽しめると思います。オススメ。

「不味い!」小泉武夫

2008年02月19日 | 
ばばかよオススメ本を早速1冊買いました。タイトル通り、作者の小泉武夫が今までに食べた不味いものを延々と語り続ける恐ろしいエッセイです。とにかくもうすごいです。さびれた食堂で食べたカレーが不味かったなんていうかわいい(?)ものだけでなく、タガメやらカラスやらエイやら世界中のありとあらゆるものを食べつくし、それがいかに不味かったかを科学的根拠も織り交ぜつつ(なんせ東京農大の教授で農学博士ですもの)面白おかしく書き綴ります。その表現力は凄まじく、あまりに真に迫っているので、読んでいるだけで口いっぱいに悪臭と不味さが広がるような錯覚を覚えるほどです。食事の前に読んだら食欲をなくすことうけあいです。でもこの人のすごいところは、そんなに不味くても最後まで食べるところなんです。本当に頭が下がります。とにかくもうインパクト大の読み物です。オススメ。

「うちのごきげん本」ばばかよ

2008年02月12日 | 
昨今の出版物ラッシュに翻弄され、時々何を読んでいいのかわからなくなってしまう私。そんな時は書評本をチェックです。今回は漫画家ばばかよ(すごい名前だ)さんのを買いました。本の雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていたイラストエッセイです。取り上げられていたのは私だったら手に取らない本のオンパレードだったにもかかわらず、読み終わった後には買う気満々で何冊かメモってしまいました。偉大だな、ばばかよ。気の抜けたイラストと鋭い洞察力を秘めた文章が絶妙なハーモニーを奏でます。特に「おっ」と思ったのは群ようこの「かもめ食堂」の紹介のところで「サチエさんが新しく作った世界は清潔すぎるようにも思える。男と女は違うからこそ面倒くさく、男の人の靴下は臭い。けれど、ままならぬことと共存していくことにも味はあるかもしれず…」と書いてあったことです。私も映画を見てから原作を読んだんですが、サチエさんたち三人が30代後半からの女性の生き方として理想だと思う半面、何かひっかかる…と思っていたんです。そのもやもやをすっきりと文章にまとめてくれました。あ~すっきりした。読む本に迷った時はどうぞ。


「誰か」宮部みゆき

2008年02月09日 | 
久しぶりに宮部みゆきを読みました。主人公が自転車のひき逃げ事故を調べていくうちに、意外な事実が明らかになっていく…という話のはずなんですが、途中でなんとなくわかってしまい、それ以上に意外と思うほどの展開もないまま読み終わってしまいました。この人本当に「火車」を書いた人かしらん?この小説でグッときたのは、主人公の杉村三郎が4歳の愛娘に「小さなスプーンおばさん」を読み聞かせるシーンだけです。この本、大っ好きでした。お話の内容もチラチラ出てきたんですが、全部覚えていましたね~。小さい頃の記憶力って偉大だ。ああ、もう一回読みたい。今度押入れをひっくり返さなくっちゃ。

「ねたあとに」長嶋 有

2007年11月24日 | 
今週から朝日新聞の夕刊で長嶋有の連載小説が始まりました。今までどんなに気になる作家が書いていても最後まで読み続けたことがないヘタレな私ですが、今回だけは最後まで読み続ける自信があります。と言っても長嶋有のファンではないのです。それどころか今まで読んだこともありません。私を引き付けてやまないのは挿絵を担当している高野文子なのです。この人の描く絵はシンプルなのに斬新で、ストーリーは奥が深いうえに面白いという最高の漫画家なのです。大大大ファンです。今日で連載4回目ですが、毎回期待にたがわぬ気の抜けた素晴らしい絵にうっとりしています。見逃している方はぜひご覧あれ。ちなみに小説はまだよくわかりません。私、麻雀わからないので。

「Enjoy!海外TVドラマLife」

2007年10月13日 | 
久しぶりに見た「CSI:マイアミ」(シーズン5が10/6から放送中)のホレイショが激太りしていたことにショックを受けてしばらく立ち直れなかった私。心機一転、雑誌「Enjoy!海外TVドラマLife」を買いました。話題の新ドラマ「HEROES」の特集から始まり、オススメドラマやイケてる(死語?)俳優の紹介、しまいにはドラマに関するゴシップまで網羅した逸品です。最近のアメリカドラマをいくつか見ている人なら結構楽しめると思います。特に面白かったのはマニアックスターファイル。色々なドラマで見かける脇役たちの特集です。も~「知ってる知ってる!」の連続でした。アメリカドラマって1話完結で毎回違うゲストが出てくるタイプ(「古畑任三郎」タイプ)が多いので、脇役の数が半端じゃありません。ですからそれをちまちまとチェックしていくと、「この人、あれにもこれにもそれにも出てる!」なんていう小さな感動がいっぱいなんですよね。日本のドラマより俳優の数が多いのでやり始めたらきりがないのもグー。さあ、アナタも海外ドラマの大海原へGO!

ナツイチ 集英社文庫

2007年09月01日 | 
どうもやる気が出ないというかなんというか、いいネタが思い浮かびません。そこで、無理矢理集英社文庫のキャラクターを描いてみました。この前唯川恵の「永遠の途中」を買った時に、そのキャラクターのストラップがついてきたもので。…ま、こんな日もありますわな。

新潮文庫の100冊 2007

2007年08月21日 | 
この前、同僚のカバンに文庫が入っているのを見つけた私は、好奇心を抑えることが出来ずに「何読んでんの?おもしろい?」と聞いてしまいました。どうもまだ大人の分別がちびーっと足りませんなぁ。でもその同僚は気分を害することもなく、その本が「江戸川乱歩傑作選」であることと、とても面白いことを教えてくれました。いい人だ。…そこであることに気が付いてハッとする私。「それってまさか新潮文庫の100冊のうちの1冊じゃない?」そう、私は100冊のうち2冊買うと必ずもらえるYonda?アロハブックカバーがとても欲しかったのです。でも100冊のラインナップは毎年変わり映えしないうえに、夏になる前に買ってしまっている本も交じっているので、1冊しか買えないままジリジリとした日々を過ごしていたのです。こうなったら大人の分別なんて言ってられません。私はそれでも出来るだけ丁寧に「よかったらそのパンダマークいただけませんか?」とお願いしたのでした。ありがとう、Nさん。私、早速応募したよ。

「大人の切り紙のほん」

2007年08月18日 | 
消しゴムはんこ(9/25)の本を去年買いましたが、予想外の難しさに雪だるまとカピバラを作っただけで挫折。今では情けない姉に代わって妹がカワイイはんこを作っています。…やれやれ。でも懲りない私はもう少し簡単そうな工作本を発見。その名も「大人の切り紙のほん」です。そう、「帰ってきた時効警察」の8話に出てきた「紙切り」です。ようし!私も霧山君とおそろいだ!これなら少なくとも霧山君よりは(作品名「ピースする人」イラスト参照)上手くできそうです。やるぞーっ!

「極大射程」スティーヴン・ハンター

2007年06月19日 | 
何を読んだらいいかよくわかんなくなった時はとりあえず映画原作です。今回は映画「ザ・シューター」の原作「極大射程」を読みました。ベトナムで名をあげた伝説のスナイパーが、とんでもなくスケールの大きい陰謀に巻き込まれる話です。国家規模の陰謀って大好きなんで自然と鼻息の荒くなる私。しかも銃撃戦が大迫力!「スナイパー」と聞いても「遠くから撃つのがうまい人」ぐらいしか思っていなかったんですが、実際は(いや、小説だけど)気の遠くなるような緻密な準備が必要でびっくり。プロだわ…。作者がガンマニアなのか、やたらと銃の説明が多くてげんなりしますが、そこをサラリと流してしまえば、壮大なサスペンスと過激なアクションが合わさった痛快娯楽作がアナタを待っています。ちなみに女性キャラクターにはちっとも面白味がありませんのであしからず。この本は隅から隅まで「ザ・男の世界」なのです。超オススメ。映画も見なくっちゃ。主人公のゴリことマーク・ウォールバーグのマッチョスナイパー姿は必見ですものね。

「香水」パトリック・ジュースキント

2007年05月26日 | 
映画「パフューム-ある人殺しの物語-」を劇場で見逃しました。衝撃のCM(画面一杯に大勢の裸!)を見てからずっと見たかったのになぁ。そんな時はいつもの原作チェーック。魅惑の裸シーンの謎も解けました。は~スッキリ。DVDでもぜひ見ようっと。肝心のストーリーはというと、かなり不気味です。舞台は悪臭に満ちた18世紀のパリ。主人公のグルヌイユは生まれながらにずば抜けた嗅覚を持っていました。その才能を生かし、やがて彼はパリで最高の香水調合士となります。さらなる芳香を求める彼はある日、なんとも言えないスバラシイ匂いに出会います。それはなんと純潔の乙女の匂い。やだわ、この人。そして彼はじわじわと道を踏み外していくのでした。とにかくグルヌイユが感じ取る匂いのくどい程の描写がゾクゾクします。まったくもって気持ち悪い。でもその不気味さが病みつきになるというかなんというか、どこがいいのかはっきりわからないのに一気に読んでしまいました。オススメです…と言いたいところだけれど、ほんっとに不気味なのでやめておきます。平気な人はぜひどうぞ。

「Q&A」恩田陸

2007年04月21日 | 
都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生。死者69名、負傷者116名。しかし時間が経つにつれてその事故の不気味さが浮き上がってきます。なんとどれだけ関係者の話を聞き込んでも、事件のはっきりした原因がわからないのです。いやーっ怖いっ!それをジワジワと解明していくこの作品、不気味さが全編を覆っています。文章も一風変わっていて、全部質問と答えだけ。びっくりです。しかしまあ、ほんっとに怖い。山本文緒とか唯川恵とかの女のドロドロっていう怖さじゃなくて、都市伝説の怖さに近い感じ。お風呂でシャンプーをしている時にふと背中がゾクゾクする感じとでも言いましょうか。あ~やだやだ。でも面白い。中盤までの面白さと怖さは凄かったですね。…しかーし!そこは恩田陸。ぜぇったいにすんなりとは終わらせてくれません。この人って恐ろしいほどのS気質なのではないでしょうか。でないとこんな読者を地獄に落とすような(ちと大袈裟だけど)オチは書けないでしょう。有り得ません。そんなラストに慣れている恩田陸ファンの私でもムカムカしました。途中まであんなに面白かったんだからいっか…という気持ちと、この人ならわざわざこんな終わり方にしなくてももっと普通に面白いラストも書けたんじゃないのか?…という気持ちがぐちゃぐちゃしています。そんなわけで手放しでオススメとは言えませんが、気になる方はぜひ読んでみてください。ちなみに今回のイラストはハードカバー版の表紙の絵です。中身に負けないぐらい怖いです。私が買った文庫版のカバーは普通です。よかった、文庫にして。

「魔界都市ブルース 幻舞の章」菊地秀行

2007年02月24日 | 
読んでもない本なのに書いちゃってもいいかしら?いいですよね?(←強引)前にも一度ちらっと書いたことがあるんですが(1/6)、菊地秀行の「魔界都市ブルース」シリーズが好きです。といってもいつ頃からか買わなくなっていたんですが、久しぶりに本屋で最新作の「幻舞の章」を見てびっっくりしました。夜神月みたいなのが表紙なんですもん。(←皆さんもぜひamazonの表紙画像をチェックしてください)なんと挿絵が末弥純から小畑健にチェーンジ。いや~驚いた驚いた。末弥さんの絵好きだったんですけどねぇ。なんせ主人公の秋せつらは老若男女問わずメロメロにしてしまう程のスーパーウルトラスペシャル美青年という設定なので、細部がはっきりしてないぼんやりした末弥さんの絵がすごく合ってたんですよ。細かいところはそれぞれで想像してちょうだいって感じで。それが小畑さんになったらパッキリしたただのオトコマエになっちゃったたわけです。別にすごーい美男子なんだからいいんですけど、「ありえないほどの美貌」ではなくなっちゃったような。う~ん、こんなこと切々と訴えるなんて私ってほんとオ・タ・ク。そんなこんなで今回のイラストは小畑版秋せつらを描こうとしたわけですが、オリジナルのあまりの美しさに挫折。目を描くのを断念したら匿名希望のカリスマ美容師みたいになっちゃいました。…古っ。

「格闘する者に○」三浦しをん

2007年01月13日 | 
「友達は人間に対する最高の尊称」
「『海流の中の島々』は人の孤独について描かれてる」
この二つにピンときた人なら絶対に楽しめるです。なにせ主人公も作者も生粋のオタク。ストーリーはオタクでぼんやりした性格の主人公が厳しい就職戦線に挑むというもの。話は結構普通なんです。めっちゃめちゃ面白いとかそういう感じではないんですよね。でもあちこちに散りばめられたオタクエッセンスにぷぷっときちゃって楽しめます。漫画が大好きで日々古本屋を巡り、妄想が生活の一部になっちゃっている主人公がとても他人とは思えません。漫画好きなアナタ、オススメです。そうそう、三浦しをんのオタクっぷりを楽しみたい方にはエッセイ集である「しをんのしおり」「人生劇場」のほうがオススメかもしれません。コミケに行っちゃうような作者のオタク生活が存分に味わえます。私は小説よりもエッセイの方が好きですね。…じゃあそっちの記事を書けって話ですけど。

ちなみに上記の出典は「CIPHER」「BANANA FISH」です。

「ニコチン・ウォーズ」クリストファー・バックリー

2006年11月04日 | 
映画「サンキュー・スモーキング」の予告編が面白かったのでぜひ見たかったのですが、ミニシアター系で上映館が限られているのでとりあえず原作を読んでみました。税込1050円の大盤振る舞い。でも買ってよかったです。人を食ったようなブラックコメディ満載で最初から最後まで楽しめました。主人公はタバコ研究アカデミーの主任スポークスマン、ニック。年間約50万人、1日にして約1200人もの人間の命を奪う罪深きタバコ産業の口先巧みな代弁者です。日々勢力を増す嫌煙運動を打破すべく、あることないこと織り交ぜながら文字通り人々を煙に巻いていきます。もちろん道徳・倫理などという単語はニックの辞書にはありません。真にアッパレな人であります。その頭の切れ具合も割り切り具合もほんとにスバラシイ。タバコの是非はともかくこの本は誰でも楽しめること請け合いです。オススメ。