ペコペコ絵日記

なにはともあれ嵐

「夜のピクニック」恩田陸

2006年09月29日 | 
「グロテスク」(9/23)を読んだ直後に読み始めたこの本、あまりの爽やかさに目がチカチカしちゃいました。違う…あまりにも違い過ぎる。同じ高校生なのにまるで別の生き物です。映画が公開されるということで、今世間は「夜ピク」ブームの模様。でもイマイチ乗り切れない私。だってなんだか「爽やか高校生活」のいいとこ取りなんですもん。自分が過ごした高校生活の甘酸っぱかったり苦かったりする思い出の中でキレイなところだけを抽出された感じがしました。だいたい顔がまずまずで頭がよくって冷静に周りを観察している高校生なんてどこにいるというんでしょう。なんていうか、人間のどうしようもないおバカなところとか薄汚れたところとかちょっと悪魔めいたところとか、そういう混沌としたところが全く無いんです。みんなサ・ワ・ヤ・カ。いい話で、「泣ける!」って言われるのもわかるけど、入り込めなかったです。…どうしようもなくひねくれた私なのでした。ちなみに今回のイラストはわかりにくいですけど加藤ローサちゃんです。映画に出演しているらしいですよ。かわい~。

「アベックシャバダァ」石原まこちん

2006年09月27日 | コミック・アニメ・キャラクター
いまどき「アベック」って死語では…とお思いでしょうが、この二人はアベックとしか言いようがありません。…いや、なんとなく。志だけはビッグなニート・ツネヲとオカルトマニアでちょっと危ない乙女・サヨが繰り広げる、不気味だけど愛に溢れた毎日。二人はいつもアフロモヤイ像前で待ち合わせをし、そこで延々しゃべり続けます。ただそれだけです。でもなーんか面白いんですよね。いや~やっぱり人生は愛ですな!なんて思ったり思わなかったり。絵は独特でぜーんぜんきれいじゃないので青年マンガが苦手な方は無理かもしれませんが、シュールなマンガが好きな方には超オススメです。

「晴れ ときどき はんこ」こまけいこ

2006年09月25日 | 
芸術の秋というわけで、新しい趣味にチャレンジしようかと本を買ってまいりました。その名も「晴れ ときどき はんこ」。今密かにブーム中の「消しゴムはんこ」の本です。そう、消しゴムを彫ってはんこを作るんです。ナンシー関の顔が浮かんだ皆様、今どきの消しゴムはんこはめちゃめちゃラブリーなんですよ~。ナンシーさんの切れ味鋭い似顔絵とはエライ違いです。時代の流れってすごいですね。この本には彫り方から図案集(イラストのマトリョーシカも図案集のものです)まで載っていて今日にでも始められそうです。今年の年賀状はこれで決まりかしら。うふふふふ。

「グロテスク」桐野夏生

2006年09月23日 | 
タイトル通りのグロテスクな作品です。「夜は娼婦・昼は一流企業のOL」だった女性が殺され、世間を驚愕させた東電OL殺人事件をモチーフにしています。主要登場人物は3人の女性。最初の語り手である「私」とその姉で怪物めいた美貌を持つユリコ。そして「私」の同級生、和恵。その3人が名門女子高で共に高校時代を過ごし、数奇な運命を辿るというストーリー。何がグロテスクってこの女性達の心理描写がそれぞれにグロテスクなんです。怖いっちゅうか、悪趣味っちゅうか、ほんと物凄いです。爽やかな話しか読みたくないと思っている人はぜーったいに読んではいけません。でも私には面白かったですね。怖い物見たさって言うんでしょうか。語り手が3人の持ち回りになっていてそれぞれぜーんぜん違うことを話すのも面白かったです。誰が本当のことを言っているのかさっぱりわからないんですもん。このあたりもグロテスク。そんなこんなでオススメで~す。

「イン・ザ・プール」オダギリジョー

2006年09月21日 | 映画(あ・か行)
奥田英朗の原作(3/22)映画化したものです。ドラマ「時効警察」でも何話か脚本を担当した三木聡が監督です。なんか独特の空気が同じでした。どこが面白いのか言葉で説明しにくいけどなんか笑っちゃう感じ。原作とはまた微妙に違うんですが面白かったです。しかしこの映画に出てくるオダジョーは衝撃的です。詳しい説明はamazonでも読んでいただくとして(ここにはとても書けない)、心の病を患って精神科医・伊良部(松尾スズキ)のもとを訪れたオダジョーは…しょっぱなから下半身丸出しでした。もちろん隠されてましたが(イラスト参照)、まったくもって衝撃映像でした。これを見るだけでもこの映画を見る価値があります。しかも田辺誠一も出てるんですよ。ナイスキャスティング!なんと誠ちゃんは水泳中毒の役なので、これでもかこれでもかと水着姿を見せつけてくれます。ブラボーッ!というわけでストーリーとは関係ないところでも超オススメな映画です。

「フライ、ダディ、フライ」岡田准一

2006年09月19日 | 映画(な・は行)
なんとまあ爽やかな映画なんでしょうか。…それだけですが。いやいや、それで充分でしょ。深みが足りない気もしますが、スッキリ爽やかなのでオールオッケー。しっかし岡田くんは麗しいなぁ…うっとり。バッサバサの睫毛の下に憂いを帯びた美しい瞳。ムキャーッかわいいーっ!この映画のために鍛え上げられた肉体をタンクトップ姿で惜し気もなく披露。ムキャーッ!…しつこい?ストーリーは娘をボクシングチャンピオンの不良高校生にボコボコにされた父親(堤真一)が娘のために体を鍛えて素手で闘いを挑むというもの。ちょこちょこ笑いと涙がまぶしてある、まさに青春ど真ん中ストーリーです。気分がくさくさした時にどうぞ。ただ気になる点が二つ。ひとつは岡田くんが踊る奇妙な勝利のダンス。私は笑っちゃってどうもこの映画に入り込めませんでした。あとひとつは岡田くんと堤真一(なぜかこっちは呼び捨て)が木に登ってしんみり語らうシーンで背景が急に合成になったこと。あまりのちゃちさに開いた口がふさがりませんでした。このあたりを許せるかどうかでこの映画の評価が分かれてくると思いますね~。

「プライド」ニコラス・ツェー

2006年09月17日 | ニコラス・ツェー
ついにニコラスのドラマ「プライド」をスカパーで見ました。なんつーかもーニコラス最高☆なんてお美しいんでしょう。悔しいのはディッキー・チョンの方がニコラスより出番が多かったこと。これは1話だけなのかこれからもずっとそうなのか気になるところです。あと画像が悪かったのには腹が立ちました。アクションシーンなんて滑らかに動かずにザラザラになっちゃってるんですもん。びっくりです。カミング・スーンTVめ。やはり自分でDVDを買えということなんでしょうかね。世間って厳しいなぁ。とりあえずもうしばらく考えようっと。まあ今日のところは「無極」ばりに扇子を持って敵をやっつけるニコラスが見れたのでよしとしましょう。

「セールス絶好調の“たらこキユーピー”、満足度は…??」

2006年09月15日 | コミック・アニメ・キャラクター
雑誌「Weeklyぴあ」による新曲対象のCDシングル満足度ランキングで、話題沸騰中の「たらこ・たらこ・たらこ」が最下位になったというニュースを昨日見ました。オリコン2位なのに。やはりこの世は光と影。アルディスとオリゲルドなのですね。…意味わかんないですか?わかんない人は秋の読書に「ガラスの仮面」をどうぞ。それにしてもこんなにネットで試聴ができる時代なのにたくさんの人が「うわっ失敗した!」とか家で地団太踏んでるなんてちょっと笑っちゃいました。いや、もちろんワタシも今まで何度も地団太踏んできてるからなんですけど。

「クラッシュ」ジェニファー・エスポジト

2006年09月13日 | 映画(あ・か行)
ロサンゼルスで暮らす人々の二日間を綴った群像劇です。「ブロークバック・マウンテン」(4/10)を抑えてアカデミー賞の作品賞・脚本賞・編集賞を獲りました。会社の人にオススメだよ~と言われて見たんですが、私の好きな軽くてノリのいい映画ではなく、重くて見終わった後に心がザワザワする映画でした。「クラッシュ」とは人と人が物質的にも精神的にもぶつかりあうこと。アメリカ人の心の底に根を張る「差別」が主題になっています。映画は淡々と重過ぎる現実とささやか過ぎる救いをえがいていきます。ああ、見てるだけで辛い。でも目が離せませんでした。ということはやっぱりいい映画なんでしょうね。ところでこの映画、出演者が多いのに知ってる人ばっかりでびっくりしました。言わずもがなのサンドラ・ブロックに「ホテル・ルワンダ」のドン・チードル。マット・ディロンに「M:I-2」のヒロイン、サンディ・ニュートン。そして「TAXI NY」(3/27)の美人捜査官、ジェニファー・エスポジト。絵では表現しきれないほど美人です。でもサンドラ・ブロックのほうが大スターなんですよね。ハリウッドってフ・ク・ザ・ツ。

「デスパレートな妻たち」エヴァ・ロンゴリア

2006年09月11日 | ドラマ(海外)
こんなギリギリになってオススメして間に合うのかとハラハラしながら書きますが、今日の深夜から「デスパレートな妻たち」の一挙再放送がNHK-BSで始まります。録画の準備はできてますか?(←強引?)これはもうほんっとに心の底からオススメします。どんなストーリーなのかはコチラをご参考に。郊外の閑静な住宅街で突然一人の主婦がピストル自殺をするところから物語が始まり、彼女と仲の良かった主婦4人のデスパレート(崖っぷち)な日々が次々と明らかになっていきます。タイプの違う4人の主婦のそれぞれの日常に潜む様々な葛藤が、ワイドショー好きにはたまらないスリリングさで展開されます。まさに笑いあり、涙あり、サスペンスありのキング・オブ・ドラマ。ああ、一人でも多くの人に見ていただきたい!ちなみに「トランスアメリカ」(9/9)の主演女優、フェリシティ・ハフマンも出演してま~す。

「トランスアメリカ」ケヴィン・ゼガーズ

2006年09月09日 | 映画(さ・た行)
ミニシアター祭り(いつの間に?)第二弾は「トランスアメリカ」です。これは前からずっと見たかったんです。「デスパレートな妻たち」で人気上昇中のフェリシティ・ハフマンが「性同一性障害の男性」を演じると聞いていたので。そんな好奇心だけで見に行ったんですが、予想を上回ってすごく面白い映画でした。まずフェリシティのすんばらしい演技!「女装している男」にしか見えませんでした。ゴールデングローブ賞主演女優賞は当然でしょう。そして画面に華を添える美少年も!「リバー・フェニックスの再来と評判」(チラシ参照)のケヴィン・ゼガーズ。そこはかとなくレオ様の若い頃にも似ている美少年が、池で裸で泳いだり、ベッドでパンツ一枚だったり、おじさんと絡んだりとサービスたっぷり(ちなみにボカシは入っていませんでした)。鼻血ものです。テーマ自体は重くて見終わった後も色々考えさせられる映画ですが、気の効いた会話と個性が強い脇役達の存在で、かなり楽しい映画でもありました。これまたオススメ!

「キンキーブーツ」キウェテル・イジョフォー

2006年09月07日 | 映画(あ・か行)
ミニシアター映画を見てきました。その名も「キンキーブーツ」。キンキーブーツとはいわゆる「女王様ブーツ」。エナメルにスーパーヒールのセクシーブーツのことです。そう、この映画はイギリスの田舎町にある倒産寸前の靴工場が、ドラッグクィーン御用達のキンキーブーツ作りで一発逆転の再起を狙うというとんでもない話なんです。面白そうでしょ?イギリス映画らしくふつふつと笑いが込み上げながらも時折ホロリとくるステキな映画でした。「フル・モンティ」「ブラス!」が好きな人ならきっと楽しめると思います。最高だったのはドラッグクィーンを演じたキウェテル・イジョフォー。黒人でごつい大男なんですが、見てるうちにラブリー&セクシーに思えてくるのが不思議です。キンキーブーツマジック?それにしてもこんなに面白い映画がちっこい映画館だけでひっそりと上映されているのが残念です。おすぎもこの映画をえらく褒めていたらしいんですけどね。…そういえばおすぎと映画の趣味が合ったのは初めてかも。

Meets Regional 10月号

2006年09月05日 | 
読んでもいない雑誌のことを書くのはどうかと思うのですが、本屋であまりにもびっくらこいたので書かせてもらいます。なんと今店頭に並んでいる「Meets Regional」の表紙がギャートルズなんです。ワタクシ、ぜーんぜんグルメじゃないのでこういう雑誌はほとんど読まないのですが、それでもフラフラとレジに持って行きそうになるほどにラブリーでした。キャッチコピーは「新説 肉×ワイン」。「オレに肉塊を食わせろ!」ですって。やはり肉と言えばギャートルズなんですね。でもギャートルズに出てくるのはワインじゃなくてサル酒のはず。…細かすぎ?

「FBI 失踪者を追え!」

2006年09月03日 | ドラマ(海外)
NHK-BSでシーズン2が放送中の海外ドラマです。会社の人に面白いと教えてもらったので途中から見始めたんですが、本当に面白いです。面白いのでスカパーで放送中のシーズン1も見始めました。ストーリーはタイトル通り失踪した人をFBIが捜すというもの。なぜ失踪したのかを徐々に推理していくのがスリリングです。一話完結で、毎週重々しい話の連続なのが日本の連ドラとは違いますね~。お国柄でしょうか。今日見た話もサウジアラビア出身の医師がテロリストと疑われる話で、ものすごーく重かったです。ものすごーく面白かったんですが。ちなみにBSでの放送は今週で終わりです。…今さら薦めるなって?すみません。今回の絵は捜査官の一人、金髪美女のサマンサ(ポピー・モンゴメリー)です。アメリカドラマらしく、毎回素晴らしい谷間を披露しながら頑張ってます。ちょっとタレ目なのがラブリー♪

「24 シーズンⅤ」

2006年09月01日 | ドラマ(海外)
最近「24 シーズンⅤ」のテレビCMを見たんですが、めっちゃ面白いですね~。見てない方はネットで是非チェックしてください。ジャック・バウアーの自分勝手ぶりがかなり笑えます。そしてジャックを怒鳴れるのはシェリー(イラスト参照)だけ。…なんて言いつつも実はシーズンⅣも見てないんですが。でもまあCMではしつこく「初めて見ても楽しめる!」って言ってるし、問題ないかな。それよりテレビで一挙放送やってくれないかなぁ。シーズンⅢをフライング(9/29)したのがトラウマになっているのでレンタルするのを躊躇しちゃうんですが。ところで、なんで今までほったらかしていた「24」が急に気になり出したかというと、8月27日に行われたエミー賞授賞式で「24 シーズンⅤ」が作品賞・主演男優賞・監督賞などを受賞したというニュースを見たからなんです。そんなに面白いのか?と急にそわそわしてきちゃいました。超ミーハーなワ・タ・シ。レンタル開始は明日からなのでご覧になった方は是非感想をお聞かせ下さい。