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産まれて数カ月だけの故郷。大崎上島。こんな偶然が。

2011-12-30 21:13:27 | その他
僕の故郷、大崎上島は潮待ち風待ちの島と言われる。
昔の船は、司馬遼太郎の菜の花の沖などを読むとよくわかるが
帆が一つなので、風の向きや潮の向きで走らないのだ。
だから港でその潮や風を待たなければならない。


実際、風待ちの偶然ですごい話がある。

7年ぐらい前。
僕のお金持ちの友人がヨットを買い換えた。
そのヨットが九州にあって飛行機で取りに行き、
瀬戸内を航海して大阪までクルージングするという。
6日ほど日にちがかかるのだけれど、僕は仕事で休めず行けなかった。
このことはいまだに残念でならない。

僕の娘が行きたいと言い、彼の4人の子供たちに交じって行くことになった。
関空で片道の飛行機代を渡したが、後で娘がVIPルームで何とかかんとか。
まさかファーストクラスに乗せたんでは?内はそんなお金ありません。
知らんぷり。それはいいんだけど。
ヨットはキッチンもトイレもついていて6人ぐらい寝れる船だ。
乗るだけなら10人以上乗れるぐらいのヨットで
夜はどこかの沖合に停泊して眠るのだ。

九州出航3日目ぐらいに(行く前日ぐらいから気になっていたが)台風がドンピシャで
瀬戸内海に向かってくることがわかった。
僕は大阪で心配だったが位置がはっきりわからないのし、どうにもならない。

ヨットは転覆しても復元するように底にキールというのが付いているので、
水深の深い港でないと入れない。
彼は港で非難すべく、海上保安庁や警察に問い合わせていたようだ。
やっと見つかった水深の深い港に避難してから、僕に電話をしてきた。

彼の話からどうも僕の故郷の島じゃないかと思いだし、
彼に島の人に聞いてもらうと、本当にそうだった。
なんという偶然だろう。たくさんある瀬戸の島で僕の故郷に入るなんて。

それも少し意味が違うが、風待ちの島に台風のかぜよけに。

予定ではその島の側を通ることもなかったんだから。
台風が招いた偶然。
島にいる叔父さんに電話をしたら、足が悪くて訪ねて行けないと。
友人も偶然を喜んでくれて、次の日娘を唯一島で知っている
父の弟の家に連れて行ってくれた。

今回亡くなった叔父さんだ。娘はほとんどあったこともなく、喜びもなかったが。

船大工のおじさんはもう船を作っておらず、
昔、僕たち甥に1台ずつ作った小舟を友人にヨットで引いて、
もって帰りなさいと言ったらしい。

友人は問い合わせてきたが、もらって帰っても繋いでおく所もなく
使うこともないので断った。
そうなんです。この船大工の叔父さん、
当時、大阪の兄の子供4人に(5人兄弟だけどその時は4人)
1台づつ一人乗りの小さな船を作ってくれたんです。
夏休み、田舎に帰った時乗った記憶があります。
少しの波でバランスを取るのが難しく、
みんなあまり乗らなかったと思う。
今でいうカヌーぐらいの大きさ。和船のシーカヌーと言えるかな。

子供2人を僕は田舎に連れて帰ったことがなかった。
だから、神さんが娘を連れて行ったのかもしれない。
この偶然の話。僕はとっても気に入っている。

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