横田滋さんが5日に亡くなってから
TVを見ていると「安倍首相は何もしていない」と
安倍批判をするコメンテーターが多い。
サンデーモーニングの青木理など、
拉致問題は安倍政権の一丁目一番地と茶化しているようで、
圧力をかければいいという路線、
最近は無条件に話し合おうと何もできていないと批判。
物事の批判は誰でもできる。
TVという大きなツールが使える立場でこんなことしか言えないのか。
一方、横田滋さんの子供、横田哲也さんが9日の会見で
「あるジャーナリストやメディアの方が、
安倍総理は何をやっているのかというようなことをおっしゃる方もいる。
北朝鮮問題が一丁目一番地で掲げていたのに何も動いていないのではと。
安倍総理、安倍政権が問題なのではなく、
40年以上も何もしなかった政治家や、
北朝鮮が拉致などするはずないと言ってきたメディアがあったから、
ここまで安倍総理、安倍政権が苦しんでいる。
安倍総理、安倍政権は動いてやって下さっている。なので、
何もやっていない方が政権批判をするのは卑怯だと思う」
と訴えたことが注目されている。
この問題で拍手喝采は不謹慎といえるが、
まさに私の思いそのものだ。
これはまさに青木理に対して言ったもの。
そしてその他大勢の
安倍批判しか言えないコメンテーターたちに言ったものだ。
今回、若いタレントの指原莉乃さんがTVで
この横田さん親子の言葉を聞いて
「何も思わない日本人なんていないと思った。
もっと若い人も知らなくてはいけないと」
言った言葉で少し世間に広がったように思う。
指原さんにも知ってほしいこと。
日本人拉致問題が起こった背景は
北朝鮮から韓国に工作員を送りづらくなり日本経由、
日本人になりすまし工作することに転換した。
日本人を拉致し、日本語や振る舞いを教育するようになった。
大韓航空機爆破事件の金賢姫が日本人のパスポートを持ち
後にその教育係は拉致被害者の田口八重子さんとわかった。
拉致は主に1970年代後半から80年代にかけてで
1980年に産経新聞が疑惑をスクープ報道したが
世間は冷ややかだったという。
「北朝鮮がなぜ中学生の女の子を拉致しなければならないのか。
日本人を拉致するはずがない」政治家、東大教授などの有識者にも
北朝鮮を攻撃するためのでっち上げだ。と主張する人がほとんどで、
当時絶頂の人気があった社会党党首、土井たか子がその筆頭だ。
尊敬される有識者や庶民派とイメージされた、土井たか子の考えが
世間の支配的な空気だった。
土井たか子はさらに拉致の実行犯・辛光洙の釈放を求める要望書を、
後に首相になった菅直人とともに韓国政府に提出している。
この時期、産経新聞だけが拉致だと追っていたが、
他のメディアは北朝鮮擁護に近い報道していたところもあった。
当時、北朝鮮や旧ソ連の工作員を何人も捕まえていて、
海岸付近から人が突然いなくなるケースも相次ぎ、
北朝鮮の拉致では無いかと警察も疑いを持ってはいた。
日本海で北朝鮮の不審船を見つけたことも何度もあり、
海上保安庁や自衛隊の航空機が追いかけたこともある。
しかし銃撃戦のようなことになってしまうと大変なので
実力行使は遠慮していて、
不審船が北朝鮮の領海に入ってしまえば引き返さざるを得なかった。
海上保安庁のレポートでは、1963年以降、
途中まで行って引き返して来たことが20回もある。
実力で止めていれば、その後の拉致は起こらなかったかもしれない。
国会で初めて「拉致の疑いがある」という話が出たのは1988年、
梶山静六国家公安委員長が言及してからだが、
北朝鮮は1990年代に入ってからも否定し続けていたし、
やはり証拠がなかった。
拉致問題で書かれているのはこんなことだが、
日本には北朝鮮、韓国、中国を擁護するマスコミや著名人が多く、
実力で止めると大変な批判が及ぶ。だから誰も、どの組織も何もしない。
恐れるあまりこんな結果になってしまう。
私は小さい頃から、近隣他国に拿捕される日本船にやりきれないものがあった。
船を略奪され、賠償を要求され、長期勾留され、時には殺された人もいる。
日本の領土と言いながら、日本の了解まで放られながら。
この拉致事件が知られた時、
真っ先に思ったのは、先に書いた事実のようなこと。
みんなが否定する時代に、私の頭の中ではこんな空想が。
海保が追跡した不審船の中に拉致被害者がおり、
日本の領海の中なのに、どんな悔しい思いをしていたか。
なぜ国際問題になることが怖いのか!
日本の領海で不審船を検問して、
もしも何もなくてもなんら非難されることがあるのか。
今となっては、特殊部隊が潜入して救助するぐらいしか方法がないが。
そんなことなどできるはずもない。
もう一つは、北朝鮮擁護をしていたマスコミが
何度も声を大にして、世界に発信し続ければ、世界からの批判で
北朝鮮の情勢が変わったかもしれない。
これがいちばんの方法だったと思う。
その、朝日や毎日が逆に批判的なんだから。
まず、平和憲法と「平和」をつければ正しい認識と反対材料にする
少数の反日国家擁護派の声以上に
声も出さない、多くの日本人がこの憲法を改憲するべきだ。
産経、読売以外のマスコミの改憲材料にしているなどの捏造に負けずに。