農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

畑から一句(俳句)
畑のエピソード(エッセイ)
畑の感動(写真)

鍬(くわ)休め 仰げば、青葉 御前山

2018-04-09 11:28:28 | 日記
今年の春は駆け足でやってきて、急ぎ足で通りすぎてしまいました。季節の変わり目は、油断をしていると、知らない間に様変わりしてしまう教訓ですね。数日前にあれだけ見事に咲いていた満開の桜も、3日、4日で葉桜となってしまったわけですが、うす茶色をしていた木々がうす緑色に色合いを変えたことに気が付いた感動は、素晴らしいものがありました。ちょっと大げさではありますが、季節の変化にいち早く気付くと人生の愉しみがまた一つ堪能できます。季節が多彩な変化を見せてくるこの時期、週末ごとに、ここ上野原の自然に出会える私たちの愉しみは測り知れないものがあるのです。感受性の鋭い、農園のメンバーたちは、春を愛でる喜びに浸っているわけです。クルマの運転に専念している「ピアンタ」さんには申し訳ありませんが、「レッドブーツ」女史、「レデイバード」さんを始めとしたわくわく感、高揚感は、農園に着いてからも続きます。今回の作業の中心は、先週に引き続き、じゃが芋の植え付けですが、ピアンタで土起こしをした後の畝作りと、種いもを蒔くための溝作りは、かなりの力仕事。鍬を振り下ろす手を休め、時々見上げる向う側の御前山の緑に安らぎを覚えてしまいます。先週、畝作りをしながら眺めていたのが桜でしたが、今日はもう爽やかな新緑が私たちの農園を見下ろしています。言ってみれば、目の保養と、心の保養を味わっているわけです。3つの御前山が農園のまわりを取り囲んでいる上野原の自然の多様性は、尽きるものがありませんね(ストロー・ハット)。










さくら咲き 見上げる空の 碧さかな

2018-04-02 11:08:36 | 日記
満開の桜には、抜けるような碧い空がとても似合うようです。寒さで開花の遅れていた農園にも春が来て、畑に続く御前山の麓を、あっという間にさくら色に染めたのです。そう、3月最終土曜日の今日、碧い空と淡いさくらの流麗なコントラストを仰ぎ見て、毎年恒例のじゃが芋の植え付けに取りかかったのですが、ちょっと疑問がありました。ほぼ来るたびに、雲のない碧い空と出会える、上野原の不思議について、晴れ女の「レッドブーツ」女史を筆頭に、どのメンバーも理由を知りたくなったのです。それは、なぜ? 気象専門家の話では、山梨の地形と気候が、影響を与えているという意見です。ひとつは、上野原を始めとする内陸部には、雲を作る湿った空気が入り込みにくい点。それと、西側にそびえている3000メートル級の南アルプスの山々が、西方から雲を運んでくる偏西風を遮る点にあるようです。まさに、「目から鱗」、勉強になりました。疑問が解けたところで、新じゃがに目を向けますと、そろそろ植え付けのデッドラインの到来です。料理好きでグルメな皆さんの意見をもとに、昨年から予約していた種いもは、楕円形の形状のメークインとキタアカリ。正反対の特長と、味わいを持つ2品目の栽培にチャレンジです。よく知られていることですが、メークインの特長は煮崩れのない、ねっとり食感。一方のキタアカリは、煮崩れはしやすいけれど、ホックホクのおいしさ。このおいしさを頭に描いたら、隣の畑のご主人の指導を受けた、「レデイバード」さんの出番です。「レッドブーツ」女史と一緒になって、「ピアンタ」さんが耕うん機で作った畝に、種芋を並べてひと休み。それにしても、ひと汗かいてから見上げる桜と空には、特別の感動を覚えてしまいますね。(ストロー・ハット)。