水中フォトグラファーをガイドするのって難しいですね。
まず、その人がどういう写真を撮りたいのかを理解しないと駄目。
珍しい魚を撮りたい!
綺麗な写真を撮りたい!
私は老眼だからあまり小さいの駄目ね!
大物だけでお願いします!
人によってその希望はまちまちです。
自分は、珍しい魚の写真よりは綺麗な写真が好き。
この綺麗な写真をガイドするのがなかなか難しい。
目で見たそのワンカットと、写真にしたときのそのワンカットは必ずしも同じではないから。
ガイドにはその仕上がりがわかっても、実際に撮っている人からすれば、何でこの魚?
って思うときも多々あると思うんですね。
ガイドと感性が違えば、イメージできる仕上がりもまったく違います。
だから水中での呼吸が合わないときも多々あります。
たとえばこのエビ。
アカシマシラヒゲエビですけど、超ベテランダイバーからすると、
「はっ??このエビ撮れってか??」
って思う人もいるかもしれません。
でも、こんな感じだったらどうだ!
一般種でも、撮りかたによっては綺麗に仕上がるんです。
自分はこのパステル調が大好きです。
ロンハーの奇跡の1枚、でしたっけ?
プロが撮ったら、綺麗じゃない人もスーパーモデルになれる!っていうあの企画。
水中でもそうですよ。
だから、どんな魚でも、イメージを膨らませ、シャッターを切って見ましょう。