東京女子医大と日立製作所は29日、再生医療への利用が期待されている「細胞シート」を自動的に作製する装置の試作機を公開した。3年程度で臨床研究などに使用できるようにしたいという。
医療として普及させるには細菌やほこりなどの汚染がない環境でシートをつくる必要があるが、手作業だと衛生管理だけで年間数千万円もかかる専用施設が必要になり、費用低減が課題だった。
今回開発された装置は、縦横80センチ弱、高さ150センチとコンパクト。細胞をセットすれば、2週間ほどで1人分の細胞シートがつくれる。大きな専用施設や作業者が不要になり、大幅なコスト削減が可能という。