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沈黙の春

本ブログの避難用ブログです。

震災がれき 、舞鶴から500メートルに処分地 説明なく市民ら不安

2012-09-18 23:21:28 | 瓦礫
京都府舞鶴市に隣接する福井県高浜町が、岩手県大槌町からの震災がれき受け入れを進めている。焼却灰は舞鶴市から約500メートルの町不燃物処分地に埋められる予定だが、安全性などの説明を受ける機会がない市民からは「万が一、放射性物質の影響があれば舞鶴も無関係ではない」と不安の声が上がっている。

■福井・高浜町、来月から受け入れ

 高浜町は8月、大槌町のがれきのうち放射性セシウム濃度が1キロ当たり100ベクレル以下の木くずを2013年末までに計700トン受け入れる方針を決定。10月から1日当たり3トンを焼却する計画で、8月末に町内3カ所で住民説明会を開いた。

今月19日には町焼却施設に近いおおい町でも説明会を開き、月内にも試験焼却に着手する。

 一方、舞鶴市も3月にがれき受け入れを表明し、住民説明会を十数回開いてきたが、環境省が7月に「処理のめどが立った」と通知してきたため、受け入れを凍結している。

 町処分地に近い舞鶴市登尾地区の廣瀬由之区長(45)は「先週初めて知って驚いた。情報が欲しい」と話し、近くの大波上地区の関本長三郎さん(68)は「がれき処理は国の施策なのに、府県境があるからといって説明がないのはなぜか」と不満を表す。

市内の母親や若者らでつくる住民グループは近く、市民説明に向けた高浜町への働きかけと安全性の確保を市へ要望する予定だ。


http://kyoto-np.jp/politics/article/20120918000018

がれき受け入れ大幅減 県が計画

2012-09-04 21:06:49 | 瓦礫
◆14年春までに2万3500トン


 東日本大震災で発生したがれきの広域処理で静岡県は三日、二〇一四年三月までに岩手県大槌、山田両町の震災がれき(木くず)計二万三千五百トンを受け入れる計画を発表した。国が今年三月に示した受け入れ要請量七万七千トンから大幅に減ったことで、処理に向け動いている県内市町に大きな影響を与える可能性がある。


 計画は、国が八月に県に示した処理工程表に基づき、県が策定した。県によると、国からの要請は、いずれも木くずで、大槌町分が一万四千六百トン、山田町分が八千九百トン。国は全国の広域処理に一定のめどが付いたことで要請量を修正した。


 県内では、五月に島田市ががれきの本格焼却を実施したほか、静岡、裾野、浜松、富士の四市も試験焼却を終了。県によるとこれまでに両町のがれき計百三十トン余りを県内で処理している。


 県内の震災がれきの広域処理をめぐっては、島田市が五月に本格受け入れを開始したほか、試験焼却を終えた静岡、裾野の両市が受け入れの意向を示している。一方、試験焼却を終えた富士、浜松両市は最終処分場の地元住民らの反対があり、受け入れは決まっていない。

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120904/CK2012090402000078.html

千葉市が震災がれき受け入れを正式に断念

2012-08-10 16:30:41 | 瓦礫




千葉市、がれき広域処理協力断念「時間がたちすぎ」地元理解得られず
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120809/chb12080922320002-n1.htm

東日本大震災で発生したがれきの広域処理問題で、千葉市は9日、調整を行っていた岩手県陸前高田市の可燃がれきについて、環境省を通じて要請があったものの、受け入れ協力を見合わせたことを明らかにした。

 広域処理をめぐっては、3月に熊谷俊人市長が受け入れを表明。その後、市と環境省との間で調整が続けられ、試験焼却が進んでいる先行自治体に続く第2陣となる「最優先自治体」に位置づけられていた。

 市によると、7月下旬に環境省から陸前高田市の可燃がれき約3万トンについて受け入れの要請があった。市は処分場近くの地元住民や自治会が受け入れに向けた交渉を行ったが、住民側が難色を示したため、今月6日に環境省へ受け入れを見合わせる旨の回答をしたという。

 熊谷市長は受け入れについて「地元の理解が大前提」とし、「受け入れに向けた検討を進めていきたいと思っていたが、当初の話から時間が経ちすぎ、積極的な受け入れが難しい状況になった」と説明。「現時点では受け入れに向けた準備を進めることはできない」とした。


放射能まみれの土が日本中にバラ撒かれている!」

2012-08-08 23:40:50 | 瓦礫

日本最大の産業廃棄物」(08年度では約1億7611万t・日本全体の44%)である「汚泥」が、福島原発の事故後、放射能に汚染されている。そしてそれが「再利用」され、全国にバラ撒かれているという。

 埼玉県戸田市にある下水道処理施設「荒川水循環センター」の竹迫浩幸・総務管理担当課長は顔を曇らせる。

「下水汚泥は、汚泥全体の半分弱を占め、1日約500tが発生します。それを脱水・焼却して灰にし、体積は3%にまで減ります。そして従来は、その焼却灰をセメント会社がセメントの材料として引き取っていました」

 その際、県がセメント会社に1t当たり1万5000~2万円の引き取り料を払う。それでも、産廃の最終処分場に処分料を払うよりは安上がりになる。

「ところが、原発事故でこの予定が大幅に狂いました。5月13日に、汚泥1kgからセシウム134と137を合わせて620ベクレル(Bq)を測定。焼却灰にして水分が抜けるとセシウムは濃縮され、1万4200Bqにまで跳ね上がりました」

 7月7日の測定でも、焼却灰からは7500Bqと、未だに高い値を維持している。

 同じ問題は14都県の下水処理施設と浄水場などの365事業体で起こっている。6月9日、千葉県の浄水場から1キロ5210Bqのセシウム検出。宮城県の浄水場では、6月上旬で約3万2000Bq。神奈川県の下水処理施設では6月下旬に、焼却スラグ(焼却灰を高温で溶かしてガラス化したもの)から1万3200ベクレル……。どこの処理場も「このままでは溢れる!」と悲鳴を上げている。

8/9発売の週刊SPA!「放射能まみれの土が日本中にバラ撒かれている!」

では、この放射能に汚染された汚泥が、園芸土や肥料として使用されている実態を取材。公園や宅地造成などの公共事業にも使われていることが判明した。http://nikkan-spa.jp/39827


高濃度の焼却灰手賀沼処理場に千葉。

2012-06-25 14:55:10 | 瓦礫

「暴挙」か「地域エゴ」か 手賀沼終末処理場での汚染灰一時保管 賛否

2012.6.24 23:55 (1/2ページ)

 高濃度の放射性物質を含むごみ焼却灰の一時保管場所の選定問題で、千葉県の森田健作知事が18日に手賀沼終末処理場(我孫子市、印西市)での保管施設建設を決断した。しかし、いまだ反対の声は強く建設まで曲折が予想される。一方で、灰は増え続けており、いずれ新しい保管場所が必要になる。緊急を要する迷惑施設を整備していくという難しい課題をいかに解決するか、森田知事の手腕が問われている。(福田涼太郎)

 強い反発…温度差も

 「自治体の意思を無視した県の暴挙は許されない」。我孫子市議会は20日、森田知事の決定に反対する決議を全会一致で採択した。昨年12月、今年3月に続く3度目の反対決議だ。星野順一郎市長も「あまりに唐突で容認できない」と同調している。

 印西市の山崎山洋市長も「最終処分場の確保が不透明であり、容認することはできない」と反発するが、同市議会は「県に丁寧な説明を求める」との決議を採択した。決議文には、森田知事が一時保管場所選定で訴えてきた「共助」について「十分理解できる」とするなど、我孫子市議会とは温度差がある。

 設置の“アリバイ”

 印西市議会の示した「理解」の背景には、自ら県に一時保管場所確保を依頼したという経緯がある。

 流山、松戸、柏、我孫子の4市と印西地区環境整備事業組合(印西市、白井市、栄町)では、各焼却施設内で保管していた汚染焼却灰が施設稼働に影響するほど増えたため昨年8月、県に一時保管場所の確保を要望した。これを受け県は、同10月手賀沼終末処理場を提案した。

我孫子、印西両市からは反発の声が上がり、県は両市議会向け、周辺住民向け説明会を計画。しかし、森田知事の決断までの約8カ月の間に実施できたのは、印西市議会向けと周辺住民向けで各1回に過ぎない。

 我孫子市議会の川村義雄議長は「手賀沼ありきで他の選択肢もない」と指摘した上で、県の説明会開催を「アリバイ作り」と切って捨てる。印西市議会も「たった1回だけの説明では納得いかない」(松本多一郎市議)と鉾を収めたわけではない。

 

「理解しているはず」

 こうした中、森田知事は“外堀”を埋めにかかった。今月14日、細野豪志環境相に会い、手賀沼終末処理場が恒久的な保管場所にならないよう、国が責任を持って最終処分場を設置するとの言質を得た。

 一方で、「共助」の精神を訴え続けた。定例県議会では、知事の判断を支持する声も上がり始めた。柏市など周辺市は「厳しい決断に感謝する」と謝意を示し、一部からは「地元側から保管場所の設置を要請したのに」と、反対派を非難する声さえ上がった。

 森田知事の暴挙か、地元エゴか-。地元選出の県議は、「みんな根底では協力しなくてはならないことは理解しているはず。悪者になるのを嫌がって、受け身の立場で事が進められている印象にしたいのだろう」と、リーダーシップの欠如を指摘する。

 県は7月に手賀沼終末処理場内で保管施設建設に着手し、10月稼働を目指すとしているが、反対派の理解を得られるかは不透明だ。しかも今回の施設は1年分の灰で満杯になるといい、県が再度、一時保管場所探しを迫られるのは必至だ。今後、「十分手を尽くした」と評価される段取りを踏むことができるか、森田知事は難しいかじ取りを迫られる