ブログの写真であなたの居場所が丸わかり? アップ前に‘Exif情報削除’を忘れずに(@niftyビジネス) - goo ニュース
旅行やレジャーで撮影した写真を見直すときに威力を発揮する“GPS搭載デジカメ”。写真を撮影した場所が地図上に表示されるので、思い出がより臨場感を持って甦ります。もはや一時の流行りではなく、仕様のひとつとして定着したといってもいいでしょう。
デジカメに限らず、GPSとカメラ機能の両方を搭載しているスマホなどの機器類ならば、同じような使い方ができるのですが、注意したい点もあります。
東京都消費生活総合センターでは、半年ほど前、『スマートフォン等で撮影した写真をブログにアップすると撮影場所が特定されることがあるので注意しましょう』といった呼びかけを行っています。一体、どういうことなのでしょうか。
地図上で写真が撮影した場所がわかるのは、写真の中にGPSで取得した位置情報が埋め込まれているから。その埋め込まれた位置情報を削除しないままブログなどにアップすると、写真が撮られた位置が丸わかりになってしまいます。
つまり、自宅で撮影した場合は、自宅住所がバレバレになってしまうわけです。宝くじで3億円当たったので、嬉しくて誰かに知って欲しくて匿名掲示板にアップしたつもりが、住所バレバレなんてことになったら…。
まあ、3億円当選の心配はないかも知れませんが、女性などはブログやSNSにアップした写真から自宅住所を知られることによって、ストーカー被害などにあう心配はあるでしょう。
また「某社で打ち合わせ」というタイトルで窓から見える風景をアップしたことで、会社を特定されることも。ライバル会社とも取引があるとちょっと気まずいかも…。それどころか、もしも守秘義務が発生している場合は、ビジネス上のトラブルにもなりかねません。
それでは、どうすれば思わぬトラブルを回避できるのでしょうか?もっとも手っ取り早いのは“GPS機能をオフにする”ことですが、これを行うと、ブログなどにアップしない写真にもGPS情報が書き込まれないので、地図上で写真を撮った場所を見ることもできなくなります。また、スマホなどでは、写真以外でもGPS情報を利用するアプリがありますが、それらも使用できなくなります。
そこでオススメなのが“Exif情報”の削除です。Exif情報とは写真に埋め込まれた情報のことで、撮影した写真のシャッタースピードやF値、ISO感度、露出時間などを初めとして、撮影日時や撮影機器なども知ることができます。そして、GPS情報もこのExif情報に含まれているのです。
情報の削除にはソフトやアプリを使います。多くにフリーソフトが存在するので、使いやすいものを選んで下さい。
例えば、「ExifEraser」はパソコンで使えるフリーソフトで、写真をドラッグ&ドロップするだけでExif情報を削除できます。
また、スマートフォンアプリの「Koredoko - Exif and GPS Viewer」は、Exif情報をもとに写真が撮影された場所を地図上に表示するアプリなのですが、Exif情報を削除した写真を改めて保存できる機能があります。
最近は、スマホで写真を撮影してそのままSNSにアップできる機能も珍しくありません。しかし、個人情報や守秘義務にかかわる場合は、これらのソフトやアプリを活用しながら、ブログやSNSにアップする写真のExif情報を削除する習慣をつけておきましょう。