沈黙の春

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ギリシャはユーロから離脱すると・・・?

2012-05-16 21:36:55 | 中国

離脱したらどうなるのか・・・取り付け騒ぎが置き銀行が倒産、企業が連鎖倒産・・

取り付け騒ぎが起きないようしたらどうでしょう?

緊縮財政を転換する場合、独自通貨発行の可能性も

 5月6日に行われたギリシャの総選挙で、緊縮財政を進めてきた連立与党の議席が過半数を割ったのをきっかけに、ギリシャがユーロから離脱するのではないかとの観測が再び浮上しています。

 先に決まった欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)によるギリシャ支援は緊縮策の実施が条件になっています。ギリシャが緊縮政策から転換する場合には、EUなどに支援条件などの見直しを要請するとみられます。ここで合意が成立した場合やギリシャが政策転換を断念した場合、ギリシャはユーロ圏に残るか円満に脱退するか選ぶことになります。
一方、協議決裂-支援停止となれば、市場で資金を調達する信用のないギリシャは国債の借り換えができなくなり、一方的に債務不履行(デフォルト)を宣言せざるをえなくなりそうです。その時点でギリシャ政府の歳入が国債の利払い費などを除いた歳出を上回っていれば、ユーロ圏にとどまることも不可能とは言い切れませんが、そうでない限り政府は資金繰りに行き詰まり、独自の通貨に切り替えざるをえなくなります。

 ギリシャが独自通貨に復帰したらどうなるのでしょう。新たな独自通貨を新ドラクマと呼ぶとすると、現在のギリシャ経済の実力からみて、新ドラクマがユーロに対して大きく下落することは避けられそうにありません。

 ギリシャがユーロから離脱すると予想する人は、新ドラクマ安で外国からの観光客や外国への輸出が増え、ギリシャ経済は徐々に立ち直っていくとみています。

 しかし、新ドラクマが下落すると大幅な物価騰貴が起きる恐れがあります。一方で、輸出の拡大が期待できる商品がギリシャにはあまりありません。そのため、ユーロからの離脱は経済の大混乱を招くとみる専門家も少なくありません。

 また、ユーロなど外貨建ての債務は、新ドラクマが下落する分だけギリシャにとって重みを増します。債務不履行を宣言しても、借金を100%踏み倒すのは現実的に不可能です。となると、ユーロから離脱するにしてもギリシャにとってはEUの支援が重要になります。

 (調査研究本部主任研究員 丸山康之)

2012年5月11日 読売新聞)


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